甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

あやまちについて 中思28

2018年02月17日 10時49分39秒 | 中国の思想家のことば
 孔子先生のおことばを、テーマごとに並び替えて、できれば寸劇なんかもつけて、その世界を現代に広めていきたい、そうした使命感をもって、並び替えていますけど、時々とんでもない現実にぶつかり、孔子先生のおことばをかみしめたいときには、順番を変えて、載せていこうと思います。

 夜、帰りのクルマで、JAの有機肥料の工場長さんのお話を聞きました。ニュースとして取り上げられているのだから、逮捕されたか、事情聴取なのか、そこまではわかりませんでしたが、とうとうここもやられたのかという思いで聞いていました。

 今、日本の社会は、表面的には穏やかに推移しているけれど、その内実はとんでもないウソッパチ社会になっているのだとつくづく思います。

 有機肥料を作るときに、においが出るそうで、すぐにクレームがくるので、本来ならじっくり熟成させるところを適当に処理して、足りない部分は何かでごまかして、できた肥料らしきものを「有機肥料」として売り、生産業者はそれを信じて有機栽培の農産物として流通ルートに今まで載せていた。それらの虚像がぶっ倒れたのです。

 肥料は有機ではなく、それらしいものではあったのかもしれないが、「有機」を名乗れなくなるし、JAであろうが、何であろうが、またも「偽装」としてやってしまったのだと思いました。

 「偽装」「詐欺」などは、よくあることで、なにも珍しいことではありません。日本のあらゆる場面で、ばれるとヤバイけど、いろいろな事情があるから、とりあえず知らぬ存ぜぬで通してしまえ、というのがあるのだと思われます。まわりがガタガタいわないかぎり、それはもうそのままで行けということらしい。

 社会全体がそうなのだから、細かいところをあげたらきりがありません。旭化成の鉄骨作業、まるで工事担当者が悪いみたいに言われているけれど、実は他の人たちも大なり小なりやっていることなんでしょう。だけど、とりあえずやり玉をあげておいて、適当に頭を下げて、調査するふりをして、ほとぼりがさめたら、またいつもの調子にもどるのでしょう。

 建設業界は、もっともっと黙っている、ばれたらマズイことがいっぱいあるのでしょう。日本の基幹産業の1つなのに、何だかあぶなっかしいです。世界でいろんな建設を行っているはずだけど、丁寧に仕事をするのはビッグプロジェクトで、そうでないのは適当なのかもしれない。これが日本の誇る建設業なのでしょうか。

 日本の自動車業界、これも世界トップクラスだと思っていたら、日本と同じくらい手堅いワーゲン社さんでも、不正工作をする始末。次から次とウソがばれてきました。日本だけがやってるのではなく、世界中でそうした偽装・ごまかしはやったもの勝ち、見つかったらゴメンナサイでやっているのかも。エアバッグのタカタさんは、どれほどアメリカでたたかれても、知らぬフリを通しているのは、ゴメンナサイが言えない事情があるのでしょう。残念なことです。うちのクルマに入ってないことを祈りましょう。エアバッグが開いて、それで殺されることがないように祈らなくては!



 福島の原発の海岸線の遮蔽壁(しゃへいへき)のニュースも聞きました。鋼鉄製で、外には放射能が出ていないということです。この突貫工事の壁がどれくらいもつのか知らないけれど、それ以前はダダ漏れだったらしい。今は大丈夫だけど、しばらくしたらまた漏れるかもしれない。抑えきれないくらい放射能が出ていても、それは知りませんでしたと、ごまかすつもりなんでしょう。

 マスコミはニュースソースが限定されているのか、取材費がないのか、適当なニュースにしろという指示が出ているのか、与えられた枠内での報道しかしていないようです。

 こうなれば、韓国ジャーナリストとか、ロシアの取材陣とか、イギリスBBCとか、日本のマスコミが流せない情報を流してもらいたい。なんだか、日本のマスコミもイマイチ信じられない。

 もっともっと日本が真面目に積み上げてきたところのすべての面で、金属疲労のような、ボロボロとこぼれてしまう現象がつづいているのかもしれません。

 だから、信じるものは自分しかいない。家族だけを守って、なるべく国や自治体に頼らず、自力で生きていこうと思ってしまう今日この頃です。まあ、私はあと20年ほどあるかどうかで、20年なんて、あっという間だから、それでいいのかもしれないけれど、若い人たちは、こんな社会で、何を信じて生きていくのでしょう。

 政府は、与党が信用ならないのはいつものことだけれど、野党は永遠にケンカや主導権争いばかりして、国民のことなど考えていないし、結局政治には、ほどほどに距離を置き、考えて選挙には参加するけれど、信用しないでつきあっていくしかないですね。



 あふれるモノ、クルマ、家、自然、観光、食品、環境、放射能情報、どれも信用ならず、しらないうちにたくさんアスベストやら、放射能やら、化学物質やらを吸収させられていて、あとの方で謝るときもあるけれど、たいていはしらんぷりだから、吸った者負けです。せいぜいそれらを自力で避けるしかない。

 いやなことばかりの世の中です。学校関係者も信用できなくて、どこで業者からお金をもらっているのか、わかりゃしない。そういうのは一部なのか、すべてなのか。たぶん一部の選ばれた人だけだと思うけれど、その人たちのおかげですべての学校関係者はズルをして、あやしいお金をもらっているイメージが作られてしまう。

 どれもこれも、信用できない者ばかりでした。さてそれで……。私たちは過ちをする生き物なのだと思いたいです。だったら、どうしたらいいのでしょう。孔子先生は教えてくださっています。




31【過って(       )むるに憚(はばか)ること勿(なか)れ】……自己の失敗に気づいたときには 、世間体(せけんてい)や人の思惑(おもわく)などを気にして、ためらってはならない。〈学而〉


32【過って○めざるこれを過ちという】……あやまちを犯して、それに気づいたときに……しないことこそまちがいである。〈衛霊公〉







 すぐに答えに行きたいと思います。正解は、「改(あらた)」めるでした。これが私も、タカタの経営者も、旭化成の偉いさんも、みんな苦手なことなのです。

 これができる人をトップに立てるということもできますね。今の政府の人たちは、みんなチェンジです。改められる人、それを選挙で選ぶヒントにしたらいいかも……。


★ 答え 31・改(あらた)むる


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