甘い生活 since2013

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哲学のある指導者に後ろに立ってほしい!

2015年01月23日 22時13分37秒 | スポーツいろいろ
 ついさっきまでアジアカップの準々決勝の日本対UAEを見ていました。PK戦になり、どうなるかと思っていたら、最初に蹴った本田くんが大きくはずして、がっかりして、そのあとにキャプテン長谷部くんが声をかけていて、えらいなあと見ていたら、長谷部、柴崎、豊田、森重と4人が決めて、向こうも1人だけはずしてくれて、同点で並びました。6人目は香川くんでした。彼が外した後、UAEの選手がしっかり決めて、日本チームの敗退が決まりました。ガックリしましたが、私は何となく納得して見ていました。

 アジアにおいては、日本チームはどこのチームにも負けるわけにはいかないと、選手もファンも、みんながそう思ってこの大会に臨んだかもしれません。私はそのつもりで、前半は0-0か、1点リードだろうとたかをくくって後半から見ました。もうそこから油断していました。後半からずっと必死になって見ましたが、もう後の祭りでした。

 大会はベスト8で終わってしまいました。4年前はどんなふうに勝ち上がったのか、あまりおぼえていないけれど、ハラハラしながら見ていたのは確かです。中東のチームは、イラクも、イランも、ヨルダンも、バーレーンも、UAEも侮ってはいけないです。選手たちは油断はしていなかったはずですが、結果としては敗れてしまった。

 PK戦になったのは、もう向こうのペースでした。後半だけでもあんなにチャンスがいっぱいあって、どうぞ点を取りなさいと向こうもヘトヘトになって、あまり走らないというのに、日本チームは毎度の通り、決定力がなくて同点にするのが精一杯で、シュートはたくさんたくさん外してしまった。

 決定力って、いったい何なんでしょう。昔は、それは経験の差だと思っていました。たくさんの選手がヨーロッパでプレーするようになれば、それなりに経験値が上がって、チーム力が上がって、みんな決定力を身につけてくれるのではないか、と思っていました。

 そして、今日、あれだけ海外でプレーする選手を擁しながら、日本チームはこの結果になりました。相変わらず決定力がないのかもしれない。でも、壁は破れそうな気配はあるのです。一皮むけるのはもうすぐという気がするのです。それで、あとは何か必要なものは? ど素人の私が考えたのは、それは「哲学」でした。

 そのこころはというと、過去の監督さんを振り返ってみたのです。



 ジーコ監督という人がいました。この人は日本でプレーしたことはあるけれど、監督としては未知数なのに、協会はジーコに対するあこがれ半分で彼を迎えた。すると、ジーコは、選手は技術的にはそれなりに積み上げたものがあるのだから、自由にやらせるのだと、黄金の中盤とかいう形で、有名選手を真ん中に持ってきて、ボールを支配するチームを作りました。放任主義・選手のアイデアを信じた。けれども惨敗した。ジーコさんは、自分が選手だったときの形をそのまま日本で実施しただけだったのです。特にアイデアらしきものはなかった。

 この前まで務めていたザッケローニさんは手堅い試合運びで、取りこぼしはない感じだったけれど、飛躍ができなくて、ブラジルでいいところを出せずに、アジアではそれなりに強かったけれど、それ以外のチームには弱くて、そのまま敗退しました。チームの雰囲気はいいんじゃないのと思っていましたが、そうでもなかったのかもしれません。みんな大人だから、大人としてのつきあいで代表戦を戦ったんでしょう。

 日本を変えるチームを作ったのはだれだろう? と振り返ると、それはオシムさんでした。オシムさんはご自身の体調が悪くなって、代表監督を退きましたが、オシムさんの考え方が浸透したチームは何となく強かった。無駄な動きが少なく、自信をもってプレーできていたような気がします。だから、急遽監督となった岡田さんはチームをそのままの形で南アフリカに向かわせて、ベスト16を勝ち取ることができたのです。チームに走る体力と献身的なプレーと、自分たちのスタイルを持てた自信があった。

 岡田さんの苦労もあったと思われますが、オシムさんが残したものにかなり助けられたはずです。あともう1人、トルシエさんです。彼はまるで実績のない日本チームを率いて、とにかく世界に一泡吹かせるんだと、そのゲリラ魂で、日本チームをふるいたたせて、ベスト16まで行かせることに成功した。ただ、残念ながら世界の壁は分厚くて、勝てそうな気配のあったトルコに敗れてしまう。

 今のアギーレさんに哲学はあるか? というと、見ている限り平均的な監督さんで、あまり選手に哲学を与えてくれる人ではないような気がします。だから、選手はとりあえず自分を鼓舞し、まわりに呼びかけ、みんながおたがいに励まし合うように見えて、みんな個人営業というのか、個人個人のプレー頼みになって、オレがオレがにならざるをえない。

 こういうふうにして試合を進め、こういうふうに戦うというのが見えてこない。個々の力をフル回転して、勝利をつかむのだと、ヨーロッパ組は無理をして戦い、国内組は何となくヨーロッパ組には気を遣いながら、自分たちの力を出せたらいいかなと控えめになり、みんなが持てるものを発揮できなかったような気がします。

 無理がたたって、長友も岡崎も途中で力尽きてしまいました。もっとコンディションをよくしてあげて、何かいつもと違う哲学の上でプレーできたら、個々の力が1つになれたと思いますが、残念ながらアギーレさんは手堅いのかもしれないが、思想を与えられるような指導者ではなく、いつ信用不安で崩壊するかもしれない存在です。そういうところでは、ガンバレと言われても、やはり力は出せなかったのかもしれない。

 チームを引っ張るには、オレがおまえたちを甲子園に連れて行ってやる、だからこれをしろ、そうすると行けるのだと信じさせる何かが必要です(これは高校野球の監督さんですね。でも、たいていの高校生は半信半疑だから、有名私立に進学して甲子園への道を進むか、東北・北海道の予選が楽な地域に都落ちして甲子園への近道を進もうとする。その人を信じてその学校へ行くというのは、めったにありません)。

 こういうふうな考え方で生活を見直すことによって、自然にチームは変わっていくのだと実感できるとか、とにかく何かの神話が必要です。そういう何かが見つかれば、2018年のワールドカップのロシア大会も道が開けるのです。今のままでは、コロリとアジア予選で負けても仕方がない感じです。



 アジア予選で負けて、「アジアを勝ち上がるのも大変なんです」と言い訳しないで済むように、ある程度おとなの選手たちではあるけれど、それだから一層この人たちの力を発揮させられるトップが必要です。それは哲学を持つ監督さんで、その人の考え方を信奉して一丸となって戦う集団になって欲しい。

 そういう人がいないでしようか。アギーレさんで、アジアは勝ち上がれるかもしれないけれど、ロシアに行けたとしても予選リーグで敗退の可能性は高い気がします。笛吹けど踊れずというのか、踊ってるけど点が取れないというのか……。



 それで、今の日本という国はどうかなと思ったのです。果たして国家経営に思想が必要か。というと、国はどこかと試合をするわけではないので、トップの思想によって選手の動きが変わるということは関係ないかもしれません。余計な思想は必要ないけれど、もう少し将来の日本の姿を展望してもらいたいです。目先のことばかりで、結局土木工事ばっかり、ビッグプロジェクトばっかりでは、借金だけがふくらみ、つけは未来の日本人が支払うというのは絶対ダメだと思います。未来に借金をして今の生活を豊かにしようなんて、いじましすぎると思います。

 自然は見ています。富士山噴火・太平洋かと思ったら日本海で地震とか、もうとんでもない災害が今年も起こるかもしれないのに、外国に営業ばかりして、国内はほったらかしではいけないと、私は思います。どうでしょう。まあ、これもいい加減な私の感想で、私だって思想がありません。目先のことばかり。だから、当然トップにはなれません。ただ文句を家で言うだけです。ああ、情けない。


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