▲自然46です。よろしくお願いします。
31【物言えば( )寒し秋の風】……口は慎んだ方がいいという芭蕉さんの教え?
芭蕉さん、人生経験が深いですね。何か失敗でもあったんでしょうか。まさか、他人に対する批判ではないから、もっと自省的なものでしょうね。芭蕉さんみたいな人でも、ついつい余計なことを言ってしまい、人間関係が気まずくなってしまった、それを五七五にまとめたものですね。芭蕉さんですら、うすら寒い体験があったのだから、私どもなら、日々冷や汗とシラッとした思いはもう何度も経験しなくてはならない。こまりました。生きているのがイヤになってしまう。でも、そういう自分も受け入れて、こんなとんでもないことばかりしている私でも、どっこい生きてるというのをみんなに示していかなくちゃ! そして、「あの人にはもう参るよ」と言わせなきゃ!
32【( )風地帯】……他から影響・波乱がないこと。平穏なこと。
最近は、こういう言い方しないかもしれません。でも、単純に考えて、何もトラブルがなくて、平和で、静かな暮らしができるためには、風がどうなってたらいいですか?
33【( )に風と受け流す】……さからわず適当にあしらう。
空欄には木の名前を入れてください。だったら、すぐに思い浮かぶでしょ。竹ではないんですよ。松でもないんですよ。杉でも、ヒノキでもないんですよ。
34【( )き溜まり】……①雪や落葉などが風に吹き寄せられて一ヶ所にたまった所。②生活の脱落者が集まった所のたとえ。
何だかイヤな感じのことばだけど、そういうところが都市にはできたりするでしょうか。そうなると、ゴミやら、余計なものが吹き寄せられるんでしょう。
35【風( )坊】……①風のようにどこからともなくやって来た人。
②気まぐれで一つ所に落ち着かない人。
フーテンの寅さんから、「おいらは風……坊だよ。」とかいうセリフを聞かせてもらったでしょうか。あったような、ないような、脚本段階でそうした自己規定するキャラクターにしてたんでしたっけ。寅さんは、フツーに生きていきたいのに、まわりの人といると、ついやるせなくて、仕方ないから旅に出るんではなかったっけ? どうだったかな。
36【( )風駘蕩〈たいとう〉】……①風がのどかに吹くさま。②人柄がおおらかで、穏やかなさま。
→最近の「はやり」でないこういう人。その反対は「秋霜烈日(しゅうそうれつじつ)」でした。
★ 答え 31・唇 32・無 33・柳
34・吹 35・来 36・春
★ 以上で「風」のことばは終了です。次は「雲」です。お楽しみに!