◆ 金のことば[金・銀・鉄]というのがあるのかどうか、とにかく金属系のことばです。
1【いぶし( )】……表面が地味なのに、内面には奥深い魅力や実力を備えた状態。
→〇という物質は、空気中では酸化しないそうです。そうなのかもしれない。けれども、硫黄・硫化水素にふれると硫化〇になるそうで、金に次ぐ貴金属とされ、貨幣や工芸品に利用される。そういう価値のあるものだ、というのを言っているらしい。でも、「いぶす」ということばがあるから、聞いた時に頭の切り替えができないんです。まあ、とにかくいい意味で言っているというのさえ伝わればいいんですね。
2【鬼に( )棒】……もともと強いものがいっそう強くなることのたとえ。
→どうしてこんな組み合わせになったのか、中國から輸入したイメージなんだと思われます。でも、日本では独自に進化して、強い時と弱い時の二面性がありますね。中国では、ただの死んだ人の魂みたいな漠然としたものだったと思うんですけど、どうだったのかなあ。
3【金科( )条】……この上なく大切な決まり。
→宝石を漢字一字で!
4【金( )塔】……後世に残るようなすぐれた業績のこと。
→ピラミッドのこと! そもそも誰がこんなふうに使い始めたのか、だれがそれを見たことがあるのか、という疑問は残ります。でも、わざわざエジプトでピラミッドを見せてもらい、それを感じに当てはめた人がいたなんて、なかなかいい感覚がありますね。
5【金( )湯池】……守りの固いところ。
→鉄で作った城と煮えくり返る湯の入った堀、そんなの無理だと思うけれど、たとえですから、それだったら、とても攻められないというのを感じさせることばなんだと思われます。
6【( )壁】……非常に堅固な守りの構え。「――の陣」「――の守り」
→「〇板ネタ」「〇の結束」とにかく硬くてハードなものというイメージなんだろうな。絶対に受けなきゃいけないネタみたいなのがあれば芸人さんはいいですね。
7【( )の筵(むしろ)】人に苦しめられてつらく恐ろしい思いをする場所のたとえ。「みんなに責められ――に座る心地がした」
→これは金属というよりも、それで作られた製品です。地獄でも使われている痛くさせる道具ですね。考えるだけでもゾッとするけど、地獄ではどんなに痛い思いをしても、死者は再生して、また新たな苦痛を感じることになるそうです。安息の時がないのはシンドイです。
8【錬( )術】……鉄や鉛・銅などで貴金属を作る方法。お金儲けの方法。
→これは日本では考えられてないですね。お金儲けに熱心な先進地域でどうにかこれを組成できないか、人々は苦労したということでした。ダイアモンドだってできちゃうんですからね。
9【( )は熱いうちに打て】……タイミングを逃さずに行うべきである。
→ことわざ辞典ではイギリスのことば、というふうに出ています。誰が言い出したのか、そこまで書いてありません。
ネットで調べようとしても、やたら同じような情報やわざとらしいものはたくさんあるけれど、結局本当のところを知りたいと思うと、ゴミのような情報がありすぎて、知りたいことは見つけられません。
まあ、適当に知りたいと思う気持ちがいけないんですね。知りたいと思ったら、とことん知りたいと追求しないといけない。まあ、鍛冶屋産業界の常識ではあったんでしょう。生活の知恵だったのか、だれかがまとめたことばだったのか、とにかく熱くて真っ赤になったものを叩かないとイメージの形にはならないです。
10【針小( )大 】……物事を実態以上に大げさにいうこと。
→これはコントラストの問題です。「針」と対比されるものは何でしょう。金属でしょうか? 鬼が持ってるモノといえばいいんでしょうか。
でも、針と形は似てないですよ。対比としてはイマイチの四字熟語じゃないかな?
★答え 1・銀 2・金 3・玉 4・字
5・城 6・鉄 7・針 8・金
9・鉄 10・棒