こんなに毎日暑いのに、冬のことなんて! まあ、最近イーグルス熱が高まってますからね、なりゆきで「ロング・ラン」なのかなぁ。
このアルバムは出た時から、私たちの間では熱烈歓迎だったんだと思われます。なんてったって、「ホテル・カリフォルニア」からしばらくしての新作で、みんながワワクしていた。その流れに乗って私も、有り難く聞かせてもらいました。何度も何度も聴いたでしょうか。
アルバムを聞くみんなが「ホテル・カリフォルニア」の影を追いかけてたのは確かで、どこかにそういう匂いを感じたかったのでしょう。少しだけインテリくさいというのか、文明批評的なメッセージをもとめてたんでしょうね。
歌詞も分からないのに、FMで流れると聞けば、必死になってその時間に合わせて聞いたような気がします。
アルバムが出たからといって、すぐにそれを手に入れられる人はわずかで、みんなカセットテープに録音して聴くというスタイルの音楽摂取だったんです。なかなかLPは手に入らなかった。町には一軒くらいはレコード屋さんがあったにもかかわらずです。
結果としては、「ロング・ラン」には、「ホテル・カリフォルニア」のようなメッセージ性がある曲はなくて、ゆったり流れる時間の中で、いくつかの好きな曲が見つかったら、そこを何度も聞き返すなどして少しずつ自分たちにしみ込ませていたようです。
「ハートエイク・トゥナイト」は何度か聴くことによって、味が出て来るんだよな、などという友だちがいました。
私は「ああ、そうなんだ、ボクはちっともそういう味わいがわからないんだよな」と、焦ったりしました。
それから四十年余り、いまだに「ハートエイク……」の味がわかっていません。本当に、グレン・フライさんには申し訳ないです。四十年かかっても、「ああ、ここ飛ばしたい。カセットなら早送り、CDならスキップ、他のは? とにかく飛ばしたくなる!」だなんてね。
タイトル曲の「ロング・ラン」もそうだった。なじんでしまったけれど、そんなに好きなわけでもなかった。
……それで、あなたは何が好きなんだよ?
はい、「I can't tell you why」でした!
Look at us baby, up all night
Tearing our love apart
Tearing our love apart
僕らを見てごらん、
一晩中、ふたりの愛を引き裂き続けたもの
一晩中、ふたりの愛を引き裂き続けたもの
Aren’t we the same two people
Who lived through years in the dark?
Who lived through years in the dark?
ボクらはまだ、あのふたりなのかな
あの暗闇の日々を生き抜いたふたりだよね
Every time I try to walk away
Something makes me turn around and stay
And I can’t tell you why
Something makes me turn around and stay
And I can’t tell you why
ボクが立ち去ろうとするたびに
何かがボクをふり向かせて、とどまらせるんだ
そして、ボクにはどうしてかは言えないんだけどさ
何かがボクをふり向かせて、とどまらせるんだ
そして、ボクにはどうしてかは言えないんだけどさ
(どうしてボクは立ち去ろうとするのかな、それをうまく言えないんだ)
When we get crazy
It just ain’t right
It just ain’t right
ボクらはおかしなことになっていく
もちろんそれは正しいことではないんだよ
(それはわかっているんだ)
(try to keep your head, little girl)
Girl, I get lonely, too
Girl, I get lonely, too
(ねえキミは、前を向き続けるんだよ)
ボクも寂しくなることはあるんだ、それでも前を向いて行こう
You don’t have to worry
Just hold on tight
Just hold on tight
キミは心配しなくていいんだよ
今夜はずっと二人でいよう
(don’t get caught in your little world)
‘Cause I love you
‘Cause I love you
(キミは自分のこだわりにとらわれちゃダメさ)
ボクはキミを愛しているから、大丈夫さ
ボクはキミを愛しているから、大丈夫さ
Nothing’s wrong as far as I can see
We make it harder than it has to be
We make it harder than it has to be
何にもボクには悪いことなんて見えないよ
ボクたちはお互いを強く愛し合って来たじゃない
ボクたちは強く結ばれているんだよ
And I can’t tell you why
No, baby, I can’t tell you why
I can’t tell you why
No, baby, I can’t tell you why
I can’t tell you why
そして、どういうわけか、ボクはうまく説明できないんだ
ねえ、キミ、なぜなんだろう
どういうわけだか、ボクたちはこんなになってる
Every time I try to walk away
Something makes me turn around and stay
And I can’t tell you why
Something makes me turn around and stay
And I can’t tell you why
ボクが立ち去ろうとするたびに
何かがボクをふり向かせて、とどまらせるんだ
そして、ボクにはどうしてかは言えないんだけどさ
何かがボクをふり向かせて、とどまらせるんだ
そして、ボクにはどうしてかは言えないんだけどさ
(どうしてボクは立ち去ろうとするのかな、それがうまく言えないんだ)
No, no, baby, I can’t tell you why
I can’t tell you why
I can’t tell you why, no
I can’t tell you why
I can’t tell you why, no
どうして、なぜなんだろう、なぜ説明できない?
ボクにもわからないんだ
何がボクたちに起きたんだろう
何がいけなかったんだろう
★ Writers: Glenn Frey, Don Henley, Timothy B Schmit
失恋の歌っぽい内容なんですけど、この歌を聴きながら、当時の彼女と二人、必死になってしあわせな気分だったんですよ。
理由なんか説明しなくても、やたら好きだったし、ずっと一緒にいたかった。でも、バイトしなくてはならなくて、切れるような寒さの中、新築建物のガラス磨きに行ってたような気がします。
そんな12月の終わりがあって、今はとんでもない2021年のオリンピックを迎えています。今朝も奥さんと散歩してきました。そして、疲れています。昼寝じゃなくて、朝寝でもしてしまいそうです。