今週末、大阪の実家の方へ行ってきました。今日なんて、ナンバに行って、近鉄に乗って帰ろうと思っていたのに(実は、京都に行って、金閣寺と上賀茂神社とすぐきを買いたかったけど)、雨だし、どこに行っても気持ちはパッとしないから、さっさと帰ろうとしていたのに、乗ったバスがナンバ行きではありませんでした。
恐ろしいことでした。ナンバ行きだろうと乗ったバスが京セラドームの方へ向かっていくのです。ええい、あいかわらずのチャランポンだな、もうナンバなんか行かなくて、谷町六丁目の大阪古書会館に行ってしまおう、と気持ちは切り替わりました。今日まで月イチの古書市がやっているのは知ってたので、それはパスするつもりだったのに、乗ったバスがそんなだから、地下鉄に乗って古書会館へ行くことにしました。なんと、成り行き任せというのか、いい加減というのか、私らしい。
古書会館では、だいたい一時間くらい、あれやこれやと思案して、結局二冊の本を買いました。一冊は、詩人の川崎洋さんの『大人のための教科書の歌』(1998 いそっぷ社)というもの。教科書的な、学校で歌わされていた歌とそれに関する川崎さんのエッセイという体裁の本です。まあ、歌というのは大事にしたいし、時々は思い出したいのです。岩波文庫でも出ているけれど、単行本としてこんなのがあるらしい。どんな発見があるんでしょうね。
もう一冊は、文庫本で、豊田有恒さんの『くたばれ敬語』(1986 角川文庫)ショートショート集なんだそうです。私にしては珍しいし、この方の本なんて読んだことがないかもしれない。パソコンが開く間に、1話ずつ読んでみることにします。
これが今日の古本でした。金曜日に、友だちに教えてもらった、きたやまおさむさんの『「むなしさ」の味わい方』(2024 岩波新書)をジュンク堂で買いました。
いつもジュンク堂に行くと、カードは? セルフレジは? カバーはどうなさいますか? 袋は? あれこれ質問されて嫌になるんだけど、お店としてはマニュアル通りなんだろうな。そんなにあれこれ質問されたら、うちのオカンならパニックになってしまいますし、うちのオカンは聞き取れないかもしれないな。いい加減に「ハイ」とか答えるだろうか。
まあ、オカンはジュンク堂さんには行きません。私も、なるべくなら、行きたくないけど、たまには行かなきゃいけない。でも、あんなにたくさんあるけど、どれだけ返本しなきゃいけないか、なんじゃないかな。本屋さんも大変だ。たぶん、ほとんどの本は売れないけど、しばらくは飾っておかなきゃいけないんだからな。
それから昨日、実家の近所のブックオフで2冊で220円でとてもいい買い物をしました。
一冊は、吉川幸次郎さんの『中国の知恵』(1958 新潮文庫)、もう一冊は岩波文庫で、内村鑑三『代表的日本人』(1908刊→1995岩波文庫)というものでした。まだ、吉川さんしか読んでないけど、なかなかいい感じです。
残念ながら、吉川さんの本は、普通の本屋で1997年に買ったものが家にありました。ああ、2冊目になってしまった。そういうことがありますね。でも、吉川さんの本の中から、本とはあまり関係のない、古い感じの栞みたいなのが出てきて、これがまた面白いなあと思いました。まあ、私には使えないかもしれないけど。