甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

心はすぐに怠けてしまう!

2019年09月22日 07時27分59秒 | スポーツいろいろ

 昨日も、ラグビーを見てしまいました。ニュージーランドは強くて、南アフリカもあっさりと負けてしまいました。あまりいいところを出せなかったみたいです。

 その試合の前に、フランスとアルゼンチンも見ていました。途中で栃ノ心を応援しなくちゃと、相撲の方に切り替えもしたけれど(栃ノ心は負けてしまいました。来場所、大関復帰をめざしてがんばってもらわなくてはならなくなりました。やはり、膝の故障が相撲全体に響いているようです。ある程度わかってたことですけど……)、こんなアジアの片隅で、国の威信をかけて戦うなんて、何だかあまり気乗りしていない雰囲気でした。

 フランスは次の2023年大会を行うため、若いチーム編成で臨んでいます。スクラムハーフとスタンドオフのハーフのコンビは二十歳そこそこの選手たちでした。最初は伸び伸びと戦い、簡単にアルゼンチンからトライを奪って、20対3というスコアで前半を終えようとしていました。2007年のフランス大会で、開催国のフランスは開幕戦において敗れ、3位決定戦でも敗れてしまった宿敵アルゼンチンを相手にしていました。

 アルゼンチンはベテランが多いのか、イマイチ切れがありませんでした。ああ、これは大敗なのかと、NHKの相撲を見ることにしたのです。

 栃ノ心が負けてしまい、ラグビーはどうなったかなと、日テレ系列の中京テレビにしてみました。すると、20対21になっていました(たぶん)。

 アルゼンチンが後半に追い上げ、逆転をしたようでした。そして、見たら、フランスのフリーキックかのチャンスのようで、前半何度も簡単にクリアしていたキックを、若い選手は外してしまいます。もちろん、プレッシャーがあったからです。

 ああ、若い選手は、勝負時というのは、それなりにプレッシャーを感じるものかと、途中から見たのに分かったような気分です。どちらが勝ってもいいやみたいにして見ています。

 そうした中、知らないうちに(見落としていた?)23対21かになっていて、フランスがリードしています。あれ、やはり、アルゼンチンの負けなのかと、思って見続けて、そのままノーサイドになります。

 普通なら、ラグビーは試合が終わったら、お互いをたたえ合うのがいつもの終わり方なのに、アルゼンチンチームはどこかで納得がいかなかったのか、終わりになってもフランスの選手たちともみ合いをしていました。たたえ合う気分にはなれていなかった。

 珍しい風景だなと私は見ていました。日本の高校野球でも、試合が終わったら、悔しいけれど自らの負けを認め、相手の今後の活躍を祈る習慣ができつつあります(昔はそうではなかった気もする)。それなのに、大人のトップ選手たちが、気持ちの持って行き所がなくて、相手にからんでしまっていた。

 彼らは、ずっと気持ちが遅れていたのだと私は見ていました。

 彼らは、それなりの力を持った人たちでした。でも、ワールドカップ2日目で、始まったのか始まっていないのか(もちろん始まっているのです)なのに、あまり実感はなくて、どうしてこんなところで、相手国でもないところで試合をしなきゃいけないのか、気乗りがしていなかった。

 ホームでもないし、アゥェーでもない第三国での試合でした。だから、何だかフワフワした気分で試合に入り、あれよあれよという間に得点され、ジワジワと自らの形を取り戻し、試合に勝てそうなところまで持ってきた。なのに、相手はそそくさと勝ちに行こうとするせこさが感じられ、ラグビーという正々堂々戦う場から逃げようとするように見えた。

 それで、やり場がなくなって、暴力的な姿勢になってしまった。

 そういうのが見られた場面でした。

 アルゼンチンの選手は、気持ちが入っていたと思われます。試合開始の国家演奏の時から何人もの選手たちが感極まっていたようです。

 でも、それはイベントとしての盛り上がり、ライブ感であって、試合勘はどこか置いてしまっていた。少しずつ取り戻したときには、試合は終わってしまっていた。

 ああ、人間って、不思議な生き物です。どうすれば自分の力がいつも通りに出せるのか、フランスの選手は練習試合のようにクールに前半を通り越していた。アルゼンチンの選手たちは気持ちは盛り上がっているのに、自分たちがどこにいるのか見失っていた。

 どこにいても、自分というのはそこにあるのだけれど、ついつい自分って、クルクル動かずにのんびりしてしまうことってあるのかもしれない。

 今週末、私はアルゼンチンvsトンガを見に、大阪に行くんですけど、アルゼンチンの選手たちの気持ちも見て来ようと思います。もちろん応援はトンガの席にしました。弟はアルゼンチンかもしれないけど、私はトンガ側だったのです。何しろポリネシア系の鹿児島人ですから。


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