甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

晩夏のセンチメンタル! 熊野の浜辺

2015年08月23日 21時14分40秒 | 三重・熊野さんぽ
 毎年8月17日に実施される熊野大花火大会は、今年は海が荒れたせいで1日のびて18日に実施されたそうです。火曜日だから、水曜も休む覚悟で行かなきゃいけないので、とても行けなくて、テレビで紹介されているのをチラッと見ました。ああ、あれが水上スターマインなんだ……と、自分とは関係のない世界だと思って見ていました。

 でも、ここはうちの子のふるさとでした。以前NHKの「こころ旅」にチャレンジしてボツ原稿になったものがありますが、あれはとにかく20数年前、1歳半のうちの子を抱えて、私たちの三重県生活はこちらからスタートしたというのを書きました(でも、やはりボツでした)。ものすごくなつかしいけれど、そういった日々は2度と帰って来ませんし、私たちはそれなりに一生懸命にやっていたと思いますが、私に関していえば、かなりチャランポランにやっていたような気がします。

 いや、頑張った? もうどっちでもいいですね。とにか今、目の前にあることを一生懸命にやるだけですね。過去のことは言わないようにしましょう。でも、うちの子はものこごろついたときには、自宅からほんの少し歩いたところに熊野灘がひろがっていました。夕方遅くまで近所の公園で遊んでいて、そこの遊具にベルがあって、うちの奥さんが呼びに来ると、ベルを鳴らしたりして、なかなかスンナリ行かない子でしたね。そこが私たちにはかわいかったのだけれど……。



 熊野灘はキレイな海ですが、海岸からすぐに深くなっているので、全く泳げないザンネンな浜辺でもあります。数年こちらで暮らしたのに、とうとう私たち家族は1度も海水浴はしませんでした。そのかわりに、川遊びは何度かしてみました。川はサカナがいるし、こどもたちは騒いでいるし、塩気がないし、上がったらそのままシャワーなしで帰れるし、とてもカラリと遊べる水辺でした。こちらが好きでした。おぼれる心配もあまりなかったですし……。

 ああ、それなのに、私たちの心のどこかには広がる海があったのです。それをどういうわけか突然に見に行こうということで見に行くことにしました。高速ができたので2時間で行けたんですよ。



 スイスイスイーです。新しいパーキングエリアも作られています。もちろん私たちにはトイレ利用しか関係ありません。ちゃんと利用させていただきました。

 鬼ヶ城トンネルを抜けると、熊野市の市街地が見えます。でも、それより何より左側から前へずっとはるかかなたまで広がる熊野灘です。台風16号のうねりで太陽はものすごく降り注いでいるのに、海は高い波が押し寄せています。しぶきがあがってそれらが霧のようにもやっています。たぶん、うちのクルマもものすごく塩けを浴びてしまったんですね。忘れていました。明日にはちゃんと洗ってあげたいと思います。

 信号待ちで獅子岩が見えました。背中から撮ってみました。



 そこからしばらくしたところにクルマを止めて、少しだけ海を見てみることにしました。



 鬼ヶ城方面をのぞむとこんな感じです。波の高さがうまく出ていませんが、とにかく高い波とそのあとの石をひきずる音がします。この七里御浜の熊野市あたりでは、昔は野球の試合ができたということです。それくらい浜の部分が広かったそうです。今は少しずつ浸食されていて、狭くなっています。それでも波打ち際までは遠くて、せっかくの波だから、そこまで歩こうよと家族に提案したものの、怖くて近くには行けないようでした。



 この2人はチャレンジャーかというと、それほどでもないようでしたよ。



 奥の岩が吉野熊野国立公園の代表的な風景の獅子岩です。近くに行くとそれなりにすごいのだけれど、そこには喫茶店がたちふさがっていて、自由に行けないのです。海岸を歩いて行くしか方法はありません。ほんの何百メートルだと思われますが、ものすごい紫外線はあるし、とても歩けません。ただ遠くで見るばかりです。



 こちらは南西側、和歌山県の新宮市をのぞむ感じです。私と妻は1年ぶりだけれど、うちの子にとっては十数年ぶりで、やっとふるさとへ帰って来たような感じです。あまり何も語らないけれど、何か湧いてくるものがあったのかもしれません。もっとあれこれおしゃべりしてくれたらいいのに、なにも語ってくれません。

 さあ、もう少し南に行かないと、私たちの住んでいた世界は見えません。それにしても、今日は何の目的でこちらに来たんでしょう。そうでした。温泉でしたね。そのついでに子どものふるさとを見直してみるということでした。

 私たちの旅は、午後へと続きます。まだ3時間も旅していないのです。それにしてもものすごい光線で、やはり海辺の街は厳しい。奥さんはもう「目が心配」とか何とか言っています。確かにその通りで、何もかもが日焼けするような鋭さを感じていました。


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