中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

製造業の品質保証体制の強化に向けて

2019年04月02日 05時13分12秒 | 2018年版ものづくり白書
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2018年版「ものづくり白書」109ページ「図 124-3 人材確保対策に向けた最重要取組(現状と今後比較)中小企業」を読みましたが、今日は112ページ「図 125-1 製造業の品質保証体制の強化に向けて(2017 年 12 月 22 日公表)」を見ます。

経済産業省は、品質保証体制の強化に向けた産業界による具体的なアクションを多面的に後押しすべく、2017 年 12 月に「製造業の品質保証体制の強化に向けて」を公表した、とあります。

主に①品質保証のマネジメント強化(品質担当役員の設置、品質保証部門の独立性担保、現場と経営層での品質管理に関する課題共有体制の構築など)、②顧客との取り決め内容の明確化や自社の品質・技術レベルとの整合性確保、③人の手の介在しない検査・記録システム構築の推進、品質データの共有化の検討、などが盛り込まれている、とあります。

この背景として、2017 年 10 月以降、多くの製造業が現場力の強みとして認識している「品質管理」の分野において、製品検査データの書換えなどの不正事案が複数発覚した。このような事案の発生にあたっては、第1に、供給先も含めた当事者における安全性検証が最優先課題であり、早急な対応が求められる。その上で、今回の一連の事案を踏まえ、産業界は品質保証体制の強化が、企業の競争力に直結する経営問題であることを強く認識する必要がある。

さらに、今回の一連の事案は、サプライチェーンの存在などを考慮すれば、日本の産業界全体の競争力にも影響を及ぼしかねない事態であり、産業界自身が、これらの事実を再認識する契機と捉え、今後の具体的なアクションに結び付けていくことが必要である。

今後、企業がいかに信頼性の高い品質保証体制の構築に向けて取り組むか、経営トップの強いリーダーシップが求められている、とあります。

品質問題で日本は中国を非難していたのに、度重なる不祥事の発表で、その立場は逆転したと感じた記憶は新しいですよね。舌の根も乾かぬうちに、そのときの企業がいまだに品質問題を起こしている。。。現場は疲弊しているのでしょうね。悩ましい限りですね。

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