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報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

“ユタと愉快な仲間たち” 「時ぞ来たりぬ」

2014-11-25 21:54:40 | ユタと愉快な仲間たちシリーズ
[11月23日16:00.埼玉県さいたま市中央区 ユタの家 藤谷春人、ユタの父親、マリアンナ・スカーレット、威吹邪甲、威波莞爾]

「何のご用ですか?息子なら入院中ですよ」
 父親はアポ無し訪問者に、険しい顔をしていた。
 それを涼しげな顔で受け止めるは、ユタの上長である藤谷春人であった。
「ええ、もちろん分かっております。今回は非常に残念でした」
「本来ならば、息子に無理な布教活動をさせた責任を追及するところですが、それは息子の望むところではありません。速やかに脱講させて頂ければ結構です」
「あいにくと、こちらは稲生ユウタ君に明確な指示をした記憶も記録も無いんですがねぇ……。つまりは、御本人の意思によるものですよ。電車の事故自体が想定外だったわけですから」
「ご用件はそれだけですか?」
「脱講は残念ですが、その前に御本尊を返納して頂きたいと思いまして」
「御本尊?」
「ユウタ君が仏壇に御安置している曼荼羅ですよ」
「それは私の知るところではありませんが……」
「では、持ち出してもよろしいでしょうか?ユウタ君の許可は取ってますし、むしろ持ってきて欲しいとのことです」
「あ、あの!」
 奥からバタバタとマリアがやってきた。
「む?キミは……」
 藤谷は表情を強張らせた。
 マリアとは、かつて人形絡みで一悶着あったからだ。
「本尊はここには無い!」
「無いだって?どういうことだ?まさか、勝手に処分したのか!?」
「確認はできていないが(ウソ)、どうやらユウタ君のお母様がお持ちのようだ(ウソ)」
「尚更意味が分からん。何だって、稲生君のお母さんが御本尊を?」
 ユタの父親が回答するように言った。
「脱講届と一緒に郵送するつもりだったんだろう。だが、あいにく家内はバスの事故に巻き込まれ、それを入れていたカバンが燃えてしまったという」
「燃 や し た!?」
「燃やしたんじゃなく、燃えたんだ。不可抗力だ。文句があるなら、事故を起こしたバス会社に言ってくれ」
「何と言うことを……」
 頭を抱える藤谷。
「コラ、魔道師!」
 威吹が堪え切れずに言った。
「御母堂様に責任を押し付けるのではない!御母堂様とて、本尊は持ち出しておられないとのことではないか!」
「はあ!?」

 仏間に入る藤谷。
「確かに、あの仏壇だ。御入仏式の時のまんまだ」
「ユタは熱心にやっていたからな、今さら取扱いがおざなりになるとは思えん。だいいち、ユタが外出する時点では本尊は確かにあった」
「どうして分かる?キミ達は仏間に入れないんだろう?」
 藤谷は詰問するように言った。
「外出する前まで、ここで唱題をしていたからだ。そこで本尊が無くなっていれば、ユタは大騒ぎするだろう。だが、別段変わった様子は無かった。つまり、ユタが外出してから紛失したものと思われる」
「ああ、言っておくが、私も家内もアリバイがあるぞ。私はユウタが外出した日は、ずっと会社にいた。家内もまた同じだ」
 と、父親。
「じゃあ、一体犯人は誰なんだ!?」
「侵入者がいれば、オレ達はすぐに気づく。妖狐の目・鼻・耳をナメてもらっては困る」
「私もこの家に異変があれば、水晶球が点滅して、すぐその模様が映し出されるようになっている」
「素晴らしいセキュリティシステムだ。警備会社が泣くぞ」
 父親は苦笑いした。
「お前の師匠じゃないのか?」
 威吹はマリアに言った。
「何で師匠が本尊を盗る必要がある?何のメリットも無い」
「どうしよう……!?ご、御住職様に何て説明すれば……!」
 頭を抱える藤谷に、
「弁済ならする。後で請求書を送ってくれ」(父親)
「責任取ってユタが辞めればいい話だ」(威吹。それに同調して頷くカンジ)
「いいじゃないか、もう。ユウタ君は辞めるんだから」(マリア)
「お、お前らなぁ……!」

[11月24日08:00.ユタの家→首都高速・埼玉大宮線上り ユタの父親]

「専務、おはようございます」
「ああ、おはよう」
 ユタの父親はいつも通り、迎えの役員車に乗り込んだ。
「それじゃ威吹君達、申し訳無いが、また仕事が忙しくなる。ユウタと家内の方、よろしく頼む」
「お任せあれ」
「分かりました」
 車は家の前を出発した。
 昨日は藤谷が半泣き状態で、家から出て行った。
(たかだか、小型の掛け軸に毛を生やしたものに固執するとは……。日蓮正宗とやらも大したことはないな。ユウタは、『今までの顕正会とは違う』と言っていたが……。まあ、痛い目に遭ったことだし、これでまた元の息子に戻ってくれることだろう)
 嗚呼、一代法華の哀しさよ。
 例え正法と言えど、近親者に全く理解を得られぬ信心に、長命は有り得ないのか。
 先に顕益が表れず、顕罰が出るとこうなるのだ。
 だが、現証のみに目先を奪われた者には、更なる罰が待っている。

「今日はやけに混んでいるな?」
「そうですね……」
 都内に入る前から車が止まるようになった。
 朝ラッシュの上り線である。
 渋滞するのは当たり前だが、今回は少し状況が違った。
「会議には間に合うかね?」
「少しずつは進んでいますので、恐らくは大丈夫だと思いますが……」
 運転手が答えた。
「頼むよ。さすがに遅れるわけにはいかないからね」
「はい」
 また、渋滞で車が止まる。
 すぐに後続車が次々と並ぶ。
 高速道路における渋滞の、ごくごく普通の光景だ。
 だが、さすがにアレは普通ではないだろう。
「ああっ!?せ、専務!!」
「なにっ!?」
 タンクローリーが次々と先行車を蹴散らすように突っ込んでくる様は!
「わあっ!?」
 ガソリンを垂れ流しながら突っ込んで来たタンクローリー。
 当然ながら、爆発しないわけが無かった。

[同日同時刻 首都高近くの高層ビル屋上 ???]

「汝、一切の望みを捨てよ」
 大惨事の阿鼻叫喚と化した首都高を見下ろしながら呟く人物。
 その手には、巻物のようなものが握られていた。
「!」
 その人物は背後の気配に気づき、フッと振り向いた。
「……何の用だ?ブリジッド」
 魔道師の杖を持ち、ローブを羽織って、それに付いているフードを被ったイリーナが険しい顔で立っていた。
「そこまでよ。これ以上、人間界で好き勝手なマネはさせないわ」
「好き勝手か……。お前もこれで得してるだろう?新弟子最有力候補が、まもなく手に入るのだから」
「黙って!」
「これは……お前の師匠の差し金か」
「問答無用!」
 イリーナは大きく魔道師の杖を振り上げた。
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小説の途中ですが、ここで普通の日記をお送りします。

2014-11-25 00:19:01 | 日記
 法華講員で、あっつぁブログリスナーだったHNときさんの彼女さんが日蓮正宗に無事入信を果たされたという。
 まこと、おめでたい限りだ。
 自分1人が決心するのも大変だが、身近な人を正法に導くことができるのもまた信心生活において重要なことである。
 実にありがたい。これで私は、何もしなくていいぞ!

 法華講員ブロガーで一代法華なの、私だけになったかな?
 まあいい。だからこそ、他の信徒さんとは違う目線で、この信仰についてのことが発信できるというもの。
 私は私の道を行くだけだ。

 さて、山門入り口さんの逆鱗にとうとう触れてしまった顕正会員バーズ氏。
 私はまだグレーだと思っているが、一部の人達は限りなくブラックに近いグレーだという。
 何が黒かって?
 バーズ氏の正体が、法華講員だということだ。
 無論、本人は否定している。当たり前だ。肯定できるわけがない。
 私もかつては多摩準急先生と同一視されたこともあったが、本人の許可が出れば直ぐにでも写真を掲載したいくらいだ。
 私と並んだ写真があるんでね。
 もっとも、ブサメンの私が素顔を現したら、一気に女性閲覧者は更に減りそうだがw

 その山門入り口さんは別のサイトで、バーズ氏を攻撃しておられる。
 権兵衛さんの話によれば、成りすまし疑惑のことについても記載されているということだったが、ちょっと確認できなかった。
 私が最悪、氏が成りすましだとしたら、単に法華講員が顕正会員に成りすましているだけでなく、隣国人が日本人にも成りすましている恐れがあるような気がしてしょうがない。
 嫌韓者の悪い癖で済めばいいのだが……。
 これには一応の根拠があって、バーズ氏は日本海夕陽氏のフザけた嫌韓ぶりを非難していた。
 私もあれはフザけ過ぎだとは思っていたが、同じ嫌韓者として言いたいことと気持ちだけは分かった。
 そして、バーズ氏のブログそのものに書き込んで来たコメンテーターに対する反論。
 コメンテーターの、「シナ」という言葉に異常なまでに反応していたのが気になった。
 大抵、中国のことをシナと呼ぶ人間は、基本的に朝鮮人のことも嫌っているから、それで反応したのではないか。
 試しに私は差別のことについて、わざと差別的な発言をしてみた。無論、本心ではない。
 確か日本海夕陽さんも同じことをしていたのではなかったかな?私の勘違いだったら申し訳ない。
 しかし、それに関してバーズ氏は全くのスルーであった。
 人種差別が嫌いと言ってる割には、在日朝鮮人よりももっと歴史が長くて根が深い同和問題について全くスルーとはこれ如何に。

 状況証拠でしか無いが、これが私がバーズ氏が在日朝鮮人であるかもしれない疑惑を抱いた理由である。

 ……意外と法華講内にいますよ。

 ほら、あなたのすぐ後ろにも。

 通名で御受誡しちゃってますよ。

 御用心、御用心。
コメント (10)
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