報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

小説の途中ですが、ここで本日の雑感を送りします。 1117

2014-11-17 21:44:01 | 日記
プロポーズ超えの思い出?! みんなの悲喜こもごもハネムーン♪(マイナビウエディング) - goo ニュース

 この中に、

>「天候に恵まれず3日間ホテルに缶詰め」(26歳男性・専門)

 があるが、一瞬うちの職場の後輩かと思った。
 というのはその後輩、新婚旅行に沖縄に行ったのだが、折しもちょうどその時、台風が直撃したのである。
 私達は職場のテレビを見ながら、

「あいつ大丈夫かいな?」(隊長 40歳既婚)
「逆にホテルに缶詰めで、子作りに集中できるだろう」(班長A 36歳独身)
「それに、これもまた新婚旅行のいい思い出だよ」(副隊長A 59歳既婚)
「ゆいレールが全面運休です」(私 33歳独身)
「飛行機の心配しろよ。勤務シフトの調整が大変だ」(副隊長B 33歳独身)

 とまあ、私も含めてみんな好き勝手なことを言っていたものだ。
 うちの職場も隊長以下、私も含めて9人体制の警備隊なのだが、新婚の後輩班長を含めると、上記の隊長と副隊長Aしか結婚していない。
 もちろん今後、結婚の具体的な予定は【お察しください】。
 しかしびっくりするのは、

>「両親がついてきた」(39歳女性/事務)

 である。
 「ダンナの」とは言っていないので、自分の両親のことだろう。
 39歳にもなって、どんだけだよと思うのは私だけではないはず。
 ……と思ったのだが、あくまでも昔の思い出だから、若かりし頃か。どうも、失礼。……って!いくつであっても、ついてくるなよ〜!

>「石垣島でパチンコして負けた」(49歳女性・主婦)

 というのはワロタ。
 それにしても、石垣島にも朝鮮玉入れがあるんだなー。

 少し安心したのは国内旅行でも全然OKで、しかも寝台特急の旅がNGになっていないことだ。
 “北斗星”“カシオペア”の廃止も間近。
 私は1人旅だが、もしも新婚旅行で旅情を演出したいのなら、寝台特急に乗るのもまた一興かと。
 さしものバス・フリークスたる私も、新婚旅行で“青春ドリーム号”や元ツアーバスに乗る度胸は無いな。

 ただ、元記事には書いていないが、既婚者の話を聞いてみると、船旅に関しては注意が必要とのことだ。
 もちろんそれはただ1つ、船酔いである。
 相手が酔うかもしれないし、自分が船酔いしたら目も当てられない。
 私は今さら太平洋フェリーや商船三井フェリーで酔うことはないが(遊漁船や離島航路に乗ったこともあるが、弟や従姉がダウンした中、私は平気だった)、ただ、あの大型船に酔うくらいだと、乗り物全般ダメってことにならないか。

 まあ、精神論を持ち出して申し訳無いが、乗り物酔いくらいなら仏法で何とかなりそうなものだが……。
 いずれにせよ、それくらいは結婚前に気づくべきであろう。
コメント (5)
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“ユタと愉快な仲間たち” 「動き出す歯車」

2014-11-17 00:08:09 | ユタと愉快な仲間たちシリーズ
[11月17日03:00.埼玉県さいたま市大宮区 自治医大さいたま医療センター 威吹邪甲、威波莞爾、マリアンナ・スカーレット、エレーナ・マーロン]

 手術室の前の椅子に座り、泣きじゃくるマリア。
 その横で時折マリアを慰めながら、しかし師匠への報告は怠らないエレーナ。
 向かいの椅子では、威吹が長い銀髪を掻きむしったり、頭を抱えたりしている。
 それら一方でカンジは、
「……はい。ただいま、緊急手術が行われているもようです。……さいたま赤十字病院ではなく、自治医大さいたま医療センターの方です。……はい」
 手術室から離れた公衆電話で、ユタの父親に状況を報告していた。
{「そんな時間まで、ユウタは遊び歩いていたんですか!?」}
「……正直に申し上げれば、遊びではなく、信仰活動の一環で……」
 カンジは正直に、ユタが事故に巻き込まれた理由を話した。
「……僭越で恐縮ですが、そういったことは、まず御本人の了解を取ってからにした方がよろしいのでは?稲生……ユウタさんはもう成人されておられますし。……はあ、申し訳ありません。とにかく、手術が終わりましたら、また御連絡致します」
 カンジは電話を切った。
 静まり返った病院内に、受話機を支えるアームがガチャンと下がる音や、テレカが返却される音が鳴り響いた。
(稲生さんの事態の原因を考えれば、御両親のお気持ちも良く分かるが……)
 カンジはポーカーフェイスを崩さずに思った。
 そして、師匠達が待機している場所へ戻ったのだった。

[同日10:00.東京都江東区森下 ワンスター・ホテル マリア&エレーナ]

「遅かったじゃないか、エレーナ」
 失意の弟子友を連れて戻ったエレーナ。
 フロントにはオーナーがいた。
「もうチェック・アウトの時間は過ぎたよ」
「ごめんなさーい……」
「ん?そのコは?」
「ああ。私の師匠の妹弟子の弟子です。何か、男友達がその事故で大けがしたもんで……」
 エレーナはロビーのテレビを指差した。
 ちょうど今、件の事故を報道している。
「大丈夫なのかい?」
「ちょっと、私の部屋で休ませてきます」
「ああ。もし何だったら、空いてる部屋使っていいよ」
 と、オーナーは言っていたが、まずはエレーナが寝泊まりしている部屋に連れて行った。
 従業員控え室を流用したもので、地下にある。
「シャワー使っていいよ。涙の痕とか残ってるから、洗ってきたら?」
「……ありがと」
 マリアはやっと声を発した。
「まあ、良かったじゃん。命に別条は無い上、後遺症の心配も無いってことで。ただ、窓ガラスに突っ込んだから、全身切り傷と体の中に入ったガラスの破片を取るのに時間が掛かったみたいだね」
「……あとは出血多量……」
「それもギリ間にあったからね。マリアンナも、土壇場で運のいいオトコ引っ掛けたねー」
「……私の方から引っ掛けたわけじゃないけど……」
「いいから、ホラ。このタオル使って」
「うん……」

 マリアがシャワーを使っている間、エレーナは師匠への報告書を作成していた。
 これがまた普通にパソコンで作成している辺り、とても魔法使いの弟子には見えない。
『……かの宗教には、不幸中の幸いを謳う四字熟語があるようですが、とても理解されないようです。被害者の両親はただ不幸が起こったことのみを取り上げ、脱講手続きに向かったもようです。現場寺院において一悶着あることは、想像に難くありません。これも、一代法華の哀しいところだと思われます。次に妖狐達の動向ですが……』

 マリアがシャワー室から戻って来た。
「ありがとう。少しサッパリした。ホウキに乗せてくれた謝礼は……」
「ああ、後ででいいから。それより、少し休んだら?そこのベッド使っていいよ」
「えっ?あんたはどうするの?あんたも徹夜だったでしょう?」
「見くびらないで。私の先生は、魔法の薬作りに凝っておられる方よ?一日の徹夜の眠気くらい、簡単に消せる薬を頂いているのよ」
「へえ……」
「悪いけど、私専用だって話だから、さすがにこれは分けてあげれないけど……」
「まあ、そうだろう。じゃあ、お言葉に甘えて……」
「マリアンナ」
「ん?」
「もし今夜、ヒマだったら私に付き合ってくれない?」
「えっ?」
「あの電車の事故、原因不明なんだって。でも私に心当たりはあってね、それを探りに行こうと思うの。どう?」
「そういうことなら付き合う」
「原因によっては、あなたの出番になるかもしれないわ。……復讐、という出番ね」
「なに……!?」

[11月18日02:00.埼玉県さいたま市大宮区 鉄道事故現場 マリア&エレーナ]

 首都圏の通勤線区ということもあり、復旧は早かった。
 だからもう事故車両は撤去され、跡形も無い。
 事故の原因も不明なうちに運転再開させたことへの否定的な意見もあったが、少なくとも今日の終電車まで無事故で運転できたのだから、結果的に運転再開で正解だったことになる。
 今夜もだいぶ冷え込み、2人の魔道師はホウキで事故現場に降り立った。
「本当に大丈夫なんだろうな?」
 マリアが心配しているのは、自分達の姿のこと。
 いくら終電が終わった時間帯とはいえ、逆に今この時間に保守を行っているわけだから、部外者がいたらすぐに発見されてしまうだろう。
 そこでエレーナは“姿隠し”の魔法薬を使い、一時的に、いわゆる透明人間になれるようにした。
「大丈夫ですって。ほら」
 エレーナはわざと宇都宮線の保守作業に当たっている作業員達に手を振ったが、彼らが魔道師見習達に気づくことは無かった。
「なるほど。じゃあ、早速調査を始めよう」
「ええ。いくら姿が見えないとはいえ、足音とかは鳴るからね。なるべく物音は立てないように気をつけて……」
「……了解」
「確か、電車が脱線したのは、この辺……わあっ!?」

 ドンガラガッシャーン!

「誰だ!?誰かいるのか!?」
 エレーナが線路脇に置いてあったペール缶に躓いてしまい、派手に転んだ上、それをひっくり返し、転がしてしまった。
 さすがに作業員に気づかれ、やってくる。
「ニャーオ!」
 そこへ同行のクロが、あたかも自分がやったかのように現れた。
「何だ、ネコか。あっち行け」
「ってか誰だ?こんな所にペール缶置いたの?」
 作業員達はペール缶を持ち、去っていった。
「ふー……危機一髪……」
「てか、物音立てるなって言ったのオマエだよな?」
 マリアがエレーナを問い詰めた。
「か、かのホメロスですら、時に居眠りするくらいですから……」
「……早く行こ」
 マリアは先に行った。
「エレーナは事故原因は普通じゃないと?」
「ええ。もし普通なら、とっくに鉄道事故調査委員会に割れてるはずよ。運転手の話だと、何も無かったのに突然電車の前輪が浮き上がって、そのまま脱線したそうよ」
「んん?」
「スピードもせいぜい時速60キロくらいだったっていうし、見ての通り、大きなカーブがあるわけでもない。だから、昔、関西であった脱線事故と同じ原因なわけないよね」
「もしそれが原因だったとしたら、とっくにその調査……何とかってのが付きとめているだろうな」
 マリアも同調する様に頷いた。
 そして2人は、吉敷町ガードまでやってくる。
 先頭車が横転して止まったのは、この辺りだ。
 上り線(南行)の線路の上に転がったが、終電ということもあって対向電車は無く、それと衝突しなかったのと、時速60キロ程度での脱線・転覆だったため、ガード下に落ちなかったのが不幸中の幸いだ。
「ん?」
 マリアは水晶球を出して、周辺をスキャンながら探索を始めたが、早くもそれが反応するものを見つけた。
 それはガード下の歩道と線路との間の法面の上にあった。
「ミカエラ、拾ってきて」
 マリアが手持ちのミク人形に命令すると、彼女はすぐにそれを拾って来た。
 その拾得物とは……。
コメント (3)
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