報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

小説の途中ですが、ここで本日の動向をお送りします。 1101

2014-11-01 19:18:48 | 日記
「夫は外で働き、妻は家庭に」半数が反対 内閣府世論調査(産経新聞) - goo ニュース

 今日はあいにくの雨だった。
 一瞬、出掛けるのをやめようかと思ったくらいだが、出掛けることにした。
 でも、さすがに都内に出る気は全く起こらない。
 拙い信心継続の為には、やはり至近の末寺の方が良いのだろうか。
 ここ最近の私の乗り物趣味は鉄道が半分、バスが半分といったところだ。
 20代半ば頃までの鉄道一辺倒とは、比べ物にならないくらいだ。
 3連休ということもあってか、道路の混雑はウザいほどだったし、ペーパードライバーのヘタレな走りに、タクシーの運ちゃんがクラクション鳴らしまくるというカオスぶりであった。
 バス車内の混雑については、東武(浦44)、国際興業(新都01)、西武(大38)ともに普段よりガラガラなくらいだった。
 そういったバスに乗って、私は小説のネタ出しをする。
 多くの作家さんはプロ・アマ問わず、こういった乗り物に乗ってネタ出しをすることが多いという。
 中には山手線を何周もしてネタを出す強者も。
 私の場合は路線バス。
 そう言えば、趣味がバスにシフトし出してきたのと、小説書きが趣味のリストに入ったのも、だいたい時期が合致する。
 “アンドロイドマスター”では今、敷島達が豪華客船を模した廃ホテルに潜入しているが、このアイディアも大石寺登山参詣の際に利用しているJRバス関東“やきそばエクスプレス”に乗っていて出したものだ。

 で、そのバスに乗っていて、面白い話を聞いた。
 国際興業バスで北浦和駅からイオンモール与野まで移動していた時だ。
 実際乗って頂ければ分かるが、結構な距離がある。
 そういう時、私は後ろの方に座る。
 あいにくと最後部の広い席は、私より数歳年上のアラフォーと思しき男性客3人連れに取られてしまったので、私はその前の席に座った。
 どうやらこのリアル『The3名様』、私の未婚先輩らしい。
 前方に乗っている家族連れに何か触発されたのかどうだか知らないが、非婚男子ならではのトークを始めた。
 小説のネタにはならないが、ブログのネタにはさせて頂こう!ありがとう、The3名様。

「責任を取らなきゃいけない結婚よりも、気ままな自由恋愛の方がいい」
 これはよく聞くね。だけど、あいにくと私はその恋愛もしたことが無いのだよ。
 この3名様、ご結婚はされていないが、恋愛はされたようだ。
「俺が20代の頃は金が無くってさ、全然相手にされなかったんだ。それがだよ、収入が上がるごとに今さらアプローチしやがってきてさ、逆にウザい。結局カネかよって感じ」
 お察し致します。
 顕正会、法華講の女性の方、功徳の為に高収入者を探すのではなく、一緒に罪障消滅の為に低収入者にも目を向けて見られてはいかがでしょう?
 ……え?それはいいけど、元顕男子は嫌だ?……さいで。
「会ってすぐ学歴だの職業だの聞くのやめてほしいよな!」
 おおっ!?これ、私、法華講であったな。
 ただ、重要視されていたのは出自(生え抜きか中途か)と、自分1人だけが信心している一代法華か否かだったが。
 で、思わず笑いそうになったのが、私より数歳くらい年上の人。
「『女子力アップ』だの『自分磨き』だのは、遅くても20代までに済ませておくべき。30過ぎた女がそんなものに躍起になってて、男から見れば見苦しいにも程がある」
 これ、浅井会長が女子部の大会で言ったら、どういう反応するだろう。
 逆に想像してみて笑いそうになった。
「ときめきも癒しも与えてくれず、男に求めてばかりの女と付き合うくらいなら、ゲームの中の女と付き合ってた方が100倍マシ」
 心の中で拍手した。
 で、最後のとどめが、
「自分の都合のいい時だけ『男女差別』とか『男女同権』とか言われても困るよなぁ?今すぐイスラム圏の国とかに行って、モノホンの男女差別見てこいってんだ」
「インドのカースト制も凄いよ」
 もち、日本国内の差別など屁でもありません。
 差し当たって、女性専用車両は今すぐ全廃しましょう。

 この人達、白鍬電建住宅で降りていったけど、何しに行く人達だったんだろうか。
 とはいうものの、イオンモール与野で降りるまでの間、私はネタ帳に今の話を思いっきりメモさせて頂いた。
 小説には使えそうにないが、こうしてブログの記事1つを作るまでに至らせて頂いた。

 このように、電車よりもバスの方が、私にとってネタの宝庫なのである。
 しかし、数年後には私もリアルThe3名様みたいなことを言ってるのかねぇ。
 あ、もう言ってるかw

 茜さーん、見てるかー?
 もしかしたら、あんたのことを言ってるかもしれんよー?

 それにしても、とある婚活パーティーの広告見たら、どれも参加料は男が高いんだな。
 それこそ、男女差別じゃないのか。
 男の参加費用が8000円で女の参加料が4000円って、何で8000円も払ってアラフォー女のご機嫌取りに行かなきゃいかんのだ。
 8000円もあったら、リラクゼーションサロンで20代のお姉ちゃんにリンパマッサージでもしてもらうわい。
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“アンドロイドマスター” 「クイーン・エミリア」

2014-11-01 14:54:11 | アンドロイドマスターシリーズ
[11月2日07:30.福島・飯坂温泉のとあるホテル大浴場 敷島孝夫]

 朝風呂に勤しむ敷島。
 嫁のアリスは部屋で寝ていたので、そのままにしておいた。
 取りあえず真っ裸だったので、布団だけ掛けて、あとはシンディに任せておいた。
(おかしいな。エミリーがいない)
 タイムリミットは今日のチェック・アウト時までということなので10時か。
 それにしても、目的が知らされないというのは何とも訝しい。
 大浴場に来る前、ロビーに寄ってみたが、そこにもいなかった。
(後で電話してみよう)

[同日08:00.同場所719号室 敷島孝夫、アリス・シキシマ、シンディ]

「エミリーは?まだ戻って来てないのか?」
 部屋に戻って来た時、アリスはシンディにヘアメイクを手伝ってもらっていたところだった。
「それが、姉さんと通信リンクが繋がらないのよ」
「マジかよ!?マズいんじゃないのか、それ?」
「あの姉さんのことだから、そんなに心配無いとは思うけどね」
「いや、しかし……」
「タカオ。タイムリミットは10時なんだから、それまで待ってみましょ」
「そうだな」
 しかし、敷島は胸騒ぎを禁じずにはいられなかった。
 調べてみたところ、やはり豪華客船を模したホテルチェーンを展開していた(株)シークルーズは廃業していた。
 あまりにも華美な外観と内装のため、事業の継承社はもちろん、建物の買い手すらつかなかったらしい。
 矢立峠北部にあったホテルの名前は“クイーン・シンシア”。
 そして、穴原温泉の北外れにあった“クイーン・エミリア”。
 いや、建物はまだ残っているようだ。
 やはり、嫌な予感がする。

[同日10:00.ホテル・ロビー→国道399号線上 敷島、アリス、シンディ]

 タイムリミットが過ぎた。
 チェック・アウトだけ済ませてロビーで待っていたが、平賀やエミリーの姿は無い。
「ケータイは?」
「ダメだ。繋がらない」
 平賀のケータイに何度も掛けたが、繋がらなかった。
 シンディも何度も通信リンクをエミリーと繋げようとしたが、やはり繋がらない。
「まさか、あの姉さんが……」
「何かあったと見ていいな。行ってみよう」
「ええ」
「シンディ、エミリーの通信リンクが最後に切れた場所は分かるな?」
「ええ」
「場所はどこだ?」
「座標を送るわ」
 シンディは敷島のタブレットに位置情報を送った。
「場所はここから北に5キロほど」
「やっぱりな」
 敷島は確信を持った。
「何が?」
 アリスが訝し気な顔をする。
 敷島が予め入れておいたホテル“クイーン・エミリア”の位置情報と合わせてみると……。
「ピッタリだ。エミリーはもちろん、平賀先生もここにいる」
「行ってみましょう」
「ああ」
「ガンとデコイを持って来て正解だったわね」
「……だな」
 3人はホテルエントランスに止まっていた空車のタクシーに乗り込み、現地に向かうことになった。

[同日10:30.福島県福島市北部 敷島、アリス、シンディ]

「え?“クイーン・エミリア”ですか?そりゃお客さん、飯坂もそうだけど、だいぶ寂れちゃったからね。廃墟探索ならやめた方がいいですよ」
 敷島達を乗せた運転手はそう言った。
 折しも、雨が降って来た。
 タクシーのワイパーが規則正しく動いて、フロントガラスの雨粒を拭き取る。
「やっぱり建物は残ってるんですね?」
「そうです。ホテルが廃業した後、どこかの団体さんが買い取ったとかいう話もあったけど、今はどうなのかねぇ……」
(団体?テロ組織か……)
 国道を外れて市道に入る。
 もう少しでダムに近いようなので、ダムの管理道路か何かだろうか。
 それにしては、一般車立ち入り禁止のような表示も無い。
 と、
「ここですね」
 いきなりそれは現れた。
 入口の門は固く閉ざされている。
 だが、さびついたり、ペンキが剥げ落ちたりはしているが、間違いなくホテルの看板があった。
『ようこそ!山の中の豪華客船“クイーン・エミリア”へ!』
 という、1970年代から80年代辺りの絵柄が特徴的だ。
 バブルの頃に隆盛を誇ったということだが、事業自体は高度成長期からやっていたらしい。
 そして、確信的なことがもう1つ。
「あの車、平賀博士が乗って来たヤツだ」
 門の前には1台の車が駐車していた。
 覗き込んだが、誰も乗っていない。
 代わりに、
『11月2日9時まで移動していない場合は、警察に連絡してください。平賀太一 連絡先080-……』
 というメモ書きが、フロントガラスの下に置かれていた。
「9時って、午前9時かしら?」
「そうだろうな。警察沙汰になるような事態が、この中で起きているというわけか」
「あそこ!」
 シンディが指さした先には、固く閉ざされた門の脇の通用口があった。で、それは開いていた。
「あの、お戻りになるまで待ってましょうか?」
 と、タクシーの運転手が聞いて来た。
「いや、いつ戻るか分からないので結構です。もし何だったら、迎えに来てもらいますから」
「はあ……」
 こうして敷島達は雨が降りしきる中、廃ホテルの中へと入って行った。

 入ったと言っても、すぐに建物があるわけではない。
 まるで港を表現しているかのように、灯台型の外灯が目についた。
 駐車場とかがあって、さすがにそこには車は1台もいない。
 ホテルの正面入り口と車寄せの間には、スロープがあった。
 船を係留させる為の設備も設けられているところを見ると、どうやらやはり港を模しているらしい。
 鉄格子型のシャッターが閉ざされ、中を窺い知ることはできないが、平賀達はここから入ったわけでは無さそうだ。
「周囲を回ってみましょう。侵入できそうなポイントを探さないと」
「そうだな」
 敷島は大きく頷いた。
 ホテルの規模自体は北東北にあったものと同じくらいだが、こちらの方が廃墟化が弱いように見えた。
 タクシーの運転手が言っていた、『廃業後もどこかの組織が使用していた』というのと関係しているのだろうか。
「あれ?待てよ。確か、これって……」
「知ってるの?」
「秋田・青森県境のヤツとよく似てるな。もしかして、内部の構造も同じだったりして」
「そうかもね」
「まさかまた、ケンショー何とかってワケの分からん連中が来たりしないかなぁ……?」
「どうだろうね」
 アリスは肩を竦めた。

 1階はシャッターが下ろされていたり、鉄格子枠がはめられていたりして侵入できそうにない。
「平賀先生達はどこから入ったんだ?」
「アタシ達は、どこから入ったんだっけ?」
「2階からだろう。確か、こっちに回ると梯子があった……けど、これじゃ登れねぇーっ!」
 どうやらホテルは北東北にあるものと似た構造をしているらしい。
 前回と同じ侵入ルートを模索した敷島だったが、肝心の梯子が取り外されていた。
「じゃあ、あそこのヘリポートまで行ってみる?」
「そうか!シンディと一緒に飛べばいいんだな!」
 敷島はポンと手を叩いた。
 シンディは右手を有線ロケットパンチで、“船首”部分にあるヘリポートの縁にある手すりまで飛ばすと、それを掴んだ。
「うん。錆びついてるけど、少なくとも今壊れる感じじゃないみたい」
「よし。これで侵入するぞ」
 シンディは敷島を抱え、ヘリポートへと運んだ。
「今度は博士を連れて来るから」
「ああ」
 ヘリポート周辺を見渡すと、
「確かにあの“クイーン・シンシア”とそっくりだな。てことは、ここも秘密の研究所でもあるのか?」
 と、思った。
 すぐにアリスもやってきて、
「行きましょう。ここから入れる?」
 と、船首甲板へのドアを指さした。
「多分」
 そこはロビーがあって、“クイーン・シンシア”ではシンディが保管されていた木箱が置かれていたはずだ。
「開いてるね」
 “クイーン・シンシア”とは1つ違う所があった。
 そちらはカードキーで開施錠するタイプだったが、こちらは外側からチェーンと南京錠で固定され、少なくとも内側からは開けられないタイプになっていた。
 そのうちの1つのチェーンが壊され、ドアの鍵も開いていた。
 入るとロビーになっている所は、やはり“シンシア”とそっくりだった。
「確かエレベーターで、下に降りられるんだよな?」
「そう」
 こんな廃墟のホテルなのに、やはり電気が来ているらしい。
 何故なら、非常口表示灯が点灯していたし、エレベーターのボタンを押すと動き出したからである。
 平賀が復旧させたのか、はたまた既に復旧していたのかは定かではない。
 “シンシア”ではここにシンディが保管されていた木箱があったが、さすがにそこまでは一緒ではなく、埃被ったソファやテーブルが置いてあるだけだった。
 エレベーターに乗り込む。
「確か、これでレストラン街まで行けるんだったな?」
「そこまで行く?」
「そうするしかないだろう」
 敷島は“プロムナード”と書かれたレストラン街へ行くボタンを押した。
 エレベーターが動き出してから、敷島が言った。
「なあ、アリス。シンシアって、もしかしてシンディのことじゃないか?」
「ええ、そうよ。今頃気づいたの?」
「それもスペイン語?」
「違うわよ。シンシアの愛称がシンディなだけ。本当はシンディもそれで登録されていたんだけど、財団の連中が何を勘違いしたか、シンディで登録しちゃったから、そっちが本名になっちゃったわね」
「何だ、そうか。シンディの名前を冠したホテルにいたシンディと、エミリーの名前を冠したこのホテルにエミリーが連れて来られたのも、偶然とは考えにくいな」
「そうね」

 エレベーターのドアが開く。
 そこで3人を待ち受けていたものは……。
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