[時期不明 時刻不明 天候:晴 とある民家の廃屋?]
勝手口付近にある動物の死体。
その上に落ちていたのは、何かの工具だった。
拾ってみると、それはチェーンカッター。
何でそんなものがここに?
私は首を傾げつつも、それを手にしていた。
「あ……!」
その時、私は思い出した。
確かこの廊下の曲がり角にある戸棚。
ドアがチェーンで固定されていて開けられなくなっている。
これを使えばチェーンが外れるのではないか。
そう思った私はチェーンカッターを手に、先ほどの戸棚に向かった。
ガチッ……ン!
「よし」
私の思惑通り、チェーンはチェーンカッターで切り落とすことができた。
早速、ドアを開ける。
中には埃被った食器などが置かれていた。
まあ、台所の近くにあるのだから、当たり前と言えば当たり前か。
装飾が施された皿などが多いことから、来客用とかパーティー用?などに使う為のものだろう。
ここには目ぼしいものは……おや?
一番下の棚に何かある。
……ビデオテープ!?
VHSテープがここに置かれていた。
これまた埃被っている上、ラベルも所々シミが出来ていて、タイトルがよく読めない。
何とか、『6月1日 廃屋探索』というのが読み取れたくらいだ。
「ふーむ……」
そう言えば私が目が覚めた所……。
応接間らしき部屋に、テレビとビデオデッキがあった。
それでこのテープの中を見れるのではないか。
何かヒントが隠されているかもしれない。
私は応接間に急いだ。
ところでふと気づいたのだが、この家、和室が無い。
いや、まだこの家の全体を探索していないので結論を出すには早いのだが、何か……日本の家ではないみたいな感じを受けた。
アメリカの民家?みたいな……。
アメリカのホームドラマなどに出てくる民家の中、それを廃屋化したらこうなるのではないかといった感じだ。
応接間に行く途中に、2階に上がる階段がある。
応接間に行く前に、私は2階に上がってみることにした。
階段を上がると、ギィギィと木の軋む嫌な音がする。
そこは何だか、屋根裏部屋的な造りになっていた。
何だか、本当に日本人の家ではないような感じだな。
“ホーム・アローン”の主人公の家も、階段を上がったら屋根裏部屋な造りだったでござる的な感じじゃなかったか。
「!?……びっくりした!」
いや、人影が見えたので誰かいるのかと思ったのだが、よく見たらマネキンだった。
それも3体。
全部女性のマネキンで、服は着ておらず、頭髪も無い。
何でこんなものが民家の中に?
この家の住人の中に、デザイナーでもいたのだろうか?
2階にも机と椅子があり、そこの電気スタンドが点いていた。
やはり、停電はしていないようだ。
机の上には写真が数枚と、メモ書きが1つ。
メモ書きを見ると、殴り書きで、『奴らを石で叩き殺す』と書かれていた。
どういう意味だ?
写真を見ると、こちらに関しては私が驚きを隠せなかった。
全部、見覚えのある風景写真だったからだ。
結論から言えば、全部あの霧生市内の写真である。
1枚は私と高橋が1番最初にバイオハザードに遭遇したレストランの入口の写真、1枚は霞台団地の入口を写したもの、1枚は霧生電鉄霞台団地駅の入口、1枚は大山寺の境内と、最後はアンブレラの研究所の建物外観の写真だった。
写真の裏を見ると撮影日時が書かれていたが、どれもが10年以上前のものである。
つまりこれは、バイオハザードが起きる前に撮られた写真のようだ。
それで写真の中からは、長閑な地方都市の空気が感じられたわけだな。
しかし最後のアンブレラ研究所の写真には日付が書いておらず、ただ、『リサ、愛してる』としか書かれていなかった。
リサという言葉に私は聞き覚えがある。
女子中学生が白い仮面を着けた少女。
“トイレの花子さん”のようであるが、アンブレラ・ジャパンからは『日本版リサ・トレヴァー』と呼ばれ、化け物扱いされていたコだ。
あのコは今、どこで何をしているだろうか?
あの後、あのコは警察に連れて行かれたんだっけ。
押し掛け事務員になった高野の話によれば、政府のモルモットにされている的なことを言っていたが、それはかわいそうだと思っている。
曲がりなりにも仮面を取れば人間の姿をしているのだから、人間扱いしてあげるべきだと思うのだが。
で、何でこの写真がこの家の中に?
まさかここは、本当にあのリサの家ではないだろうな?
ここで考えていても仕方が無い。
取りあえずこれ以上、目ぼしいものは見つから無さそうだ。
「ん……!?」
私は再び階段に向かおうとして、何か違和感を覚えた。
「……!?」
3体のマネキンがこちらを向いていた。
ただそれだけなのだが、確かさっき私が見つけた時は、マネキン達は壁の方を向いていたと思ったが……?
薄暗かったから、よくは覚えていない。
でも、机の方は向いていなかったよなぁ……?
で、何より解せないのは、マネキンが1体増えていることだ。
階段の降り口の真ん前にドンと置かれている。
ちょっと待て!私が階段を上った時、こんな所にマネキンは無かったぞ?
誰かがこっそり置いたのか?
いや、だとしたら物音くらいするはずだ。
「誰だ!?誰かいるのか!?」
私は辺りに向かって叫んだ。
だが、それに答える者はいなかった。
「……!」
私は背中に寒気のようなものを感じた。
この家には恐らく、私以外の誰かがいるのだろう。
それは助手の高橋君かもしれないし、或いは私をここに連れ込んだ悪意ある者かもしれない。
マネキンに何か仕掛けでもあるのではないかと調べてみたが、全裸で頭髪も無い女性型のマネキンに、これといった仕掛けらしいものは見られなかった。
私は慎重に階段を下りた。
そして、先ほどの応接間に向かう。
もうすぐ寿命が来るのか、チェストの上に置かれている電気スタンドがチカチカッと点滅した。
……点滅?
電気スタンドで使用しているのは、電球型の蛍光灯なのか?
ただの電球なら、寿命が来ても点滅しないはずだ。
ますます薄気味の悪い!
私は急いで応接間に向かった。
「!?」
すると何だか、呻き声のようなものが聞こえた。
猛獣の唸り声のようにも聞こえるし、人の呻き声にも……。
まさか、ゾンビか!?
ゾンビの唸り声のようにも聞こえた。
私は……。
1:周囲を確認した。
2:応接間に入った。
3:その場から逃げ出した。
4:大声で叫んだ。
勝手口付近にある動物の死体。
その上に落ちていたのは、何かの工具だった。
拾ってみると、それはチェーンカッター。
何でそんなものがここに?
私は首を傾げつつも、それを手にしていた。
「あ……!」
その時、私は思い出した。
確かこの廊下の曲がり角にある戸棚。
ドアがチェーンで固定されていて開けられなくなっている。
これを使えばチェーンが外れるのではないか。
そう思った私はチェーンカッターを手に、先ほどの戸棚に向かった。
ガチッ……ン!
「よし」
私の思惑通り、チェーンはチェーンカッターで切り落とすことができた。
早速、ドアを開ける。
中には埃被った食器などが置かれていた。
まあ、台所の近くにあるのだから、当たり前と言えば当たり前か。
装飾が施された皿などが多いことから、来客用とかパーティー用?などに使う為のものだろう。
ここには目ぼしいものは……おや?
一番下の棚に何かある。
……ビデオテープ!?
VHSテープがここに置かれていた。
これまた埃被っている上、ラベルも所々シミが出来ていて、タイトルがよく読めない。
何とか、『6月1日 廃屋探索』というのが読み取れたくらいだ。
「ふーむ……」
そう言えば私が目が覚めた所……。
応接間らしき部屋に、テレビとビデオデッキがあった。
それでこのテープの中を見れるのではないか。
何かヒントが隠されているかもしれない。
私は応接間に急いだ。
ところでふと気づいたのだが、この家、和室が無い。
いや、まだこの家の全体を探索していないので結論を出すには早いのだが、何か……日本の家ではないみたいな感じを受けた。
アメリカの民家?みたいな……。
アメリカのホームドラマなどに出てくる民家の中、それを廃屋化したらこうなるのではないかといった感じだ。
応接間に行く途中に、2階に上がる階段がある。
応接間に行く前に、私は2階に上がってみることにした。
階段を上がると、ギィギィと木の軋む嫌な音がする。
そこは何だか、屋根裏部屋的な造りになっていた。
何だか、本当に日本人の家ではないような感じだな。
“ホーム・アローン”の主人公の家も、階段を上がったら屋根裏部屋な造りだったでござる的な感じじゃなかったか。
「!?……びっくりした!」
いや、人影が見えたので誰かいるのかと思ったのだが、よく見たらマネキンだった。
それも3体。
全部女性のマネキンで、服は着ておらず、頭髪も無い。
何でこんなものが民家の中に?
この家の住人の中に、デザイナーでもいたのだろうか?
2階にも机と椅子があり、そこの電気スタンドが点いていた。
やはり、停電はしていないようだ。
机の上には写真が数枚と、メモ書きが1つ。
メモ書きを見ると、殴り書きで、『奴らを石で叩き殺す』と書かれていた。
どういう意味だ?
写真を見ると、こちらに関しては私が驚きを隠せなかった。
全部、見覚えのある風景写真だったからだ。
結論から言えば、全部あの霧生市内の写真である。
1枚は私と高橋が1番最初にバイオハザードに遭遇したレストランの入口の写真、1枚は霞台団地の入口を写したもの、1枚は霧生電鉄霞台団地駅の入口、1枚は大山寺の境内と、最後はアンブレラの研究所の建物外観の写真だった。
写真の裏を見ると撮影日時が書かれていたが、どれもが10年以上前のものである。
つまりこれは、バイオハザードが起きる前に撮られた写真のようだ。
それで写真の中からは、長閑な地方都市の空気が感じられたわけだな。
しかし最後のアンブレラ研究所の写真には日付が書いておらず、ただ、『リサ、愛してる』としか書かれていなかった。
リサという言葉に私は聞き覚えがある。
女子中学生が白い仮面を着けた少女。
“トイレの花子さん”のようであるが、アンブレラ・ジャパンからは『日本版リサ・トレヴァー』と呼ばれ、化け物扱いされていたコだ。
あのコは今、どこで何をしているだろうか?
あの後、あのコは警察に連れて行かれたんだっけ。
押し掛け事務員になった高野の話によれば、政府のモルモットにされている的なことを言っていたが、それはかわいそうだと思っている。
曲がりなりにも仮面を取れば人間の姿をしているのだから、人間扱いしてあげるべきだと思うのだが。
で、何でこの写真がこの家の中に?
まさかここは、本当にあのリサの家ではないだろうな?
ここで考えていても仕方が無い。
取りあえずこれ以上、目ぼしいものは見つから無さそうだ。
「ん……!?」
私は再び階段に向かおうとして、何か違和感を覚えた。
「……!?」
3体のマネキンがこちらを向いていた。
ただそれだけなのだが、確かさっき私が見つけた時は、マネキン達は壁の方を向いていたと思ったが……?
薄暗かったから、よくは覚えていない。
でも、机の方は向いていなかったよなぁ……?
で、何より解せないのは、マネキンが1体増えていることだ。
階段の降り口の真ん前にドンと置かれている。
ちょっと待て!私が階段を上った時、こんな所にマネキンは無かったぞ?
誰かがこっそり置いたのか?
いや、だとしたら物音くらいするはずだ。
「誰だ!?誰かいるのか!?」
私は辺りに向かって叫んだ。
だが、それに答える者はいなかった。
「……!」
私は背中に寒気のようなものを感じた。
この家には恐らく、私以外の誰かがいるのだろう。
それは助手の高橋君かもしれないし、或いは私をここに連れ込んだ悪意ある者かもしれない。
マネキンに何か仕掛けでもあるのではないかと調べてみたが、全裸で頭髪も無い女性型のマネキンに、これといった仕掛けらしいものは見られなかった。
私は慎重に階段を下りた。
そして、先ほどの応接間に向かう。
もうすぐ寿命が来るのか、チェストの上に置かれている電気スタンドがチカチカッと点滅した。
……点滅?
電気スタンドで使用しているのは、電球型の蛍光灯なのか?
ただの電球なら、寿命が来ても点滅しないはずだ。
ますます薄気味の悪い!
私は急いで応接間に向かった。
「!?」
すると何だか、呻き声のようなものが聞こえた。
猛獣の唸り声のようにも聞こえるし、人の呻き声にも……。
まさか、ゾンビか!?
ゾンビの唸り声のようにも聞こえた。
私は……。
1:周囲を確認した。
2:応接間に入った。
3:その場から逃げ出した。
4:大声で叫んだ。