※ゆうちょ銀行に開設している口座の住所変更をしに近所の郵便局に向かったら、何だかアジア系の外国人女性が窓口でクレームを付けていた。どうやら、一定額以上のカネを外国に送金しようとしていたところ、必要な書類を持っていない為、窓口で断られたことにクレームを付けているらしい。さいたま市ではこんな光景を見ることは無かったが、これも偏にアジア系外国人の人口密度の多い町ならではの光景だろう。確か限度額は送金先の国によっても違ったと思うが(当然、北朝鮮に関しては送金厳禁)、アジア系は往々にして厳しく制限されていることに注意だ。
恨むならマネーロンダリングしやがる不良外国人を恨みなよ。御愁傷様だぜ。
因みにその女性、送金理由は「祖国に病気で入院している母親の医療費として、日本で稼いだカネを送りたい」だったらしいが……。
さてさて……。
じゃ、はじまるよー。
5、4、3、2……カチン!
[11月24日21:30.天候:雨 東京都台東区花川戸 浅草ビューホテル]
アナスタシア:「バカねぇ!アメリカ経由のインド経由からの〜中国と見せかけて〜ロシア行きなら無制限で送金できるのにぃ〜!あーっはっはっはっはっはー!」
アンナ:「先生、飲み過ぎですよ。早くお部屋に戻りましょう」
アナスタシアはアナスタシアで大儲けしたらしく、左団扇でほろ酔い気分だった。
それを介抱する弟子のアンナとエブリン。
エブリン:「ていうか、先生の手法も脱法ですから、バレたらカントクがタイーホされます」
エレーナ:「ナスターシャ先生、それ日本じゃ『資金洗浄』って言いまっせ?」
ルーシー:(不良外国人、ここにいたか……)
稲生:「マリアさん!イリーナ先生はこんな違法行為してる人じゃないですよね?!」
マリア:「師匠は直接現地で稼いでいるし、最近はキャッシュレスで報酬もらってるから大丈夫だと思うけど……」
イリーナの場合、既に顧客が何人もいて、報酬としてゴールドカードやプラチナカードを更新してもらうことで報酬としている場合が多い。
つまりクレカそのものが報酬なのである。
で、その利用限度額そのものが報酬。
アメリカンエキスプレスのゴールドカードやプラチナカードの利用限度額、しかも更新付き。
アナスタシアはその依頼人が裏社会の者達ばかりである為、クレカと言うわけには行かず、闇送金とかインゴッドとか宝石とか、そういうものが報酬らしい。
雰囲気がロシアンマフィアの女ボスみたいな感じであるが、やはり黒幕的な所があるようだ。
そして、ダンテ門内の極悪人とも言えるアナスタシアにはエレーナも頭が上がらない。
ツッコミは入れられても、それだけで終わってしまう。
アナスタシアの裏社会の人脈のおかげで、エレーナを狙う“魔の者”の眷属たるニューヨークマフィアのボスに辿り着けたからである。
エレーナ:「私達はこのフロアだぜ。それじゃ先生、おやすなさー」
マリア達は自分達が宿泊している部屋のフロアでエレベーターを降りた。
アナスタシア達とはたまたまエレベーターで一緒になったのである。
エレーナ:「危ねぇ、危ねぇ。危うくマネーロンダリングに付き合わされるところだった」
ルーシー:「送金経由先としてイギリスかウクライナを追加させて頂戴って?冗談じゃないよ」
エレーナ:「さすがの私も、汚い金は勘弁だぜ。いや、あの先生のおかげで今ここにいられるってのはあるんだけどさ」
日本ではエレーナ1人で戦ったことになっているが、もちろんそんなことはない。
師匠のポーリンも一緒だったし、縄張りを拡大させたい敵対マフィア組織の後押しもあった。
もちろん、そんなマフィアに口利きをしたのはアナスタシアであるが。
エレーナ:「疲れたし、今夜はさっさと風呂入って寝ようぜ」
ルーシー:「そうしましょ。誰が先にお風呂入る?」
エレーナ:「マリアンナ、先に入れ」
マリア:「私が?いいの?」
エレーナ:「その方が、後で稲生氏の部屋に忍び込んで行けるだろ?」
マリア:「忍び込んでって、あのなぁ……」
しかし……。
マリア:「お言葉に甘えさせてもらうね」
エレーナ:「おうよ。後で感想聞かせろな」
ルーシー:「これで悪い感想だったらどうすんの……」
マリア:「いや、そんなことはないから」
ルーシーのエレーナへのツッコミに対し、マリアが真顔で返して来た。
ルーシー:「あ……、ご、ゴメン」
エレーナ:「ルーシー。愛溢れるセックスに、上手いもヘタも無いもんだぜ。覚えときな」
ルーシー:「エレーナは『その体が処女』なんだよね?」
エレーナ:「『この体』はな。名実共に処女のルーシーにも、是非体験してもらいたいもんだ」
ルーシー:「この一門、魔女が多過ぎるのよ」
エレーナ:「その方が魔力が高まるってのも皮肉なもんだけどな」
エレーナは窓際の椅子に座った。
エレーナ:「雨が降ってても、何とかスカイツリーは見えるな」
ルーシー:「ほんと。明日は晴れるみたいだから、明日はてっぺんまで見えるといいね」
ルーシーは自分の荷物の中から東京の観光ガイドブックを取り出した。
もちろん英語版である。
エレーナ:「観光する気満々だな」
ルーシー:「先生が一日くらい観光できるかもと言ってたからね。どうやら明日できそうね」
エレーナ:「東京ディズニーランドかシーにでも行くか?」
エレーナは中折れ帽子をとんがり帽子に変えて被った。
ルーシー:「キャストと間違われるからやめとくわ」
因みにルーシーがUSJに行くと『ハリーポッター』の関係者と間違われるらしい。
イリーナもまたそのままTDRに行くとキャストとしての魔女と間違われ、髪を三つ編みにしてジブリ美術館に行くと今度はジブリ映画に出て来る魔女と間違われそうだという。
ルーシー:「個人的には、もう一度鉄道博物館に行ってみたいところだけど……」
エレーナ:「ルーシーは新幹線好きだからな。……ん?」
ルーシー:「なに?」
エレーナ:「稲生氏に頼んで乗せてもらったらどうだぜ?稲生氏も鉄ヲタだから、何かいい案あると思うんだ」
ルーシー:「Good idea!」
しばらくしてマリアがバスルームから出て来た。
マリア:「お気遣い頂き、ありがとう。お言葉に甘えて、私はこれから勇太の部屋に……」
エレーナ:「ちょっと待った!」
マリア:「Huh?」
エレーナ:「今夜はルーシーが先約だぜ!」
マリア:「What’s!?」
何だか楽しそうに稲生の部屋に電話しているルーシーをマリアは睨みつけたが、もちろんわざと誤解させる言い方をするエレーナが元凶であった。
恨むならマネーロンダリングしやがる不良外国人を恨みなよ。御愁傷様だぜ。
因みにその女性、送金理由は「祖国に病気で入院している母親の医療費として、日本で稼いだカネを送りたい」だったらしいが……。
さてさて……。
じゃ、はじまるよー。
5、4、3、2……カチン!
[11月24日21:30.天候:雨 東京都台東区花川戸 浅草ビューホテル]
アナスタシア:「バカねぇ!アメリカ経由のインド経由からの〜中国と見せかけて〜ロシア行きなら無制限で送金できるのにぃ〜!あーっはっはっはっはっはー!」
アンナ:「先生、飲み過ぎですよ。早くお部屋に戻りましょう」
アナスタシアはアナスタシアで大儲けしたらしく、左団扇でほろ酔い気分だった。
それを介抱する弟子のアンナとエブリン。
エブリン:「ていうか、先生の手法も脱法ですから、バレたらカントクがタイーホされます」
エレーナ:「ナスターシャ先生、それ日本じゃ『資金洗浄』って言いまっせ?」
ルーシー:(不良外国人、ここにいたか……)
稲生:「マリアさん!イリーナ先生はこんな違法行為してる人じゃないですよね?!」
マリア:「師匠は直接現地で稼いでいるし、最近はキャッシュレスで報酬もらってるから大丈夫だと思うけど……」
イリーナの場合、既に顧客が何人もいて、報酬としてゴールドカードやプラチナカードを更新してもらうことで報酬としている場合が多い。
つまりクレカそのものが報酬なのである。
で、その利用限度額そのものが報酬。
アメリカンエキスプレスのゴールドカードやプラチナカードの利用限度額、しかも更新付き。
アナスタシアはその依頼人が裏社会の者達ばかりである為、クレカと言うわけには行かず、闇送金とかインゴッドとか宝石とか、そういうものが報酬らしい。
雰囲気がロシアンマフィアの女ボスみたいな感じであるが、やはり黒幕的な所があるようだ。
そして、ダンテ門内の極悪人とも言えるアナスタシアにはエレーナも頭が上がらない。
ツッコミは入れられても、それだけで終わってしまう。
アナスタシアの裏社会の人脈のおかげで、エレーナを狙う“魔の者”の眷属たるニューヨークマフィアのボスに辿り着けたからである。
エレーナ:「私達はこのフロアだぜ。それじゃ先生、おやすなさー」
マリア達は自分達が宿泊している部屋のフロアでエレベーターを降りた。
アナスタシア達とはたまたまエレベーターで一緒になったのである。
エレーナ:「危ねぇ、危ねぇ。危うくマネーロンダリングに付き合わされるところだった」
ルーシー:「送金経由先としてイギリスかウクライナを追加させて頂戴って?冗談じゃないよ」
エレーナ:「さすがの私も、汚い金は勘弁だぜ。いや、あの先生のおかげで今ここにいられるってのはあるんだけどさ」
日本ではエレーナ1人で戦ったことになっているが、もちろんそんなことはない。
師匠のポーリンも一緒だったし、縄張りを拡大させたい敵対マフィア組織の後押しもあった。
もちろん、そんなマフィアに口利きをしたのはアナスタシアであるが。
エレーナ:「疲れたし、今夜はさっさと風呂入って寝ようぜ」
ルーシー:「そうしましょ。誰が先にお風呂入る?」
エレーナ:「マリアンナ、先に入れ」
マリア:「私が?いいの?」
エレーナ:「その方が、後で稲生氏の部屋に忍び込んで行けるだろ?」
マリア:「忍び込んでって、あのなぁ……」
しかし……。
マリア:「お言葉に甘えさせてもらうね」
エレーナ:「おうよ。後で感想聞かせろな」
ルーシー:「これで悪い感想だったらどうすんの……」
マリア:「いや、そんなことはないから」
ルーシーのエレーナへのツッコミに対し、マリアが真顔で返して来た。
ルーシー:「あ……、ご、ゴメン」
エレーナ:「ルーシー。愛溢れるセックスに、上手いもヘタも無いもんだぜ。覚えときな」
ルーシー:「エレーナは『その体が処女』なんだよね?」
エレーナ:「『この体』はな。名実共に処女のルーシーにも、是非体験してもらいたいもんだ」
ルーシー:「この一門、魔女が多過ぎるのよ」
エレーナ:「その方が魔力が高まるってのも皮肉なもんだけどな」
エレーナは窓際の椅子に座った。
エレーナ:「雨が降ってても、何とかスカイツリーは見えるな」
ルーシー:「ほんと。明日は晴れるみたいだから、明日はてっぺんまで見えるといいね」
ルーシーは自分の荷物の中から東京の観光ガイドブックを取り出した。
もちろん英語版である。
エレーナ:「観光する気満々だな」
ルーシー:「先生が一日くらい観光できるかもと言ってたからね。どうやら明日できそうね」
エレーナ:「東京ディズニーランドかシーにでも行くか?」
エレーナは中折れ帽子をとんがり帽子に変えて被った。
ルーシー:「キャストと間違われるからやめとくわ」
因みにルーシーがUSJに行くと『ハリーポッター』の関係者と間違われるらしい。
イリーナもまたそのままTDRに行くとキャストとしての魔女と間違われ、髪を三つ編みにしてジブリ美術館に行くと今度はジブリ映画に出て来る魔女と間違われそうだという。
ルーシー:「個人的には、もう一度鉄道博物館に行ってみたいところだけど……」
エレーナ:「ルーシーは新幹線好きだからな。……ん?」
ルーシー:「なに?」
エレーナ:「稲生氏に頼んで乗せてもらったらどうだぜ?稲生氏も鉄ヲタだから、何かいい案あると思うんだ」
ルーシー:「Good idea!」
しばらくしてマリアがバスルームから出て来た。
マリア:「お気遣い頂き、ありがとう。お言葉に甘えて、私はこれから勇太の部屋に……」
エレーナ:「ちょっと待った!」
マリア:「Huh?」
エレーナ:「今夜はルーシーが先約だぜ!」
マリア:「What’s!?」
何だか楽しそうに稲生の部屋に電話しているルーシーをマリアは睨みつけたが、もちろんわざと誤解させる言い方をするエレーナが元凶であった。