[11月3日09:00.天候:晴 東京都墨田区菊川 愛原学のマンション]
私の名前は愛原学。
都内で小さな探偵事務所を経営している。
祝日の今日は、さすがに休みだ。
高橋:「それじゃ先生、行ってきます」
愛原:「おう。楽しんで来いよ」
私はそう言って、出かける高橋を見送った。
高橋は今日、霧崎さんとデートの約束だ。
斉藤絵恋さん専属メイドであるが、今日は絵恋さんが埼玉の実家に帰っているので、彼女も休みである。
私も、今日は久しぶりの休みだ。
今日はゆっくりしよう。
リサ:「先生」
そこへリサがやってきた。
何だ?どこかへ連れてけとでも言うのかな?
リサ:「先生、疲れてるでしょ?」
愛原:「まあな。だから今日は一日家でゆっくりしたいんだ。あ、もちろん、リサが出掛ける分には構わないよ?」
リサ:「ううん、いいの。私も今日は家にいる。でね、お疲れの先生にマッサージしてあげようと思って」
愛原:「ほお?」
よく見るとリサ、デニムのミニスカートに白いTシャツという動き易い服装をしている。
リサ:「こっちこっち」
リサは私の手を引いて、私を自分の部屋へ誘(いざな)った。
リサ:「えーと……」
そして、予め立ち上げてあった机の上のノートPCを何やら操作する。
すると、そこからヒーリングミュージックが流れて来た。
リサ:「座って待っててね」
愛原:「ああ」
一体、リサは何をするつもりなのだろう?
取って食うつもりはないようだが……。
リサ:「お待たせしました。フットバスでございます」
愛原:「おおっ!?」
リサは流しにあった食器洗い用のプラスチックたらいを持って来た。
そう言えば朝食後、珍しくリサが皿洗いの手伝いをしていた。
それは、これからデートに出かける高橋に気を使ってのことだと思っていたのだが、そう言えばそのたらいもよく洗っていたような気がする。
リサ:「こちらに足を入れてください」
愛原:「本格的だな」
私は自然に笑顔になり、たらいに足を入れた。
リサ:「お湯加減、熱くございませんか?」
愛原:「あ……ちょうどいいです」
本格的だな!
まさかリサ、私の為にわざわざ何かで勉強して来たのか!?
リサもたらいに手を入れて、私の足を洗ってくれる。
そうか、思い出した。
確かこれ、リフレクソロジーのコースで最初に行われるヤツじゃなかったか?
リラクゼーションサロンなんかで、リフレクソロジー、つまり足つぼマッサージのコースを頼むと、足つぼの前にフットバスのサービスがあると聞いたことがある。
愛原:「わざわざ勉強したのか?」
リサ:「うん。ネットとか昨日、学校で色々聞いてみた」
愛原:「そうなのか。わざわざ俺なんかの為に、申し訳ないな」
リサ:「いいの。私もこれくらいしなきゃ」
愛原:「ん?」
因みにリサ、短いスカートを穿いていることもあって、私の前にしゃがんで足を洗ってくれると、しゃがみパンチラしてしまう。
これが本当のサロンだったら、セラピストはスカートは穿かないだろうし、穿いているとしても、前にエプロンとかしてそれを防ぐはずだ。
リサ:「はい。それじゃ、足を私の膝の上に置いてください」
リサはタオルを自分の膝の上に置いて、私の左足をそこに置かせた。
ゆっくりと拭いてくれる。
愛原:「リサはしっかりしたコだなぁ……」
もう片方の足を拭いてくれている所で、私は聞いてみた。
いや、さっきのパンチラに絡んだ話なのだが。
愛原:「リサ。ちょっと変なことを聞くが、悪く思わないでくれな?」
リサ:「なに?」
愛原:「最近お前、黒い下着を着けることが多いみたいだが、何か拘りがあるのか?」
さっきパンチラした時のショーツも黒いものだった。
それと背中から触手を出す時、上着を脱ぐのだが(触手が服を突き破ってしまう為)、その下に着けているブラも黒が多い。
リサ:「別に。先生やお兄ちゃんが黒いシャツやパンツを穿いてるから、私もそうしてるだけ」
愛原:「あ、そういうことか!いや、いいんだよ。俺達は汚れが目立たないようにする為にそうしてるだけで、リサが真似する必要は無いんだよ?」
リサ:「でも生理の時は黒い方がいい」
愛原:「あ、いや、まあ、そうだろうな!そうじゃくて、通常時のことだよ」
リサ:「ふーん……。まあ、そこは先生のリクエストに従うよ」
愛原:「えぇ?」
リサはニヤリと笑った。
それはつまり、新しいのを買わせるつもりか?
リサ:「はい。では、次はそのベッドに横になってください」
私はリサのベッドにうつ伏せで横になった。
このベッド、リサの匂いがする。
まあ、当たり前なのだが。
リサも、『女の匂い』を出すようになったか。
リサ:「それでは、まずはクリームを塗っていきます」
どうやら足全体をマッサージしてくれるようだ。
この前は肩たたきから肩もみまでしてくれたので、今度は足ということか。
それにしても事前に熱心に勉強したとはいえ、初めてとは思えないほど上手だ。
もしかして、学校で練習でもしてたのか?
リサ:「次は仰向けになってください」
太ももやらふくらはぎを揉んでくれた後は、いよいよ足つぼをやってくれるらしい。
いやはや、本当に本格的だ。
こりゃ後でお小遣い弾んであげないとな。
まあ、リサとしてもこれが目的なのかもしれないが。
しかし、リサの目的はそれではなかったのである。
愛原:「いでで……」
リサ:「ここがゴリゴリしてますね。ゴリゴリしてる部分が、正に『美味しい』老廃物が沢山詰まってる所なんですよぉ……」
愛原:「そうなのか」
リサ:「はい。なんで、この老廃物を『吸い出す』と、それが無くなって疲れが取れるんですよぉ……」
愛原:「ふ、ふーん……」
何か……段々リサの台詞がヤバくなってるような……?
口調も何か上ずっているというか、落ち着きが無くなっているというか……。
リサ:「ここもゴリゴリ言ってますねぇ……。任せてください。私が『吸い出して』あげます」
何かさっきからこいつ、言ってることおかしくなってるぞ。
何をやってる?
私は仰向けで寝ているが、目に濡れタオルを当てられている。
これもまたサロンではよくあることだ。
私は起き上がって、タオルを取った。
愛原:「何やってるんだ?」
リサ:「あっ、ちょっと見ちゃダメ!」
愛原:「こ、これは……!?」
何と、リサは指を変形させて、無数の細い触手にしていた。
その細い触手が、私の足の裏のゴリゴリしている部分に突き刺さっていた。
痛みが無いのは、針治療の時の針のように細い触手であるし、ゴリゴリしている部分を押される時の痛みの方が強いからだ。
リサは右手でゴリゴリしている部分を押し出し、左手の指を無数の細い触手に変化させて、それを吸い出していたのだ。
愛原:「な、何してるんだ、リサ?」
リサ:「ご、ごめんなさい。どうしても、老廃物を『捕食』したくて……。色々考えた結果がこれなの」
愛原:「ついでに俺の血を吸うとは、さすがに……」
リサ:「血は吸ってないよ」
愛原:「え?」
リサ:「あくまでも、私は先生の血管の中にある老廃物を吸い出してるだけ。血は……まあ吸いたいけど、それだと約束違反になるし……。老廃物が吸えればいいかなって……」
愛原:「そうなのか……」
私は一瞬それでもリサの『捕食行動』に対して叱ろうかと思った。
リサは今、人間に戻る為の方法を模索している最中だというのに、それに逆行する化け物的な行動をするのは許されないというのが正論である。
とはいうものの……。
愛原:「まあ、確かに老廃物を吸い出されたことで、スッキリしてるような気はする」
私がそう言うと、リサの顔がパッと明るくなった。
リサ:「でしょ!?でしょ!?前に学校でサイトー達の内蔵の老廃物を吸い出した時も、同じこと言われたんだよ!喜んでくれたんだよ!」
さすがに内蔵に直接触手を突っ込むやり方はどうかと思うが、これは確かに気持ちは良い。
愛原:「分かった。今回に関しては実験だ。お前の想定通りに、最後までマッサージしてもらおう」
私はそう言うと、再び仰向けになった。
リサ:「任せて!先生の体の中に溜まっている老廃物、根こそぎ吸っちゃうよ!大丈夫!終わる頃には先生の全身の血液はサラサラになってるはずだから!」
リサはもう片方の手も触手に変化させて、もう片方の足裏にもそれを突き刺した。
あまりの気持ちの良さに、私はつい意識を飛ばしてしまった。
私の名前は愛原学。
都内で小さな探偵事務所を経営している。
祝日の今日は、さすがに休みだ。
高橋:「それじゃ先生、行ってきます」
愛原:「おう。楽しんで来いよ」
私はそう言って、出かける高橋を見送った。
高橋は今日、霧崎さんとデートの約束だ。
斉藤絵恋さん専属メイドであるが、今日は絵恋さんが埼玉の実家に帰っているので、彼女も休みである。
私も、今日は久しぶりの休みだ。
今日はゆっくりしよう。
リサ:「先生」
そこへリサがやってきた。
何だ?どこかへ連れてけとでも言うのかな?
リサ:「先生、疲れてるでしょ?」
愛原:「まあな。だから今日は一日家でゆっくりしたいんだ。あ、もちろん、リサが出掛ける分には構わないよ?」
リサ:「ううん、いいの。私も今日は家にいる。でね、お疲れの先生にマッサージしてあげようと思って」
愛原:「ほお?」
よく見るとリサ、デニムのミニスカートに白いTシャツという動き易い服装をしている。
リサ:「こっちこっち」
リサは私の手を引いて、私を自分の部屋へ誘(いざな)った。
リサ:「えーと……」
そして、予め立ち上げてあった机の上のノートPCを何やら操作する。
すると、そこからヒーリングミュージックが流れて来た。
リサ:「座って待っててね」
愛原:「ああ」
一体、リサは何をするつもりなのだろう?
取って食うつもりはないようだが……。
リサ:「お待たせしました。フットバスでございます」
愛原:「おおっ!?」
リサは流しにあった食器洗い用のプラスチックたらいを持って来た。
そう言えば朝食後、珍しくリサが皿洗いの手伝いをしていた。
それは、これからデートに出かける高橋に気を使ってのことだと思っていたのだが、そう言えばそのたらいもよく洗っていたような気がする。
リサ:「こちらに足を入れてください」
愛原:「本格的だな」
私は自然に笑顔になり、たらいに足を入れた。
リサ:「お湯加減、熱くございませんか?」
愛原:「あ……ちょうどいいです」
本格的だな!
まさかリサ、私の為にわざわざ何かで勉強して来たのか!?
リサもたらいに手を入れて、私の足を洗ってくれる。
そうか、思い出した。
確かこれ、リフレクソロジーのコースで最初に行われるヤツじゃなかったか?
リラクゼーションサロンなんかで、リフレクソロジー、つまり足つぼマッサージのコースを頼むと、足つぼの前にフットバスのサービスがあると聞いたことがある。
愛原:「わざわざ勉強したのか?」
リサ:「うん。ネットとか昨日、学校で色々聞いてみた」
愛原:「そうなのか。わざわざ俺なんかの為に、申し訳ないな」
リサ:「いいの。私もこれくらいしなきゃ」
愛原:「ん?」
因みにリサ、短いスカートを穿いていることもあって、私の前にしゃがんで足を洗ってくれると、しゃがみパンチラしてしまう。
これが本当のサロンだったら、セラピストはスカートは穿かないだろうし、穿いているとしても、前にエプロンとかしてそれを防ぐはずだ。
リサ:「はい。それじゃ、足を私の膝の上に置いてください」
リサはタオルを自分の膝の上に置いて、私の左足をそこに置かせた。
ゆっくりと拭いてくれる。
愛原:「リサはしっかりしたコだなぁ……」
もう片方の足を拭いてくれている所で、私は聞いてみた。
いや、さっきのパンチラに絡んだ話なのだが。
愛原:「リサ。ちょっと変なことを聞くが、悪く思わないでくれな?」
リサ:「なに?」
愛原:「最近お前、黒い下着を着けることが多いみたいだが、何か拘りがあるのか?」
さっきパンチラした時のショーツも黒いものだった。
それと背中から触手を出す時、上着を脱ぐのだが(触手が服を突き破ってしまう為)、その下に着けているブラも黒が多い。
リサ:「別に。先生やお兄ちゃんが黒いシャツやパンツを穿いてるから、私もそうしてるだけ」
愛原:「あ、そういうことか!いや、いいんだよ。俺達は汚れが目立たないようにする為にそうしてるだけで、リサが真似する必要は無いんだよ?」
リサ:「でも生理の時は黒い方がいい」
愛原:「あ、いや、まあ、そうだろうな!そうじゃくて、通常時のことだよ」
リサ:「ふーん……。まあ、そこは先生のリクエストに従うよ」
愛原:「えぇ?」
リサはニヤリと笑った。
それはつまり、新しいのを買わせるつもりか?
リサ:「はい。では、次はそのベッドに横になってください」
私はリサのベッドにうつ伏せで横になった。
このベッド、リサの匂いがする。
まあ、当たり前なのだが。
リサも、『女の匂い』を出すようになったか。
リサ:「それでは、まずはクリームを塗っていきます」
どうやら足全体をマッサージしてくれるようだ。
この前は肩たたきから肩もみまでしてくれたので、今度は足ということか。
それにしても事前に熱心に勉強したとはいえ、初めてとは思えないほど上手だ。
もしかして、学校で練習でもしてたのか?
リサ:「次は仰向けになってください」
太ももやらふくらはぎを揉んでくれた後は、いよいよ足つぼをやってくれるらしい。
いやはや、本当に本格的だ。
こりゃ後でお小遣い弾んであげないとな。
まあ、リサとしてもこれが目的なのかもしれないが。
しかし、リサの目的はそれではなかったのである。
愛原:「いでで……」
リサ:「ここがゴリゴリしてますね。ゴリゴリしてる部分が、正に『美味しい』老廃物が沢山詰まってる所なんですよぉ……」
愛原:「そうなのか」
リサ:「はい。なんで、この老廃物を『吸い出す』と、それが無くなって疲れが取れるんですよぉ……」
愛原:「ふ、ふーん……」
何か……段々リサの台詞がヤバくなってるような……?
口調も何か上ずっているというか、落ち着きが無くなっているというか……。
リサ:「ここもゴリゴリ言ってますねぇ……。任せてください。私が『吸い出して』あげます」
何かさっきからこいつ、言ってることおかしくなってるぞ。
何をやってる?
私は仰向けで寝ているが、目に濡れタオルを当てられている。
これもまたサロンではよくあることだ。
私は起き上がって、タオルを取った。
愛原:「何やってるんだ?」
リサ:「あっ、ちょっと見ちゃダメ!」
愛原:「こ、これは……!?」
何と、リサは指を変形させて、無数の細い触手にしていた。
その細い触手が、私の足の裏のゴリゴリしている部分に突き刺さっていた。
痛みが無いのは、針治療の時の針のように細い触手であるし、ゴリゴリしている部分を押される時の痛みの方が強いからだ。
リサは右手でゴリゴリしている部分を押し出し、左手の指を無数の細い触手に変化させて、それを吸い出していたのだ。
愛原:「な、何してるんだ、リサ?」
リサ:「ご、ごめんなさい。どうしても、老廃物を『捕食』したくて……。色々考えた結果がこれなの」
愛原:「ついでに俺の血を吸うとは、さすがに……」
リサ:「血は吸ってないよ」
愛原:「え?」
リサ:「あくまでも、私は先生の血管の中にある老廃物を吸い出してるだけ。血は……まあ吸いたいけど、それだと約束違反になるし……。老廃物が吸えればいいかなって……」
愛原:「そうなのか……」
私は一瞬それでもリサの『捕食行動』に対して叱ろうかと思った。
リサは今、人間に戻る為の方法を模索している最中だというのに、それに逆行する化け物的な行動をするのは許されないというのが正論である。
とはいうものの……。
愛原:「まあ、確かに老廃物を吸い出されたことで、スッキリしてるような気はする」
私がそう言うと、リサの顔がパッと明るくなった。
リサ:「でしょ!?でしょ!?前に学校でサイトー達の内蔵の老廃物を吸い出した時も、同じこと言われたんだよ!喜んでくれたんだよ!」
さすがに内蔵に直接触手を突っ込むやり方はどうかと思うが、これは確かに気持ちは良い。
愛原:「分かった。今回に関しては実験だ。お前の想定通りに、最後までマッサージしてもらおう」
私はそう言うと、再び仰向けになった。
リサ:「任せて!先生の体の中に溜まっている老廃物、根こそぎ吸っちゃうよ!大丈夫!終わる頃には先生の全身の血液はサラサラになってるはずだから!」
リサはもう片方の手も触手に変化させて、もう片方の足裏にもそれを突き刺した。
あまりの気持ちの良さに、私はつい意識を飛ばしてしまった。