※現在は熱も平熱にまで下がり、頭痛や体のだるさもほぼ治まり、食欲も回復してきた。相変わらず喉のいがらっぽさがしつこく残っている状態だが、それ以外は体調も良くなってきたので、物語を再開したいと思います。
[6月19日12時00分 天候:雨 宮城県柴田郡川崎町某所・プレハブ小屋]
壊れた梯子は、地上に残っていたBSAAが縄梯子を代わりに設置してくれていた。
それで地上に戻ると、隊長から状況報告を求められる。
もっとも、報告したのは一緒に地下に潜った隊員2名だけで、私は補足的に一言添えたり、頷くだけで良かった。
その後はメディカルチェック。
落下した時に背中を打った。
BSAAはレントゲン車まで持ち込んでいて、それで私の骨が折れてないかどうかまで調べてくれた。
幸い折れていたり、ヒビが入ってたりすることはなく、痣ができただけであった。
できた痣の所に湿布を貼ってもらう。
それから今回の事については、デイライトへの報告と、業務上特別に必要とされる場合を除き、口外厳禁の注意事項を受けた。
前者は言わずもがな、後者は高橋から情報を聞き出す為の許可だろう。
結局、金塊は私の物にはならなかったな。
まあ、当たり前か。
私は往路で乗ったジープに乗せてもらうと、それで最初のピックアップ地点まで送ってもらった。
それから車に戻って、後片付けを始める。
車に乗り込むと、早速、善場係長にメールで報告をする。
電話報告にしようかと思ったが、お昼時だったので、メールにしておいた。
メール送信が終わると、車を動かし、来た道を引き返した。
[同日12時35分 天候:雨 同町内前川北原 ファミリーマート宮城川崎インター店]
未舗装の林道を走り抜け、国道286号線に出ると、少しホッとする。
ここから最寄りのコンビニは、山形自動車道の宮城川崎インター近くまで行かないと無い。
ようやくそこまで行って駐車場に車を止め、ここで昼食休憩を取ることにした。
イートインスペースは無いので、トイレを借りて、それから適当に買って車の中で食べることにする。
案外、呆気無く終わったな……。
私が車に戻って、昼食のおにぎりを頬張っていると、電話が掛かってきた。
画面を見ると、善場係長からだ。
私は急いで、お茶で口の中の物を流し込むと、電話に出た。
愛原「もしもし、愛原です!」
善場「善場です。愛原所長、お疲れ様です。昼食休憩中に申し訳ありません」
愛原「い、いえ、大丈夫ですよ!」
ピンポイントで現在の状況を言い当てられて、私は少しビックリした。
だが、時間帯的にそう想像するのは当然だろう。
善場「メールの方、拝見致しました。斉藤容疑者も、なかなかの食わせモノですね」
愛原「そ、そのようで……。金塊はBSAAに取られてしまいました……」
善場「それは容疑者の証拠品ですから。……そうそう。栗原家の金塊については、捜査が終了しましたので、所長方にお返しします」
愛原「ホントですか!?」
善場「換金するなり何なり、お好きにどうぞ」
愛原「ありがとうございます!」
善場「話は元に戻りまして、斉藤容疑者の話ですが……」
愛原「は、はい」
善場「彼の話が本当だとすれば、高橋被告は再逮捕の予感がしますね」
愛原「再逮捕!?」
善場「はい。高橋被告が情報を持っているということは、斉藤容疑者と繋がっているということではありませんか。これは余罪ですね」
愛原「金塊を換金して、もっと高い弁護士費用を出したいと思います」
善場「それは愛原所長のお好きに。それより、今日中に帰京できますか?」
愛原「あ、はい。何のトラブルも無ければ、これから仙台市内に戻りまして、車を返却しまして、新幹線で帰京する予定ですが……」
善場「今日はもう難しいので明日、早速、高橋被告と面会に行きましょう」
愛原「高橋から情報を聞き出すわけですね。分かりました」
善場「私も同行致します。もちろん車を出しますから、それで一緒に行きましょう」
愛原「わ、分かりました」
善場「金塊はBSAAが押収しましたが、今回は私共デイライトが依頼した仕事ですから、報酬は私共でお出ししますよ。ですので、安心して帰って来てください」
愛原「あっ、ありがとうございます」
ここで善場係長との通話は終わった。
私は残りの昼食を平らげると、ゴミを店のゴミ箱に片付け、それから再出発することにした。
[同日14時00分 天候:雨 宮城県仙台市宮城野区榴岡2丁目 ENEOS仙台駅東口店]
高速道路は雨が降っていたものの、特に渋滞なども無く、順調に走行できた。
愛原「レギュラー満タンで」
店員「ありがとうございます!」
車を返す前にガソリンスタンドで満タンにして行く必要があるが、いくら往復高速道路を利用したとはいえ、県内のみの移動では、今の燃費の良い軽自動車では、そんなにガソリンは減っていなかった。
給油している間、パールにLINEを入れておく。
もしかしたら明日、高橋への面会を計画しているかもしれないからだ。
残念ながら優先事項が発生した以上、夫婦としての面会は後日にずらしてもらうことになる。
弁護士以外の面会は、1日に1回と決められているからだ。
パールからは了承の旨、返信が来た。
[同日14時30分 天候:雨 同市青葉区中央 JR仙台駅]
ガソリンを満タンにし、駅レンタカーに車を返却する。
新富士の時みたいにトラブルなど無く、すんなり返却手続きができた。
あとは新幹線で帰京するだけ。
しかし、ここでリサからLINEが。
リサ「お土産は仙台牛でよろしく(^_-)-☆」
とのこと。
仙台牛、まるっと仙台駅で売ってるわけねーだろw
牛タンでいいか。
牛タンなら、お土産用がある。
あとは、支倉焼と酒でも買って行くか。
牛タンジャーキーはリサ用にして、本当に焼いて食べるヤツは自分達用にするか。
今日の夕食は牛タンだな。
私はお土産を買い求めると、今度は新幹線のキップを買いに3階に向かった。
[6月19日12時00分 天候:雨 宮城県柴田郡川崎町某所・プレハブ小屋]
壊れた梯子は、地上に残っていたBSAAが縄梯子を代わりに設置してくれていた。
それで地上に戻ると、隊長から状況報告を求められる。
もっとも、報告したのは一緒に地下に潜った隊員2名だけで、私は補足的に一言添えたり、頷くだけで良かった。
その後はメディカルチェック。
落下した時に背中を打った。
BSAAはレントゲン車まで持ち込んでいて、それで私の骨が折れてないかどうかまで調べてくれた。
幸い折れていたり、ヒビが入ってたりすることはなく、痣ができただけであった。
できた痣の所に湿布を貼ってもらう。
それから今回の事については、デイライトへの報告と、業務上特別に必要とされる場合を除き、口外厳禁の注意事項を受けた。
前者は言わずもがな、後者は高橋から情報を聞き出す為の許可だろう。
結局、金塊は私の物にはならなかったな。
まあ、当たり前か。
私は往路で乗ったジープに乗せてもらうと、それで最初のピックアップ地点まで送ってもらった。
それから車に戻って、後片付けを始める。
車に乗り込むと、早速、善場係長にメールで報告をする。
電話報告にしようかと思ったが、お昼時だったので、メールにしておいた。
メール送信が終わると、車を動かし、来た道を引き返した。
[同日12時35分 天候:雨 同町内前川北原 ファミリーマート宮城川崎インター店]
未舗装の林道を走り抜け、国道286号線に出ると、少しホッとする。
ここから最寄りのコンビニは、山形自動車道の宮城川崎インター近くまで行かないと無い。
ようやくそこまで行って駐車場に車を止め、ここで昼食休憩を取ることにした。
イートインスペースは無いので、トイレを借りて、それから適当に買って車の中で食べることにする。
案外、呆気無く終わったな……。
私が車に戻って、昼食のおにぎりを頬張っていると、電話が掛かってきた。
画面を見ると、善場係長からだ。
私は急いで、お茶で口の中の物を流し込むと、電話に出た。
愛原「もしもし、愛原です!」
善場「善場です。愛原所長、お疲れ様です。昼食休憩中に申し訳ありません」
愛原「い、いえ、大丈夫ですよ!」
ピンポイントで現在の状況を言い当てられて、私は少しビックリした。
だが、時間帯的にそう想像するのは当然だろう。
善場「メールの方、拝見致しました。斉藤容疑者も、なかなかの食わせモノですね」
愛原「そ、そのようで……。金塊はBSAAに取られてしまいました……」
善場「それは容疑者の証拠品ですから。……そうそう。栗原家の金塊については、捜査が終了しましたので、所長方にお返しします」
愛原「ホントですか!?」
善場「換金するなり何なり、お好きにどうぞ」
愛原「ありがとうございます!」
善場「話は元に戻りまして、斉藤容疑者の話ですが……」
愛原「は、はい」
善場「彼の話が本当だとすれば、高橋被告は再逮捕の予感がしますね」
愛原「再逮捕!?」
善場「はい。高橋被告が情報を持っているということは、斉藤容疑者と繋がっているということではありませんか。これは余罪ですね」
愛原「金塊を換金して、もっと高い弁護士費用を出したいと思います」
善場「それは愛原所長のお好きに。それより、今日中に帰京できますか?」
愛原「あ、はい。何のトラブルも無ければ、これから仙台市内に戻りまして、車を返却しまして、新幹線で帰京する予定ですが……」
善場「今日はもう難しいので明日、早速、高橋被告と面会に行きましょう」
愛原「高橋から情報を聞き出すわけですね。分かりました」
善場「私も同行致します。もちろん車を出しますから、それで一緒に行きましょう」
愛原「わ、分かりました」
善場「金塊はBSAAが押収しましたが、今回は私共デイライトが依頼した仕事ですから、報酬は私共でお出ししますよ。ですので、安心して帰って来てください」
愛原「あっ、ありがとうございます」
ここで善場係長との通話は終わった。
私は残りの昼食を平らげると、ゴミを店のゴミ箱に片付け、それから再出発することにした。
[同日14時00分 天候:雨 宮城県仙台市宮城野区榴岡2丁目 ENEOS仙台駅東口店]
高速道路は雨が降っていたものの、特に渋滞なども無く、順調に走行できた。
愛原「レギュラー満タンで」
店員「ありがとうございます!」
車を返す前にガソリンスタンドで満タンにして行く必要があるが、いくら往復高速道路を利用したとはいえ、県内のみの移動では、今の燃費の良い軽自動車では、そんなにガソリンは減っていなかった。
給油している間、パールにLINEを入れておく。
もしかしたら明日、高橋への面会を計画しているかもしれないからだ。
残念ながら優先事項が発生した以上、夫婦としての面会は後日にずらしてもらうことになる。
弁護士以外の面会は、1日に1回と決められているからだ。
パールからは了承の旨、返信が来た。
[同日14時30分 天候:雨 同市青葉区中央 JR仙台駅]
ガソリンを満タンにし、駅レンタカーに車を返却する。
新富士の時みたいにトラブルなど無く、すんなり返却手続きができた。
あとは新幹線で帰京するだけ。
しかし、ここでリサからLINEが。
リサ「お土産は仙台牛でよろしく(^_-)-☆」
とのこと。
仙台牛、まるっと仙台駅で売ってるわけねーだろw
牛タンでいいか。
牛タンなら、お土産用がある。
あとは、支倉焼と酒でも買って行くか。
牛タンジャーキーはリサ用にして、本当に焼いて食べるヤツは自分達用にするか。
今日の夕食は牛タンだな。
私はお土産を買い求めると、今度は新幹線のキップを買いに3階に向かった。
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