[8月10日17:45.天候:曇 埼玉県さいたま市大宮区 パレスホテル大宮]
再び車を走らせて、大宮のパレスホテルに到着する。
リサ:「遅いよ」
リサは少しむくれた顔で合流した。
愛原:「ゴメンゴメン。ちょっと色々とやることができちゃって……」
高橋:「てめ、先生に文句付けるとはいい度胸じゃねぇか!」
愛原:「いや、いいんだ。リサ、お詫びに夕食は好きなもの食わせてやろう」
リサ:「ほんと!?」
リサの顔がパッと明るくなる。
どうやら、不機嫌なのは空腹のせいでもあるようだ。
高橋:「こいつは……!」
愛原:「それより、斉藤社長は御帰りか?」
リサ:「うん。サイトーのお母さんも一緒。『一緒に夕飯食べる?』って聞かれたけど、もうすぐ先生達が来ると思って……」
愛原:「そうか。よく我慢したな。早速行こう」
リサ:「サイトーのお父さんに挨拶して行かないの?」
愛原:「ああ。今は我慢してくれたリサへの御褒美が優先」
リサ:(´∀`*)
私はリサの頭を撫でながら言った。
それに対してリサは、照れ笑いにも似た表情を浮かべた。
だが、本音はヘタに斉藤社長に会って、私達の動きを気取られないようにする為である。
愛原:「早く行こう」
高橋:「うス」
私達は再びホテルの駐車場に向かった。
それから車に乗って、目的地のホテルに向かった。
愛原:「あ、これ、オマエの着替え」
私は車に積んでいたリサの着替えを渡した。
リサ:「ありがとう」
そしてリサはニヤッと笑った。
リサ:「先生が用意してくれたの?」
愛原:「そうだが?」
リサ:「私のクロゼット漁って、下着漁りとか……」( ̄▽ ̄)
愛原:「あのな!」
リサ、着替えの入ったペーパーバッグの中を開ける。
リサ:「ふーん……。こういうの穿いて欲しいんだぁ?分かったよ。先生の命令だもんね」
リサは白いショーツをペーパーバッグの中から取り出して言った。
終始ニヤニヤしていた。
これが他の男が触ったのなら、すぐに変化を解いて、見た目通り、鬼のように暴れるだろう。
[同日18:00.天候:曇 同区内 東横インさいたま新都心]
夕方のラッシュに入っているということもあり、少し道路渋滞に巻き込まれながら、ようやくホテルに到着した。
愛原:「フロントに行って、立体駐車場に入れる形らしい。リサ、一緒に降りよう」
リサ:「うん」
因みにリサは今、黒いノースリーブのTシャツにデニムのショートパンツを穿いている。
今度はスカートではない。
私とリサは先にホテルの中に入った。
愛原:「すいません。今日予約している愛原ですが、車で来たので駐車場に止めたいんですが……」
私がフロントに行っている間、リサはロビーにあるウォーターサーバーで水をゴクゴク飲み始めた。
プールでは相当泳いだらしい。
それで余計に腹が減ってるらしいんだな。
ホテルの立体駐車場に車を止めると、早速チェックインの手続き。
支配人:「ありがとうございます。それでは愛原様、本日より一泊のご利用ですね?」
愛原:「はい」
女性支配人は私が書いた宿泊者カードを手に取ると、鍵を2つ持って来た。
支配人:「こちらがツインのお部屋でございまして、こちらがシングルのお部屋でございます」
リサ:「それじゃ、私が先生と同じ部屋ー」
高橋:「おい!」
部屋着とかは部屋備え付けではなく、ロビーにあるものを持って行くシステム。
鍵をもらって、部屋着を取ると、私達はエレベーターに乗った。
愛原:「取りあえず、部屋に荷物を置いて、それから飯を食いに行こう」
高橋:「分かりました」
エレベーターで私達の泊まるフロアに向かった。
愛原:「それじゃ、リサはそっちの部屋な」
リサ:「ちぇっ、また私1人ボッチ」
愛原:「そう言うなよ。マンションだって、個室じゃないか」
リサ:「でも……」
愛原:「ホテルだって、1つ屋根の下で、尚且つ同じフロアじゃないか」
リサ:「分かったよ……」
私と高橋はツインの部屋に入った。
東横インのようなチェーンホテルでは、だいたい部屋の造りはどこも同じである。
愛原:「おっ、この部屋はトレインビューじゃないか」
高橋:「そうっスね」
窓の下には、JR線が通っている。
あいにくと新幹線は、さいたまスーパーアリーナに遮られて見えなかったが。
こうなると、リサの部屋もトレインビューかもしれない。
愛原:「どれ、いつまでもリサの腹を空かせたままにすると暴れるから、早いとこ飯に行こうか」
高橋:「はい」
愛原:「鍵は貴重品だから、ここに入れとかないとな」
私は室内にある貴重品ボックスの中に、エレベーターの鍵を入れた。
因みに、このホテルのエレベーターは三菱製ではなかった。
メーカーが違えば、鍵も合わない。
逆を言えば、メーカーが合えば、どこのエレベーターの鍵も合うということである。
[同日18:30.天候:曇 同区内 デニーズ コクーンシティ店]
私達はホテルから歩ける場所にある店を探した。
するとリサがファミレスを見つけたので、そこに決めた。
夕方時だったので、少し待たされたが、ようやく席に着く。
メニューを見ると、やはりというべきか、リサはステーキを所望した。
何でも食べさせると言った以上、ダメとは言えない。
高橋:「マジで一杯やれないんスね」
愛原:「ああ。飲食店での酒は禁止だ。しょうがない。ドリンクバーにするさ。どうせ明日も仕事なんだし」
高橋:「了解っス」
私は高橋に頼んで、料理を注文した。
今はどこのファミレスも、タブレットで注文するのが当たり前になっているようだ。
いや、ファミレスだけではないか。
焼肉店も居酒屋もそうだ。
待たされた上に空腹で機嫌を悪くしていたリサも、ジュージュー焼かれたステーキが来ると機嫌を直したようである。
高橋:「それで先生、明日の決行時間はいつに?」
愛原:「そこでオマエの出番だ」
高橋:「おっ!?」
愛原:「専属メイドのパールが、付きっ切りで絵恋さんの世話をしているだろう?」
高橋:「そうッスね」
愛原:「ということは、斉藤社長が出発する時は見送りをするはずだ。オマエ、パールに頼んで、斉藤社長が出発したら教えてくれるように言っといてもらえるか?もちろん、斉藤社長には内緒でな」
高橋:「分かりました。LINEしときます」
愛原:「そして、それはリサも同じだ」
リサ:「ほえ?」
リサは大きく切った肉を頬張りながら、私を見た。
愛原:「絵恋さんに頼んで、斉藤社長が出発したら教えてもらうように頼んでくれ。一応、間違いが無いよう、二重の策だ」
リサ:「分かったっ!」
愛原:「今度はリサ、絵恋さんの家に遊びに行きたいと言えばいい理由になるかな。……いや、ゲーム貸してくれでいいんじゃないかな。絵恋さん、最新のゲーム機やら持ってるだろ?」
リサ:「持ってる。なるほど。ゲーム借りたいと言えば、サイトーの家に行く理由になるわけね」
愛原:「そういうことだ。よし、それで行こう」
高橋:「いつも斉藤社長は何時頃出掛けるか、聞いてみましょう」
愛原:「よろしく」
こういう時、仲間がいると心強いな。
私は大きく頷くと、ビーフシチューを頬張った。
再び車を走らせて、大宮のパレスホテルに到着する。
リサ:「遅いよ」
リサは少しむくれた顔で合流した。
愛原:「ゴメンゴメン。ちょっと色々とやることができちゃって……」
高橋:「てめ、先生に文句付けるとはいい度胸じゃねぇか!」
愛原:「いや、いいんだ。リサ、お詫びに夕食は好きなもの食わせてやろう」
リサ:「ほんと!?」
リサの顔がパッと明るくなる。
どうやら、不機嫌なのは空腹のせいでもあるようだ。
高橋:「こいつは……!」
愛原:「それより、斉藤社長は御帰りか?」
リサ:「うん。サイトーのお母さんも一緒。『一緒に夕飯食べる?』って聞かれたけど、もうすぐ先生達が来ると思って……」
愛原:「そうか。よく我慢したな。早速行こう」
リサ:「サイトーのお父さんに挨拶して行かないの?」
愛原:「ああ。今は我慢してくれたリサへの御褒美が優先」
リサ:(´∀`*)
私はリサの頭を撫でながら言った。
それに対してリサは、照れ笑いにも似た表情を浮かべた。
だが、本音はヘタに斉藤社長に会って、私達の動きを気取られないようにする為である。
愛原:「早く行こう」
高橋:「うス」
私達は再びホテルの駐車場に向かった。
それから車に乗って、目的地のホテルに向かった。
愛原:「あ、これ、オマエの着替え」
私は車に積んでいたリサの着替えを渡した。
リサ:「ありがとう」
そしてリサはニヤッと笑った。
リサ:「先生が用意してくれたの?」
愛原:「そうだが?」
リサ:「私のクロゼット漁って、下着漁りとか……」( ̄▽ ̄)
愛原:「あのな!」
リサ、着替えの入ったペーパーバッグの中を開ける。
リサ:「ふーん……。こういうの穿いて欲しいんだぁ?分かったよ。先生の命令だもんね」
リサは白いショーツをペーパーバッグの中から取り出して言った。
終始ニヤニヤしていた。
これが他の男が触ったのなら、すぐに変化を解いて、見た目通り、鬼のように暴れるだろう。
[同日18:00.天候:曇 同区内 東横インさいたま新都心]
夕方のラッシュに入っているということもあり、少し道路渋滞に巻き込まれながら、ようやくホテルに到着した。
愛原:「フロントに行って、立体駐車場に入れる形らしい。リサ、一緒に降りよう」
リサ:「うん」
因みにリサは今、黒いノースリーブのTシャツにデニムのショートパンツを穿いている。
今度はスカートではない。
私とリサは先にホテルの中に入った。
愛原:「すいません。今日予約している愛原ですが、車で来たので駐車場に止めたいんですが……」
私がフロントに行っている間、リサはロビーにあるウォーターサーバーで水をゴクゴク飲み始めた。
プールでは相当泳いだらしい。
それで余計に腹が減ってるらしいんだな。
ホテルの立体駐車場に車を止めると、早速チェックインの手続き。
支配人:「ありがとうございます。それでは愛原様、本日より一泊のご利用ですね?」
愛原:「はい」
女性支配人は私が書いた宿泊者カードを手に取ると、鍵を2つ持って来た。
支配人:「こちらがツインのお部屋でございまして、こちらがシングルのお部屋でございます」
リサ:「それじゃ、私が先生と同じ部屋ー」
高橋:「おい!」
部屋着とかは部屋備え付けではなく、ロビーにあるものを持って行くシステム。
鍵をもらって、部屋着を取ると、私達はエレベーターに乗った。
愛原:「取りあえず、部屋に荷物を置いて、それから飯を食いに行こう」
高橋:「分かりました」
エレベーターで私達の泊まるフロアに向かった。
愛原:「それじゃ、リサはそっちの部屋な」
リサ:「ちぇっ、また私1人ボッチ」
愛原:「そう言うなよ。マンションだって、個室じゃないか」
リサ:「でも……」
愛原:「ホテルだって、1つ屋根の下で、尚且つ同じフロアじゃないか」
リサ:「分かったよ……」
私と高橋はツインの部屋に入った。
東横インのようなチェーンホテルでは、だいたい部屋の造りはどこも同じである。
愛原:「おっ、この部屋はトレインビューじゃないか」
高橋:「そうっスね」
窓の下には、JR線が通っている。
あいにくと新幹線は、さいたまスーパーアリーナに遮られて見えなかったが。
こうなると、リサの部屋もトレインビューかもしれない。
愛原:「どれ、いつまでもリサの腹を空かせたままにすると暴れるから、早いとこ飯に行こうか」
高橋:「はい」
愛原:「鍵は貴重品だから、ここに入れとかないとな」
私は室内にある貴重品ボックスの中に、エレベーターの鍵を入れた。
因みに、このホテルのエレベーターは三菱製ではなかった。
メーカーが違えば、鍵も合わない。
逆を言えば、メーカーが合えば、どこのエレベーターの鍵も合うということである。
[同日18:30.天候:曇 同区内 デニーズ コクーンシティ店]
私達はホテルから歩ける場所にある店を探した。
するとリサがファミレスを見つけたので、そこに決めた。
夕方時だったので、少し待たされたが、ようやく席に着く。
メニューを見ると、やはりというべきか、リサはステーキを所望した。
何でも食べさせると言った以上、ダメとは言えない。
高橋:「マジで一杯やれないんスね」
愛原:「ああ。飲食店での酒は禁止だ。しょうがない。ドリンクバーにするさ。どうせ明日も仕事なんだし」
高橋:「了解っス」
私は高橋に頼んで、料理を注文した。
今はどこのファミレスも、タブレットで注文するのが当たり前になっているようだ。
いや、ファミレスだけではないか。
焼肉店も居酒屋もそうだ。
待たされた上に空腹で機嫌を悪くしていたリサも、ジュージュー焼かれたステーキが来ると機嫌を直したようである。
高橋:「それで先生、明日の決行時間はいつに?」
愛原:「そこでオマエの出番だ」
高橋:「おっ!?」
愛原:「専属メイドのパールが、付きっ切りで絵恋さんの世話をしているだろう?」
高橋:「そうッスね」
愛原:「ということは、斉藤社長が出発する時は見送りをするはずだ。オマエ、パールに頼んで、斉藤社長が出発したら教えてくれるように言っといてもらえるか?もちろん、斉藤社長には内緒でな」
高橋:「分かりました。LINEしときます」
愛原:「そして、それはリサも同じだ」
リサ:「ほえ?」
リサは大きく切った肉を頬張りながら、私を見た。
愛原:「絵恋さんに頼んで、斉藤社長が出発したら教えてもらうように頼んでくれ。一応、間違いが無いよう、二重の策だ」
リサ:「分かったっ!」
愛原:「今度はリサ、絵恋さんの家に遊びに行きたいと言えばいい理由になるかな。……いや、ゲーム貸してくれでいいんじゃないかな。絵恋さん、最新のゲーム機やら持ってるだろ?」
リサ:「持ってる。なるほど。ゲーム借りたいと言えば、サイトーの家に行く理由になるわけね」
愛原:「そういうことだ。よし、それで行こう」
高橋:「いつも斉藤社長は何時頃出掛けるか、聞いてみましょう」
愛原:「よろしく」
こういう時、仲間がいると心強いな。
私は大きく頷くと、ビーフシチューを頬張った。
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