伊藤とし子のひとりごと

佐倉市議会議員4期目
議会、市民ネットワーク千葉県、さくら・市民ネットワークの活動あれこれ、お知らせします

8/24 原発ゼロをめざす自治体議員 国会集会

2012-08-28 22:10:43 | 原発問題
昨日(8/27)は議会開会日。
先週8/24、8月議会が始まるというのに、衆議院会館で行われた「原発ゼロをめざす自治体議員 国会集会」とその後は「官邸前集会」へ参加。
大野さんが事務局を務めているため、お手伝いもかねて。

呼びかけ人になった地方議員は8/24現在で146人。
ちょうどほかの大きな会合とバッティングしたため、こちらの参加者は50~60人ほど。

まずは郡山市議 駒崎由紀子さんから生々しい現地報告。

東電の議会説明によれば、原発事故そのものは収束していない。
現在、福島原発からは時間当たり0.1億ベクレルが放出されている。
4号機について、1535体の使用済み核燃料が雨ざらしになっている。
これから取り出す作業をすると言っているが、進んでいない。

現在は空間線量は0.5マイクロシーベルトだが、事故当時のデータが失われているが、福島市と同様と考えると24マイクロシーベルト。
50マイクロシーベルトを個人的に測定した情報もある。

水汲みのために子どもを連れて長時間並んだ。
浪江の人たちは線量の高いところ高い所と選んだように避難してしまった。
無用の被ばくをした子どもたちの健康被害を考えると親はやりきれなくなる。

事故後の検証ビデオでは、福島県知事は東電に対して「風向きもあるので放射能が高いことは言ってほしくない」と言っているとか。

今年度は、復興元年として復興と除染に多額の予算がついているが、
コンクリートの中にまで浸みこんでいるためなかなか除染効果がでていない。
今年度の郡山市の除染予算は336億円。(国から出るといっても、税金ですから)無駄なお金を使うものだ。

子どもの行事も昨年できなかったことを今せきを切ったように行っている。
外で過ごす時間もすでに制限を取り払っていて、安全性をアピールしているようだ。
しかし、風の向きで線量が高くなる。
特に市役所近辺が一番高い。
その線量の高い開成山公園で子ども祭りを行った。

ホールボディカウンターの検査は6月にやっと始まった。
福島県全部の甲状腺検査は福島医大のみとされ、巡回しているため10月にならないとできないと言われている。

今まで検査した38,000人の18歳以下の子どもから、甲状腺の嚢胞が38.1%見つかっている。

山下教授をはじめ福島医大の医者はAランクだが大丈夫というのみで、次の検査は2年半後で大丈夫といっている。
しかし、ほかで検査を受けたら、嚢胞だけでなく結節も見つかり、2年半もおいてはいけないという診断を受けた。
本当に医大だけの検査で大丈夫なのかとても心配だ。
しかし、心配すると、「心配するほうがよくない」と言われる。
子どもたちだけでも避難させてほしいと言っても、24年度事業で1日だけ線量の低い県内の移動教室が予算化された。

行政の心配事は人口減。
当初、自主避難者の数も把握せず、「勝手に出ていた人」と片づけられていた。



自民党の河野太郎衆議院議員。
使用済み核燃料の問題の歴史を面白おかしく、「プルサーマルも担当者は死ぬ気で頑張る」と言ってもその担当者は2年で代わることに言及。
原子力ムラの問題も太郎節で、バッサリ切るんだけど、河野太郎さんは自民党では希少種なのね。
2050年までに原発をゼロにしようと言ったら、昔はキ○ガ○扱い受けたが、今同じことを言うと、気が長いんだよと言われる・・って。
ほんと?

8/26 朝日新聞によれば国会議員の42%が「原発ゼロ」、6割は新設・更新を「認めぬ」という記事が。
しかしゼロ案支持は自民党はたったの3人。
河野太郎さんとあと2人は誰?
ちなみに民主党は83人。

社民党 阿部知子衆議院議員
パブコメでも9割が原発ゼロ、即やめてという声が集まった。
脱原発首長会議が発足した日、超党派8党派の国会議員有志による「原発ゼロの会」を発足させた。
即廃炉を求めていく、使用済み核燃料も再処理もしない。(乾式処理で)

「国会にはエネルギーを論ずる委員会がない、議論をしない、させない」そうだが、知らなかった。
「原発ゼロの会」ブログ



菅前総理からは、事故当時の生々しい話が。
当時はどこまであの事故が拡大していくか読めなかった。
4号炉の使用済み燃料プールには使用中だった燃料、ホッカホカの燃料を移動中だった。
余震が来るたびにガチャンと落ちたら誰も手を出せない状況で、首都圏3000万人の人が避難しなければならない状況の事故だった。
現在福島県16万人が避難しているが。

民主党国会議員有志でエネルギー環境調査会を8/24(同じ日)にスタートさせ、遅くても2025年までに原発をゼロにする「脱原発ロードマップを考える会」を立ちあげた。
「脱原発基本法」を作って国会に法案を出したい。

法律は今の内閣どころか次の内閣も拘束するもの。
国民投票に匹敵するものになる。

チェルノブイリよりも被害が大きかった福島原発事故。
経済産業大臣、総理大臣の立場では、官僚から原発ゼロのシナリオが出されないと、動きが取れない状況、と現政府をかばっていらっしゃる。
しかし政治主導って、決断を下さないといけないわけでしょ。
ドイツのメルケル首相は原発事故後、すぐに原発を停止させ、倫理委員会を即立ち上げて(首相の諮問機関)原発廃止路線を打ち出した。
見習ってほしいなあ。

自民党 中曽根元総理は原発を推進してきたわけで、自民党に原発についてどう考えるかマスコミもきちんと問わなければならないはずだが、何にも取り上げないことっておかしいでしょ。
と菅さん。
そうだそうだ。

自民党の中の0.1%。河野太郎さん。
選挙の時は広告塔になって、何度も佐倉にいらしたが、もっと自民党の中で脱原発の仲間を増やしてほしいものだ。




民主党 大河原雅子参議院議員も駆けつけた。





最新の画像もっと見る