伊藤とし子のひとりごと

佐倉市議会議員4期目
議会、市民ネットワーク千葉県、さくら・市民ネットワークの活動あれこれ、お知らせします

3/4「福島の真実」武藤類子さん講演会

2012-03-06 21:35:35 | 原発問題
3/4「原発さよなら!3.4千葉集会」武藤頼子さん(ハイロアクション)講演会で、
「福島の真実」を話していただいた。

原発爆発事故後、国と福島県が行ったことは、
● 情報隠し
  SPEEDIの情報も隠し、メルトダウンも2カ月たってから公表

● 事故は大したことないと安全キャンペーン
  放射線健康リスクアドバイザーが3人任命された。(山下俊一氏他)
  100㍉シーベルトも危険じゃない、母乳を飲ませても大丈夫と、
  飯館村、二本松市等線量の高い所から説明会、テレビ、ラジオ、市政だよりを使って安全キャンペーンを始めた 
 
● 事故の矮小化
  基準値を20㍉シーベルトに引き上げ、食品の基準値を500Bq/kgに決めた。

いわき市では1カ月も断水したため、子ども達も給水車の列に1日並んだり、
地震で割れたガラスを拾っていたり、
引っ越しの準備をして、無用の被ばくをしてしまった。

せっかく避難したのに、「帰って来い、安全だ」と言われ、帰ってしまった。

中学生の子どもは部活中心で、親が止めても出かけた。
「せめて校庭での野球部の練習を止めてほしい」と学校に言っても、
「学校が決めたことだから、いやなら止めたらいい」と言われ、会場から拍手が湧いた、という風に、人々の分断が進んでいる。

除染して流出を止めようとしている。
除染の丸投げで人々が被ばくさせられながら行っている。
郡山市では、高い線量の場所は、市が予算を付けて除染をすることになっているのに、知らされていないため、仕方なく自分たちで行っている。

現在、武藤さんの所は0.2~0.3マイクロシーベルト/時間。
除染には希望が持てないし、山全体を除染する事は不可能。
木の実からは100ベクレル/kg出ているが、野菜には放射性物質は移行していない。

福島県では7万人が県外に出た。
今残っている人は避難できない人。
乳がん撲滅キャンペーン、自治会の小さな集会にまで山下俊一が来ている。

福島では何も終わっていないし、不安を口に出せない状況になっている。

緊張感を持続する事は難しい。
もう考えるのもいやと、仲の良かった友人が原発をきっかけに離れていく。

しかし、飯館村が除染して村民を返そうとしている。
口に出すことは「反村

川内村が帰村宣言をしている。
しかし、十数%しか戻っていない。

いわき市は給食では他県のコメを使っているが、郡山市は地元のあさか米を使っている。
検査体制をきちんとして、説明をして欲しい。

三春町では野菜の偽装事件が発覚した。
生産者へきちんとした補償をすべきだ。

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愛する三春町での自ら山を切り開いた生活。
コテージを造り、縄文時代のドングリ食を作り、自然エネルギーを使っての生活を実践してきた武藤さん。
それが原発の事故で、一瞬にして失った悲しさが伝わってきた。
それ以上に、原発事故の危険性が分かっていたのに、止められなかった無念さがあふれていた。

大野ひろみのブログに武藤類子さんの生き方が書いてあります。
併せてご覧ください。




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