伊藤とし子のひとりごと

佐倉市議会議員4期目
議会、市民ネットワーク千葉県、さくら・市民ネットワークの活動あれこれ、お知らせします

9/2 「福島原発事故の真実~国会事故調報告書を受けて」Part2

2012-09-13 17:10:24 | 原発問題
9月2日 日弁連主催 パネルディスカッション「福島原発事故の真実~国会事故調報告書を受けて」では



パネルディスカッション
アーニー・ガンダーセン氏、田中三彦氏(国会事故調査委員会委員)、田原牧氏(東京新聞特別報道部デスク)と、コーディネーター 海渡雄一弁護士

20120902 UPLAN 「福島原発事故の真実-国会事故調報告書を受けて」
1時間26分ごろからスタート

田中三彦さんより

津波だけが原因ではなく、地震によって重要な施設は損傷していなかっただろうかという点で調査をした。
そうであれば、他の原発に今後の対応につなげていかなければならない。

1号機は津波到達前に、すでに止まっていた。

ディーゼル発電も喪失して全電源喪失状態になった原発内は、真っ暗闇でたいへん静かな中、SR弁作動の音だけがズドーンズドーンと聞こえていた。
SR弁とは格納容器の圧力が上がるとSR弁が開き、下がると閉じる弁で、2号機、3号機では、爆発まで数十回聞こえていたが、1号機では一度もしなかった。
たぶん、地震でひび割れが拡大して、圧力が上がり、どこからかガスが抜けていったのだろう。

女川原発も同じマークⅠだが、同様の音が聞こえていた。

1号機4階では作業員が大きな出水があり、一斉に逃げた。
東電も認めて、5階の燃料プールの水が揺れて換気口に入り出たのだろうと言っているが、ほかの原因かもしれない。
しかし、東電はこの水について報告書に一切触れていない。

田原牧さん

国会事故調の提言、電気事業者の監視、規制当局への国会の監視等画期的だった。
しかし7項目の提言が宙ぶらりんのまま、大飯原発を再稼働させた国会の機能不全をあきらめず、国会事故調の積み上げた精神を生かしていかなければならない。

ガンダーセンさん

1号機は津波の到達する前に、地震で何かが起こっていたと思う。
放射能レベルが上がっていた。

国会事故調の報告書の中に日本の文化の特異性と書かれていた。
米国メディアはそこに注目して、アメリカでは起こらないと言っているが、それは正しくない。
米国も日本同様、事業者と規制当局は近しい関係にある。

4号機について、なるべく早く使用済み燃料プールから核燃料を取り出すべきである。
東電は2013年から燃料の取り出しを行うとしている。
完了は数年後と言っている。
4年も待てない。
もっと早く対応できる代替手段を用いるべきである。
小さく軽いキャスクを作ればいいと提案したが、東電からは無視された。
想像力に欠けている。

田中三彦さん

2号機の爆発は圧力を下げることで注水することで、爆発から回避できたと考えている。
作業員は圧力を保つことを考えていたが、早く下げて注水すべきだった。

2号機はベントできないことと、圧力容器の損傷具合から横方向に核物質が抜けていったのではないだろうか。
上昇管を経て横方向に噴出したのでは。

田原牧さん

国会事故調では人災であると明確にしている。

しかし、事故でバタバタしている5月連休のころすでに東電をつぶさないことを決めてしまった。
東電は反省なく、去年の夏計画停電恫喝をやった。

事故当事者の刑事責任を取らせなければならない。
原子力をどうするかを決めることは人間が決めること。

海渡弁護士

日弁連は告訴団を作って活動を始めている。

ガンダーセンさん

大きな問題があることを認識しなければならないが、日本政府はまだ認識していない。
第一原発施設の除染、福島の除染費用は0.5兆ドルを超える。
全体像をキチンを見ている人は誰もいないし、どれだけコストがかかるか認識されていない。
政府はPRと健康の問題を混同している。

福島県の人から掃除機で吸い取ったほこりを送ってもらったら1kgあたり3万ベクレルも10万ベクレルもあった。
家の中の清掃、拭き掃除を奨励すべきである。
除染は難しいが家の中から放射能を取り除くことは可能である。










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