3日目の朝もいい天気だった。5時の朝食前に外に出てみると、山の上に満月が輝いていた。
日の出が見えるかと東の方向を見てみたが、東側は岩小屋沢岳に隠れ、日の出は残念ながら見えない。空が赤みを帯びてきていたので多分日が昇っていたことだろう。
南側の山の上に、大きなレンズ雲が浮かんでいた。まるでハンバーガーのようだ。
6時頃、新越山荘を出発する。
開けた尾根の上に出ると、立山連峰、剱岳がこの日もしっかり見えた。このコースは、本当に立山、剱の絶好の展望コースである。
こちらは、これから登る岩小屋沢岳、爺ヶ岳、鹿島槍等だ。
後ろを振り返ると、昨日登ってきた鳴沢岳、赤沢岳などが見え、鞍部には新越山荘の建物も見える。
更に進んでいくと、またもやサルの群れに出会う。この山域はサルが結構生息しているようだ。
岩の上に佇む一匹のサル。景色を楽しんでいるのだろうか?
斜面に立ち並ぶ四つの影。人影ではなくみんなサルである。
口には、木の実らしき物をくわえている。
サルを刺激しないようそっと通り過ぎる。前方には、鹿島槍が大きく見えてきた。
6:54岩小屋沢岳2630mの山頂に到着する。針ノ木岳、スバリ岳、赤沢岳、鳴沢岳はそれぞれ厳しいアップダウンがあったが、岩小屋沢岳だけはそれほどきつい登りはなく、景色を楽しんでいるうちに簡単に到着した感じだった。
あとは、種池まで下るだけである。この辺りから、花が多くなってきた。みんなで花の写真をとりまくる。
マルバダケブキ
イブキジャコウソウ
ハクサンフウロ
ハクサンフウロが一面に咲いている。これほど多いと壮観である。
トリカブト
ミヤマナデシコ
いろんな花を見ているうちに、種池に着いた。
種池の先には種池山荘がある。時間は8:37である。新越山荘からは約2時間半ほどで着いた。ほぼコースタイムどおりだ。
種池からは、kazukawaさんと別れる。Kazukawaさんは数十年前に登ったが、もうほとんど記憶がないので、もう一度爺ヶ岳に行ってみたいとの事だった。我々夫婦は、以前鹿島槍に登った時爺ヶ岳も通過しているので今回はそのまま柏原新道を下山することにした。柏原新道は種池山荘オーナーの柏原正泰氏が昭和30年代後半から昭和41年頃にかけて自らツルハシやスッコプを手に持ち、独力で開けた登山道だ。今では代表的な北アルプス入門コースの一つになっている。
ほとんど樹林帯の中を歩くコースだが、一部こんなガレ場もある。
コース上も最も危険な場所だ。落石の危険があるので慎重に一人づつ通過する。
2時間ほど歩いた頃、「駅見岬」の看板があるところにでた。何だろうと思って前を見ると扇沢バスターミナルと駐車場が見えた。駐車場は、ほぼ満車状態だ。相変わらず多くの登山者が入山していることがわかった。それにしても、まだまだ遠く見える。妻は、大分疲れてきたことと、同じような道に飽きてしまったようだ。
休憩を何度も入れながら、さらに1時間ほど歩くとやっと柏原新道の終点が見えてきた。もう少しである。
やっと登山道の終点である。記念写真を撮ろうとカメラを構えたところ後方から見覚えのある人の姿が見えた。なんと爺ヶ岳往復後、休憩もなしで追いついてきたkazukawaさんだった。爺ヶ岳は空荷で登ったとはいえ往復1時間半はかかるはずである。そのハンディを乗り越え、最後に我々夫婦に追いついてしまったとは、なんという健脚であろう。さすがベテランの山男である。
その後は、車道を15分ほど歩き扇沢の駐車場に戻った。
3日間の山行で体中汗臭くなっていた。靴を履き替えると直ぐにでも温泉に入りたい。片付けもそこそこに大町温泉郷の「薬師の湯」に直行である。山行の後は温泉が待ち遠しい。温泉で汗を流しサッパリして帰宅となった。今回は3日間ともいい天気で、カッパを着る必要がなかった。まさに最高の条件で北アルプスを堪能できた3日間でもあった。
日の出が見えるかと東の方向を見てみたが、東側は岩小屋沢岳に隠れ、日の出は残念ながら見えない。空が赤みを帯びてきていたので多分日が昇っていたことだろう。
南側の山の上に、大きなレンズ雲が浮かんでいた。まるでハンバーガーのようだ。
6時頃、新越山荘を出発する。
開けた尾根の上に出ると、立山連峰、剱岳がこの日もしっかり見えた。このコースは、本当に立山、剱の絶好の展望コースである。
こちらは、これから登る岩小屋沢岳、爺ヶ岳、鹿島槍等だ。
後ろを振り返ると、昨日登ってきた鳴沢岳、赤沢岳などが見え、鞍部には新越山荘の建物も見える。
更に進んでいくと、またもやサルの群れに出会う。この山域はサルが結構生息しているようだ。
岩の上に佇む一匹のサル。景色を楽しんでいるのだろうか?
斜面に立ち並ぶ四つの影。人影ではなくみんなサルである。
口には、木の実らしき物をくわえている。
サルを刺激しないようそっと通り過ぎる。前方には、鹿島槍が大きく見えてきた。
6:54岩小屋沢岳2630mの山頂に到着する。針ノ木岳、スバリ岳、赤沢岳、鳴沢岳はそれぞれ厳しいアップダウンがあったが、岩小屋沢岳だけはそれほどきつい登りはなく、景色を楽しんでいるうちに簡単に到着した感じだった。
あとは、種池まで下るだけである。この辺りから、花が多くなってきた。みんなで花の写真をとりまくる。
マルバダケブキ
イブキジャコウソウ
ハクサンフウロ
ハクサンフウロが一面に咲いている。これほど多いと壮観である。
トリカブト
ミヤマナデシコ
いろんな花を見ているうちに、種池に着いた。
種池の先には種池山荘がある。時間は8:37である。新越山荘からは約2時間半ほどで着いた。ほぼコースタイムどおりだ。
種池からは、kazukawaさんと別れる。Kazukawaさんは数十年前に登ったが、もうほとんど記憶がないので、もう一度爺ヶ岳に行ってみたいとの事だった。我々夫婦は、以前鹿島槍に登った時爺ヶ岳も通過しているので今回はそのまま柏原新道を下山することにした。柏原新道は種池山荘オーナーの柏原正泰氏が昭和30年代後半から昭和41年頃にかけて自らツルハシやスッコプを手に持ち、独力で開けた登山道だ。今では代表的な北アルプス入門コースの一つになっている。
ほとんど樹林帯の中を歩くコースだが、一部こんなガレ場もある。
コース上も最も危険な場所だ。落石の危険があるので慎重に一人づつ通過する。
2時間ほど歩いた頃、「駅見岬」の看板があるところにでた。何だろうと思って前を見ると扇沢バスターミナルと駐車場が見えた。駐車場は、ほぼ満車状態だ。相変わらず多くの登山者が入山していることがわかった。それにしても、まだまだ遠く見える。妻は、大分疲れてきたことと、同じような道に飽きてしまったようだ。
休憩を何度も入れながら、さらに1時間ほど歩くとやっと柏原新道の終点が見えてきた。もう少しである。
やっと登山道の終点である。記念写真を撮ろうとカメラを構えたところ後方から見覚えのある人の姿が見えた。なんと爺ヶ岳往復後、休憩もなしで追いついてきたkazukawaさんだった。爺ヶ岳は空荷で登ったとはいえ往復1時間半はかかるはずである。そのハンディを乗り越え、最後に我々夫婦に追いついてしまったとは、なんという健脚であろう。さすがベテランの山男である。
その後は、車道を15分ほど歩き扇沢の駐車場に戻った。
3日間の山行で体中汗臭くなっていた。靴を履き替えると直ぐにでも温泉に入りたい。片付けもそこそこに大町温泉郷の「薬師の湯」に直行である。山行の後は温泉が待ち遠しい。温泉で汗を流しサッパリして帰宅となった。今回は3日間ともいい天気で、カッパを着る必要がなかった。まさに最高の条件で北アルプスを堪能できた3日間でもあった。