東尋坊マラニックでは、19キロ付近の場所に丸岡城がある。
コースの下見をかねて観光に立ち寄った。
丸岡城は、現存天守閣では最古の建築様式を持つ平山城であり、霞ケ城の別名をもつ。戦国時代の天正4年(1576年)一向一揆の備えとして織田信長の命により柴田勝家が甥の勝豊に築かせた城である。天守閣は本丸の南西部に位置し、高さが約6.2mの野面積みされた石垣の天主台のうえに聳えている。二重三階望楼型独立式という形式で、通し柱はなく、1階が2・3階を支える構造となっている。また、屋根瓦は全国的にも珍しい石製の瓦(笏谷石)が使用されており、日本最古の建築様式という点では貴重な城らしい。
拝観料を払って城の中に入る。三階までしかないが、階段はロープを持たないと登ることができないくらい急である。
三階の天守閣からは、近くの学校のグランドがよく見えた。
また、丸岡城の入口には、丸岡城築城400年を記念して造られた日本庭園様式の公園があり、歴史民俗資料館には、歴代城主ゆかりの品が展示されている。
「霞ヶ城」の名の由来は合戦時に大蛇が現れて霞を吹き、城を隠したという伝説によるそうだ。春先には城内の桜が満開となり、お城が幻想的でひときわ美しく見えるという。大きな城ではないが、歴史を感じさせる名城であった。昔は、城の周囲に五角形の内堀があったそうだが、現在は埋め立てられてその面影もない。歴史的価値がある城だけに、内堀があると尚更すばらしい景観が予想される。内堀を復元する計画もあるらしく、是非実現して欲しいものだ。
さて、この丸岡城には、別の事でも有名な場所だった。
丸岡城には、丸岡町ゆかりの徳川家康の忠臣本多作左衛門重次が陣中から妻に宛てた短い手紙「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ」(「お仙」とは後の越前丸岡城主 本多成重(幼名 仙千代))の碑が丸岡城にある。この碑をヒントに日本で一番短い手紙文を再現し、手紙文化の復権を目指そうということで、平成5年から毎年テーマを定めて「一筆啓上賞」として作品を募集し、平成15年から「新一筆啓上賞」として、日本全国、海外から応募が寄せられていたのだ。
城に上がる石段には、いろんな作品が貼り出されている。一つ一つ読みながら進むのでなかなか前に進まない。どの作品も、短いが的確でなるほどと唸らせる内容だった。
なかでも、一番気に入ったのがこの作品だ。
「自分」へ
今日「つらかったこと」は、
明日「頑張ったこと」になってる。
翌日、100キロを走る我々にまさにぴったりの手紙だといえた。
果たして、この手紙どおりになったかは「東尋坊愛の100キロマラニック(前半)」に続く。
コースの下見をかねて観光に立ち寄った。
丸岡城は、現存天守閣では最古の建築様式を持つ平山城であり、霞ケ城の別名をもつ。戦国時代の天正4年(1576年)一向一揆の備えとして織田信長の命により柴田勝家が甥の勝豊に築かせた城である。天守閣は本丸の南西部に位置し、高さが約6.2mの野面積みされた石垣の天主台のうえに聳えている。二重三階望楼型独立式という形式で、通し柱はなく、1階が2・3階を支える構造となっている。また、屋根瓦は全国的にも珍しい石製の瓦(笏谷石)が使用されており、日本最古の建築様式という点では貴重な城らしい。
拝観料を払って城の中に入る。三階までしかないが、階段はロープを持たないと登ることができないくらい急である。
三階の天守閣からは、近くの学校のグランドがよく見えた。
また、丸岡城の入口には、丸岡城築城400年を記念して造られた日本庭園様式の公園があり、歴史民俗資料館には、歴代城主ゆかりの品が展示されている。
「霞ヶ城」の名の由来は合戦時に大蛇が現れて霞を吹き、城を隠したという伝説によるそうだ。春先には城内の桜が満開となり、お城が幻想的でひときわ美しく見えるという。大きな城ではないが、歴史を感じさせる名城であった。昔は、城の周囲に五角形の内堀があったそうだが、現在は埋め立てられてその面影もない。歴史的価値がある城だけに、内堀があると尚更すばらしい景観が予想される。内堀を復元する計画もあるらしく、是非実現して欲しいものだ。
さて、この丸岡城には、別の事でも有名な場所だった。
丸岡城には、丸岡町ゆかりの徳川家康の忠臣本多作左衛門重次が陣中から妻に宛てた短い手紙「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ」(「お仙」とは後の越前丸岡城主 本多成重(幼名 仙千代))の碑が丸岡城にある。この碑をヒントに日本で一番短い手紙文を再現し、手紙文化の復権を目指そうということで、平成5年から毎年テーマを定めて「一筆啓上賞」として作品を募集し、平成15年から「新一筆啓上賞」として、日本全国、海外から応募が寄せられていたのだ。
城に上がる石段には、いろんな作品が貼り出されている。一つ一つ読みながら進むのでなかなか前に進まない。どの作品も、短いが的確でなるほどと唸らせる内容だった。
なかでも、一番気に入ったのがこの作品だ。
「自分」へ
今日「つらかったこと」は、
明日「頑張ったこと」になってる。
翌日、100キロを走る我々にまさにぴったりの手紙だといえた。
果たして、この手紙どおりになったかは「東尋坊愛の100キロマラニック(前半)」に続く。