とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2014越後駒ヶ岳「1日目」

2014-08-04 23:24:56 | 山登り
土日と、新潟県魚沼市にある越後駒ヶ岳に登ってきた。通算75番目の百名山となる。日本百名山一筆書きをやっている田中陽希さんの通過予定がこの日に近かったので、ひょっとして現地で会うことが出来るかと思っていたが、本人の予定が大分遅れていて会う事はなかった。

さて、越後駒ヶ岳は、浜松から480キロもあり車で行くのは、過去最も遠い山となった。かなり長いドライブになると予想していたが、先月末、東名から関越道までが圏央道によって直結開通したこともあって、行きやすくなったのは確かだ。幸い、同行者も交代で運転を代わってくれたので、金曜日の夜出で出発したが、登山口の枝折峠(しおれとうげ)に着いたのは、午前3時くらいだった。

枝折峠の駐車場は、舗装されており40台程度は駐車できる。すでに駐車場は満車状態だったが、ギリギリで駐車スペースを確保し車内で仮眠をして朝を迎えた。現地では、先に到着していた神戸のイノさんも来ており、はるか新潟の地で再会する。


駐車場には、太陽光発電による立派なバイオトイレもあり、さすが百名山の登山口は整備されていると大いに感心する。イノさん、私の車の同行者のN部さん、Kちゃん、モコさん、私の5名で越後駒ヶ岳山頂を目指してこれから出発だ。


午前7時半、登山口を出発して登山道に出たところだ。天気は、問題なさそうであり、まずは出発時の記念撮影をする。この時点では、みんなこれから始まる夏山登山にワクワクしているので元気一杯である。




歩き始めは、比較的緩やかな道が続いている。


後ろを振り返ると、深夜車で走ってきた国道352号がジグザグに通っているのが良く見えた。


登りだして20分ほどの場所に観音様の像が建てられていた。この山の遭難者の慰霊碑らしい。


30分ほどで、明神分岐点に到着する。ここは、江戸時代、銀の採掘で大いに栄えた銀山平から、銀を運ぶために使用されていた「銀の道」との分岐になる。


明神分岐点からしばらく進むと、「十合目大明神」と呼ばれるお堂が見えてくる。お堂の中は、枝折大明神が祀られている。お堂からひと登りしたところが明神峠となるが、かつては、このピークが大明神山だったことから、十合目という名称がついたようだ。


「十合目大明神」から一登りした明神峠1236m。


2時間半ほど歩いたころ、前方に、雪渓が残っている越後駒ヶ岳が見えてきた。手前のピークは小倉山だ。


3時間半ほどで、小倉山1378mに到着する。


まだ、山頂までは半分くらいの距離しか来ていないが、気温がかなり上がっており、荷物も重い事もあってかなりへばってきていた。風もほとんどなく、いつもに増して厳しい登山になっていた。山小屋泊りなので時間は十分あり、標高50m登るごとに休憩しようというイノさんの助言がありがたかった。吹き出る汗をぬぐい、水分を絶え間なく補給するため休憩は欠かせなくなってきていた。


12時50分。「百草の池」に到着する。




14時。開けた場所に出ると雪渓が目の前に広がっていた。かなりへばっていたが、標高が上がったことと、雪渓の涼しい風が吹いてきて少し楽になってきていた。


目の前の雪渓では、雪解け水が轟音を立て滝のように流れている。




15時、無事に「駒の小屋」に到着する。N部さんが先に着いて小屋の雪解け水で冷やしておいてくれたビールでカンパイだ。まさに、この一瞬の為にきつい山を登ったともいえる。冷たいビールが、一気に喉を流れ、疲れを癒してくれた。






小屋の前の広場では、先着組がガスを用意して自炊の準備を始めていた。ここの小屋は、避難小屋で食事がないのですべて自炊だ。今回は、自炊という事もあり荷物が増えていたのだ。ただ、雪渓が近くにあって雪解け水は豊富にあり、美味しくて冷たい水は飲み放題である。


我々も、食事の支度をしようと準備を始めたが、なにやら上空には黒雲が漂ってきていた。雷も聞こえていた。


しばらくすると、雨がポツポツ降り始め、あっという間に大雨となった。幸い小屋の中に避難していたので濡れる事はなく山小屋のありがたさをかみしめる。だが、雨も長続きせず夕立で済んだ。雨が止むと一気に視界が広がり、大きな虹がかかっていた。


虹を見て満足したので、再び小屋に戻り部屋の中で夕食とした。重い思いをしただけあって、みんないろんな食材を持ち寄ってくれていたので、結構お腹が一杯となる。イノさんが持ってきてくれたビールやモコさんが持ってきたワインもあって夕食も楽しめた。




私は、前日からの寝不足もあって、小屋で横になるとあっという間に眠りについた。小屋には、シートくらいしかないと聞いていたが、毛布やマットが十分あり、持ってきたシュラフやマットは必要なかった。また、当日の宿泊者は20名程度で、一人1畳のスペースが確保できたので、山小屋の宿泊は快適だったといえる。

2014越後駒ヶ岳「2日目」に続く。