とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2019熊本城マラソンツアー: 3日目雲仙温泉観光

2019-02-23 18:27:27 | 観光
雲仙岳を下山してから雲仙温泉に向かう。宿のチェックインまでには時間があるので、少し観光していく。最初に寄ったのが、雲仙ビードロ美術館だ。ここは、外国から長崎、そして日本へと広まっていった“ビードロ”の工芸品を展示する全国的にも珍しい美術館である。


ビードロとは、もともとポルトガル語で、ガラスを意味する。ちなみにギヤマンはダイアモンドを意味する言葉だったのだが、 転じて、ビードロは吹きガラス、ギヤマンはダイアモンドで加工するカットグラスなどの工芸品のことになったそうだ。


美術館内は撮影禁止なので、これ以上の写真はない。一通り見終わってから、雲仙温泉にある温泉神社に向かう。最初は、ふつうに「おんせんじんじゃ」と読んでいたのだが、本当は「うんぜんじんじゃ」と読みのだそうだ。ちなみに雲仙温泉は「うんぜんおんせん」と読んでいいらしい。


温泉神社という名の神社は島原半島の各地に点在し、雲仙岳周辺には4か所温泉神社が創建されていたことから「温泉四面神」「温泉四面大明神」とされ、地元では「おしめんさん」と呼ばれる神社。そんな温泉神社の総本山が、雲仙温泉の中心にあるこの温泉神社なのだ。


社殿の脇には、寄り添うように立つ大きな柿の木がある。樹齢は200年を超えるとされる立派なこの柿の木は温泉神社のパワースポット「夫婦柿」だ。寄り添うように立つ姿から「夫婦柿」は恋愛成就・子孫繁栄にご利益があるとされている。


温泉神社から雲仙地獄への遊歩道がつながっている。雲仙の古湯と新湯の間の白い土(温泉余土)におおわれた一帯が雲仙地獄地帯だ。


地獄とは仏教の教えで前世の悪業の苦報を受ける所という意味で、至る所から高温の温泉と噴気が激しく噴出し、強い硫黄臭が漂う中、湯けむりをもうもうと立たせるさまは、恐ろしげな地獄の景色そのものと言える。


地獄とはいえ、観光客としては物見遊山の気分で遊歩道を散策していく。


高いところから地獄の全体像が浮かび上がってくる。


雲仙地獄は、1627年~1631年まで、島原城主・松倉重政がキリシタンを改宗させるために拷問や処刑を行った地でもあり、硫黄の匂いと湯けむりに包まれながら、キリシタン殉教碑が立っている。


昭和29年に映画「君の名は」のロケが雲仙で行われ、佐田啓二、岸恵子が雲仙を訪れた。。 この真知子岩は、ヒロイン真知子を演じる岸恵子が手を付いた岩である。番組の冒頭で使われた 「忘却とは忘れ去ることなり 忘れ得ずして忘却を誓う心の悲しさよ」という有名な言葉が刻まれている。


やはり定番の温泉卵が食べたくなって、雲仙名物地獄蒸し温泉卵をいただく。


いたるところから出ている湯けむりで、辺りは真っ白だ。


雀地獄。このあたり一帯では、地下から噴き出したガスが水中ではじけて、ピチピチと小さな音をたてている。 丁度スズメがたくさん集まって鳴き騒いでいるような感じがするので、このような名前になったという。


清七(せいしち)地獄。江戸幕府は、キリストの絵を人々に踏ませる「踏み絵」をさせて信者を見つけ出し、この雲仙で処刑した。キリシタンで長崎に住む清七という男が捕えられ、処刑されたが、そのころにこの地獄が噴出したといわれ、 この名がつけられた。


雲仙地獄から少し歩いた先には、レトロで昔懐かしい駄菓子やおもちゃを集めた「駄菓子屋博物館」がある。1階が駄菓子やおもちゃを販売する店舗で、2階になつかしいおもちゃを集めた博物館がある。


1階の店舗では、昔懐かしい駄菓子やおもちゃが所狭しと並んでいる。 ブリキのおもちゃやメンコ、昔のアイドルの写真など、今ではなかなかお目に掛かれない商品が販売されている。懐かしくて楽しくて、店内の隅から隅まで見ていると時間が経つのを忘れてしまいそうになる。




その後、この日の宿となる雲仙温泉有明ホテルにチェックインする。最初は、「ありあけホテル」と思っていたのだが、正しくは「ゆうめいホテル」と読むらしい。この辺りでは、老舗のホテルとの事で、多くの著名人も宿泊したことがあるそうだ。最終日という事で、温泉に入ってゆっくり過ごすことにした。

「2019熊本城マラソンツアー:4日目島原&太宰府天満宮観光」に続く。