とっちーの「終わりなき旅」

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2021第9回熊野古道ジャーニーマラニック:紀伊路編その1-2日目(湯浅町並み散策)

2021-11-04 21:45:37 | 観光
湯浅は中世にさかのぼる醤油醸造発祥の地といわれ、近世以来、有田地方の政治経済の中心地として栄えてきたという。山田川の河口辺りまで来ると、醤油の匂いがプンプンと鼻につく。


醤油の起源は、遥か中世の時代、中国に渡り修行を積んだ禅僧が伝えた特別な味噌に始まる。この味噌の桶に溜まった汁に紀州湯浅の人々が工夫を重ね、生まれたのが現在の醤油である。


湯浅に残る唯一の醤油醸造元、角長の職人蔵。江戸末期の仕込蔵を利用。醸造道具、製造法などの資料類を展示保存している。また、明治時代にパリ万博に出品された陶器の醤油瓶が、出展当時のまま中身の入った状態で展示されている。


古民家の一部では、お雛様が展示されてもいる。


こちらは、角長の醤油販売所。これら建物の周辺には伝統的建造物群が残り、「湯浅町湯浅伝統的建造物群保存地区」の名称、種別「醸造町」で、国の重要伝統的建造物群保存地区として選定されている。この東西約400m、南北約280mの保存地区には醤油・味噌醸造業関係の町家や蔵など現役の古建築が多く残っており、ぶらぶらと町歩きするには、いいところだ。


この日、我々が泊まるのは、湯浅重要伝統的建造物群保存地区に佇む築130年を超える古民家だ。昔ながらの造りの町屋をリノベーションした1棟貸し切りの宿だ。


中には、土間があり、吹き抜けもあり、天窓もある。宿泊用として改修の際に、壁などはほとんどが新しく塗り替えられているものの、自然木をそのまま活かした柱や梁、味わいのある煤けた壁もわずかながら残っている。


和室の奥には、ベッドが二つあり、見た目はちょっとしたホテル並みの雰囲気だ。


階段を上がると2階にも広い和室があり、最大4人が寝泊まりできる。


台所や風呂、トイレなどは近代的な設備が揃っており、快適な空間が広がっている。残念ながら素泊まりで宿泊料はなかなかの値段だが、いつもの宿とは違った雰囲気でゆったりとした豊かな時間が過ごせた。

「2021第9回熊野古道ジャーニーマラニック:紀伊路編その1-3日目(湯浅~御坊)」に続く。

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