fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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『ねむの花がさいたよ』(小峰書店)ーにしがきようこ

2013年08月10日 | 本の紹介

   先日は、岩手秋田で、「これまで経験したことのない豪雨」ということで、大雨の被害のニュースが流れました。 私はちょうどきのう東京から岩手へ来たのですが、お昼に到着したときには、もううちの地域は雨はやんでいました。局地的な豪雨だったのではないかと思います。県の中央部から県境、花巻や雫石などがひどかったようで、お見舞い申し上げます。(花巻、車で30分かからないんですけどね)

 雨の跡の畑に入ると、畑が堅くなるのでダメと言われているのですが、逆に草を引き抜きやすく、汗だくで草取りと、トマトの茂っている葉の整理(?)をしました。

 さて、新刊の紹介です。    

               ねむの花がさいたよ 中学年から

 にしがきさん、『おれのミューズ!』と、同時発売の中学年向け童話です。突然母を亡くした少女と少女をとりまく大人達の物語。しっとりと感性豊かな詩情にあふれたこういった物語(しかもリアリズムで)、そういえば最近あまり出版されていないのでは? と気づきました。

 母との連絡にだけ使われていた黒電話が、この物語の中で重要な役割を果たしてくれます。そして、ねむの花のやさしさが、読者をもやさしく包み込んでくれます。

 あわただしく情報にあふれた世の中で、子どもがアニメのような映像ではなく、こういう物語を読んで人の気持ちに寄り添うという体験、大事です!(←断言しちゃうのは、ここの大切さを伝えていくことを、私はこれからやっていかなきゃと思い始めているからです)

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 それから、先日立秋の日に書いた短歌

 秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞ驚かれぬる  藤原敏行

 でした。秋立つと~としてました。