fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

お知らせ・防備録。
記事および画像の無断転用はお断りいたします

Information

『そこに言葉も浮かんでいた』(新日本出版社)『アゲイン アゲイン』(あかね書房)『わくわくもりのはいくえん はる おともだちできるかな』『みちのく山のゆなな』(国土社)『ファミリーマップ』、エンタメシリーズ『家守神』1~5巻、『おはようの声』幼年童話『ヘビくんブランコくん』『オンチの葉っぱららららら♪』、短編集『友だちの木』・歴史物語『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』他、好評発売中です。各種ご依頼は、左側のメッセージからお願いいたします。    

雉の一家?

2013年08月25日 | 日記

         見えるかなあ

 北上川沿いを車で通っていたら、前方を雉が横切りました。車を止めてじっとあたりを見ていたら、雄が一羽、雌が4羽。でも雌は小さいので、子どもかもしれません。とすると一家ということか? と思ったけど、わかりませんね。 

 上の写真、真ん中よりちょっと左上に一羽いるんです。雌です。

 雉消ゆるさした藪ではなけれども   あぶみ

 雉って、春の季語ですけど。

 春の野にあさる雉(きぎし)の妻恋ひにおのがあたりを人に知れつつ 大友家持『万葉集』

 のように、古来から雉は妻恋の象徴として詠まれてきました。だから春なのかなあ。ということは、一羽の雄に何羽も雌がはべる、なんてことはないでしょうから。やはり子どもたちなのだ、と思うことにしました。

 焼け野の雉夜の鶴  すんでいる野を焼かれた雉は子どもを助けるために、火に飛び込む。寒い夜に鶴は子をかばうように守る と子を思う親のたとえなのだそうです。デモ、雉を「きぎす」と読むなんて、俳句やるまで知りませんでした。古典に強い方はわかるのでしょうか。