fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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ハリーポッターのラスト

2014年02月07日 | 日記

 ハリーポッターの作者JKローリングが、ラストが失敗だったと言っているそうな……。ハーマイオニーはロンと結婚するのですが、ハリーと結婚するべきだったとか。ロンと結婚させたのはまったく個人的な事情だとか……。なんだ、それ? 世界中のハリーポッターの読者に失礼だ。そんなことをもし思ったとしても、言うべきじゃない。他の作品で、悔いのないラストを書くべく、進んでほしい。

 物語のラストは、ほんとに難しいです。私は以前、北日本文学賞の最終選考に残った作品で、最後の一行で梯子をはずされた思いがしたと、選考委員の宮本輝さんに言われました。一行で小説が破綻する好例であるとも。小説ってそういうもの。だから最後の最後まで気を抜けない。

 私はハリーポッターは、2巻以降は読んでいなくて、映画で筋を追い、雰囲気を楽しんだだけです。(あ、斜め読みはしたかな?)でもあのラストはがっかりでした。誰と誰を結婚させるかではなく、大人になった彼らを書くべきではなかったと思いました。それは各自が想像すればいい部分なのに、それを書いただけではなく、間違っていたと、今更言うなんて!

 と、これが日本人の作者だったら、言えない。特に知り合いだったら……。(いや、そういう作品があるというわけではなく、児童文学作家さんの知り合いが増えているので、ちょっと思っただけです)← なんか、最初の怒りから、尻すぼみですな。つまり自分を省みれば、強いことは言えないなあとなってしまうわけです。でも他山の石、人のふり見てわがふり直せ。真摯に向き合います。

     福寿草。近所のお宅の庭先