江戸東京博物館で、平成の大津波被害と博物館-被災資料の再生をめざして という展示が行われています。3月23日まで。(同時展示が「大浮世絵展」こちらは3月2日まで)
東日本大震災で、多くの貴重な資料も被害にあい、博物館では、その修復を続けています。古文書から教科書、標本、民具などなど。その仕事は、本当にひとつひとつを気持ちを込めて、後世に受け継ぐために行われているのだと思います。
ここ盛岡にある岩手県立博物館のこの一連の仕事に、友人も携わっています。上の動画にも、出てたあ! と個人的に喜びました。立派な仕事をしてるなあ、エライなあと思います。
陸前高田で泥やカビなどを洗い落とした後に冷凍されて博物館に届いてます。おそらくなんだけれども次亜塩素酸につけて殺菌消毒もされているからか、匂いはしないです。でも陸前高田で洗ってくれた人たちは大変だったと思う。
明治から昭和40年代くらいまでの教科書を中心に修復してて、尋常小学校や修身の教科書などは歴史を感じる。実際に使っていた教科書だから、落書きなんかもあって、そういうところでも時代を感じたり。
教科書ってほとんどがホッチキスで止められていて、海水に浸かって錆びてしまっているからそれを取り除き、バラバラにした教科書を1冊ごと洗濯ネットに入れて塩分が抜けるまで水替えをし、その後、乾燥・プレスして、破れなどの補修をし、最後に糸で綴じるという工程でやってました。
結構時間がかかってます。それを3月まで、とりあえず500冊完成させる。古い和綴じ本タイプの教科書もあるんだけれど、それは主に来年度の予定。(友人のメールより)
頑張れ! そして、ありがとう。表に出ないたくさんの善意がある。(ボランティアの方も大勢いるようです)それを伝えることが私にできることなのかもしれないと思っています。
江戸東京博物館、ぜひおでかけください。(動画もぜひ、ごらんくださいね)
フクちゃん。きっとこの辺に巣がある