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今号では桃夭2句の1句として、主宰の
冬の噴水二つ互ひに濡らしあふ 辻 桃子 (句集『童子』より)
についての鑑賞文を書かせていただきました。噴水自体は、夏の季語。冬のとついただけで寒い、それだけではなく2つの噴水が濡らし合っているのと、その姿を捉えたところが、凡人ではできない写生だと思うわけです。言われてみれば、そう。でも、この句なしで、その姿を濡らし合っていると見ることができるかどうか。
また私は、
かたはらに赤のまんまや竈すゑ あぶみ
を含む5句を発表。上の句は、一昨年の芋煮会の句なのですが、おととしそのときの句をすっぽり忘れて、発表していなかったので、今年の芋煮会の句にしのばせました。
昨年の浜松における大会の記録を改めて読み、主宰の挨拶は俳句をやりながら迷うものにとっては、やはり道しるべであると、ありがたく思いました。「俳諧は無くてあるべし」。これは芭蕉が言った言葉。これがどういうことなのか、俳諧をするよりも、自分が生きていることのほうが大事であると。目の色を変えて頑張ってやりたい時期がすぎたら、方の力が抜けるようになる、とまあ段階はあるわけで、自分がいまどこにいるかというと、以前、よく年配の方が「俳句はいいの。みなさんと会えるのが嬉しくて句会に出ているのよ」とおっしゃっているのを聞き、若輩ものの私は、「だったら別に俳句じゃなくてもいいでしょうに」と思っていたものでした。でも、いまちょっとその気持ちがわかる。でも、そういう気持ちになることがいいことだと思うわけではない、というあたりでしょうか。(←何言ってんだか)
真央ちゃんに元気をもらったので、最後まであきらめず頑張ろう。そしてみんなに感謝しよう。