竹の秋 2016年03月08日 | 俳句 竹の秋、という春の季語。 まさに、今の時期の季語です。と言いたいところですが、大歳時記を紐解けば、「晩春」なんですね。今はまだせいぜい仲春の始め。でも、実際の景色としてはあるものです。これからもっと黄色くなっていくのかも。 なんて、細かいことをなぜいっているかというと。 「童子句帖」の編集をしていて、載せる句を新年、春、夏、秋、冬と分けるのですが、それをさらに、初、仲、晩 と並べるわけです。でも中には、歳時記に「三」と書かれているのもある。これは、初、仲、晩(春なら初春、仲春、晩春)通じての季語ということ。これは適宜振り分けて……。なんてことをやっていたもので。勉強、勉強。 思いこみで、夏に分類していた「松の芯」が晩春だったり、なんてこともあって・・・。 生姜は秋だけど、新生姜は夏。でもうっかり秋に入れてたり・・・。 とやっても、できたのに間違いがあとから発見されたりするわけで。だから本を出す前に二重三重に校正をするのですよね。 夕方や吹くともなしに竹の秋 永井荷風