縦列駐車こつん春の月くすっ 東国原英夫
題:満車の駐車場
永世名人掲載決定 ◆東国原英夫
縦列駐車こつん春の月くすっ
永世名人掲載ボツ ◆梅沢富美男
日だまりに仔猫の眠るボンネット
添削1 ふわふわの仔猫の眠るボンネット
添削2 三匹の仔猫の眠るボンネット
添削3 お隣の仔猫の眠るボンネット
今回は永世名人二人だけの対決戦
こういう回があってもいいだろう
二人の俳句へのこだわり、個性がよく分かる
何時もよりさらに難解な題が出されたが、
東国原永世名人は、その題をきっちり詠んでいる
思わずくっすと笑ってしまった
破調だが、満車の駐車場の感じがよく出ている
umeさんもこの縦列駐車は苦手だ
特に、端っこですごく停めにくい場所だったら
もう帰ってしまう…くらいだ
東国原永世名人の発想は何気ない日常を詠んでいるが、
誰も未だ詠んだことが無い句で、上手いなぁと思う
梅沢永世名人は、きっちと定型を守っていて、
何時ものように真面目な句だが、ボツ作が多い
何故かなと思ったが、日常が多忙なため変化ないからだろうか…
豊かな自然の営みや人とのかかわり…
そういうことが作句に繋がっていくので、
急がず、焦らず、ゆったりとした心で作って欲しいなぁ
小さくちまちま纏めないで、季語をうまく使った句
花散るや尾灯は闇へ蛇行せり 五島高資
自動車とバスの間に風花が 京極杞陽
山桜咲く満員のドライブイン 篠田恵衣子