初虹や背中を押され漕ぐ子供 二階堂高嗣
題:ぶらんこ
才能アリ1位 蓮見翔(ダウ90000)
故郷と同じ遊具や春の風
才能アリ2位 二階堂高嗣(Kis-My-Ft2)
初虹や背中を押され漕ぐ子供
才能アリ3位 近藤千尋
小さな手わが背押したる春の暮
添削 小さき手のわが背を押せる春の暮
凡人4位 南果歩
ブランコと母待つ夕暮れ花吹雪
添削 ブランコと母待つ夕暮れに一人
才能ナシ5位 水田信二
子らが去り未だ明るし遅日かな
添削 公園の子らが去りたる遅日かな
名人1ランク昇格 ◆森口瑤子
ふわっとふらここ水平になる手前
特別永世名人ガッカリ… ◆梅沢富美男
廃校のぶらんこは夜に揺れており
添削 廃校のぶらんこ夜を揺れており
添削 廃校や夜がぶらんこ揺すりおり
~~~~~~
星野立子
鞦韆に腰かけて読む手紙かな 星野立子
父と子と母と子とをりふらここに 星野立子
※星野立子さんの生きた時代は、ブランコは身近な存在であったことが分かる
そこにはほのぼのとした生活が垣間見られる
気負いがなく、たんたんと詠んでいるのがいいなぁと思う
三橋鷹女
鞦韆は漕ぐべし愛は奪ふべし 三橋鷹女
鞦韆(ブランコ)の句と言ったら、この句が有名である
現在の私達から見ても、ハッとするような新鮮さが感じられる
だが、私達はこの句を作ったとしても句会等に発表できるだろうか…
先ず躊躇するだろう
これは鷹女が50歳の時に作った句で
「恋の季節真っ只中にある乙女達に、
「人生の春は短い、躊躇することなく積極的に生きなさい」
と応援しているのではないか」と言われている