梅さんのかわら版.umelog

甲州市~甘草屋敷

命と向き合う言葉~俳句

2021-03-24 16:24:45 | 俳句&短歌

毛布被り孤島となりて泣きにけり
初蛍やうやく逢ひに来てくれた
なぜみちのくなぜ三・一一なぜに君
寒昴たれも誰かのただひとり

震災から10年
毎日新聞に照井翠さんの記事が載っていた
「命を考えるきっかけに」
詩人の和合亮一さんも載っている
今日はこの照井さんの俳句について

照井翠さんは釜石高校の教師だった
生徒と一緒に約1ヶ月間避難所で過ごしている
その中から生まれた句だ

照井さんは、授業で遠慮や小細工はしないと臨んだ

 双子なら同じ死に顔桃の花

umeさんが衝撃を受けた句だ
抱きしめるように亡くなった母と子を句にすると
批判されたそうだ
それでも「生も死も真剣に詠むから美しさが生まれる」と
動じなかった

10年が経ち、あきらめの句から亡くなった人を空想し、
寄りそう句に変化してきたという

三月の君は何処にもゐないがゐる
まづ雪が弾く再生の泥ピアノ
別々に流されて逢ふ天の川

「遠慮や小細工」
俳句にこれは必要ない
「真剣に詠む」
「自分の支えになる大切なことばは自分の中にある」

~あの日に学び「あした」を守る~






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