唐黍(とうきび)トウモロコシなら、ここのが最高だろう。
中道から豊富にかけて一面に広がる唐黍畑…
道の駅の朝市には、取りたての瑞々しい唐黍が並んでいる。
朝一にここへ行ってきた。
とうきびのどこまで山へ伸びる町 ume
この季節になると、知人たちから季節の果物と一緒に
トウモロコシが届くが、やっぱり一度はこの道の駅の、
トウモロコシを食べてみたくなる。
皮付きのLLは1本170円だけど、
この袋に入っているのは4~5本340で買える。
これはゴールドラッシュで、柔らかくて甘い。
朝市のもろこし青き匂ひかな 大橋伊佐子
まさしくこんな風景が広がっているが、
早くいかないとすぐに売り切れてしまう。
もろこしを焼くや焦げ目の醤油の香 新井八重子
今では、レンジで3分半ほどチンすれば美味しく食べられるが、
その昔は焼いて食べた。
観光地に行けば、今でも醤油をつけて焼いたものが売られているが、
その香ばしい匂いと、食べた時の美味しさは格別だ。
唐黍の煙る山路の一車両 飯田龍太
さすが伝統俳句の巨匠の句だとこうなる。
恐らく、小海線で長野方面に向かう一両列車での風景だろう。
「煙る山路」がいい!!唐黍畑が一面続く風景と、
高原独特の朝もやが立つ時間と季節感を詠っている…と解釈した。
北国より唐黍届くあをあをと 芝宮須磨子
実を言うとトウモロコシは俳句では中秋になる。秋の季語だ。
いま詠むとなると、夏の季語を入れて詠むことになるが、
時代が変わると季語も変わっていくのかな…