炎天やドットの粗き標識車 村上健志(フルーツポンチ)
題:サービスエリア
1位73点 ※特待生認定 的場浩司 アクセルを開くや鉄馬月に吠え
2位72点 村田秀亮(とろサーモン) 妻を待ち静かな月のサンルーフ
3位35点 宮田俊哉(Kis-My-Ft2) 涼風に猫も招かれEXPASA
添削 野良猫もいて涼風のEXPASA
4位30点 福原愛 夢のあと打ち水跨ぎ追う背中
添削 打水を跨ぎ売店へと走る
現状維持 ◆ミッツ・マングローブ
上腕たくまし蜻蛉の休憩す
添削 ドライバーの上腕とんぼ来てとまる
現状維持 ◆立川志らく
蜩の駅にひぐらし辿り着く
添削 蜩の駅ひっそりとひぐらし来
添削 追憶のひぐらし蜩の駅に
永世名人掲載決定 ◆村上健志(フルーツポンチ)
炎天やドットの粗き標識車
毎日暑い日が続いていて、俳句脳も働きません
ようやく先週のプレバトを書く気になりました
俳句初心者には違いの分からない名人3人の句について
ミッツさんの句は、もっと具体的にということだろう
俳句の場合、必要な場合は固有名詞迄入れていいのだ
それによって、句がぐ~んと読者に近づく
志らく名人と村上名人の句だが、作り方が全然違う
絵画でいうと、写実的か抽象的かの違いだ
志らく名人は、いつも句に物語がありその思いを句にしている
何を言いたいのか、頭の中を見ない限り誰にも分からない
要するに未だ、言いたいことが句として消化していないのだ
その思いを句にすると、夏井先生の添削のようになる
夏井先生は「お聞きした内容を表現したいと思う、本人の気持ちは私は好き。」
と言っているが、ume自身の句もこういった句が多い
自句自解と言われても、自分の頭の中を説明するのは難しい
村上永世名人は、言いたいことを映像としてしっかり詠んでいる
万人にわかり易いということは俳句にとって必要だろう…