金秋のローンチ駅のおむすび屋 横尾渉(Kis-My-Ft2)
題:スーパーマーケットのシャケ
1位70点 山西惇
稽古場で台詞繰る間の鮭にぎり
添削 おにぎりは鮭稽古場に繰る台詞
2位55点 新妻聖子
冬ちかし焼くか煮込むか鮭一尾
添削 鮭一尾焼くか煮込むか酒あるか
添削 鮭一尾焼くか煮込むか友呼ぶか
3位30点 みちょぱ
駄々こねる子を背に伸ばす切り身鮭
添削 背には駄々こねる子鮭の切り身買う
4位5点 ニシダ(ラランド)
針供養抜きつ切身を妹に
添削 妹に鮭の小骨を抜いてやる
1ランク昇格 ◆皆藤愛子
エコバッグに新米5kg雨の帰路
1つ前進 ◆横尾渉(Kis-My-Ft2)
金秋のローンチ駅のおむすび屋
永世名人48句で掲載ボツ ◆梅沢富美男
大中小弁当箱に鮭の秋
添削 鮭の秋弁当箱の大中小
鮭は晩秋の頃の季語だ
その切り身がスーパーに並んでいるという映像
鮭というとやっぱりおむすびかな
お弁当のおかずかな
そういう発想が多かったのもうなずける
我が家では、一週間に二回朝食に鮭を出す
決まった店の決まった切り身だ
その味が皆お気に入りなのだ
さて、今日は横尾渉の句について書いて見よう
金秋のローンチ駅のおむすび屋 横尾渉(Kis-My-Ft2)
横尾本人の弁だと、SDGsから発想を飛ばしたと言っている
このSDGsは何処から来ているのか気になったので、調べてみた
お題の写真をよく見ると、この切り身の鮭にはASCロゴマークが貼ってある
はは~んこれか…
このASCロゴは「環境と社会に配慮した養殖業として認証され、
責任ある養殖により生産された水産物の印として付けられる」
誰もが見逃してしまうこのロゴに焦点をあてて、そこからSDGsに行ったのだ
俳句とはだれも目をつけなかった事、新しい事を発見する文芸だ
《ローンチとは、新製品を発売したり、新サービスを開始すること》
きっと、どこかの駅に新しくおむすび屋を開店したのだろう
そのおむすび屋は、きっと今までにないSDGsに配慮した店に違いない…
こんな句なのだ
一見調べないと分からに様な句だが、
調べて見ると奥の深い句だった
その着眼点に脱帽だ…