あれは、一体なんだったんだろう?
おはようございます。
昨日は、敬老の日だったらしいが、弊社は安定の通常出勤でした。
朝から風は強かった。
時々、激しい雨が降っては止みを繰り返す。
昼頃から、さらに雨風は強まり、
狂った低気圧は威嚇するように唸る。
社内は、電話が鳴りやまない。
私は、電話対応をする以外、声を出さないまま、座り続けた。
何か考えようとしても、脳内までも荒れ狂った嵐のように騒がしい。
暑くもないのに、額には、生ぬるい汗がにじみ出る。
もはや、意識が飛びそうだ。
それでも、
「運行中止」の言葉が飛び交い、
帰社してくるドライバーによって、玄関のドアが開くたび、
風と共に入ってくる自然の狂気に、意識を引き戻された。
けれど、その風を吹い込んだら心が狂気に蝕まれてしまう気がして、
私は、思わず
「うるせー!」
と叫びたくなった。
やっぱり、あれですね。
例え人間であっても、
生き物として、狂った低気圧の中で活動するのは、自然の摂理に抗っているのでしょうね。
皆様、ご無事だったでしょうか?
まだまだ、台風は日本上空を席捲しておりますので、
どうぞ、お気を付けください。
私はあれから、夕方に帰宅した直後、
父さんからの電話が鳴った。
「ババァがどうしようもねえわ。怒っちゃって手が付けられん」
来てくれという話ではなかったが、昨日は敬老の日だから、
私はトマトと玉ねぎのマリネを、さっと作って実家へ行った。
「母さん、ハイカラな食べもん作ってきたで~。」
そう言うと、かずこさんの顔が、ちょっと晴れて、一口食べたら、
「ほぉ、こりゃ、なんと美味いもんや」
と、満面の笑顔になった。
外は、まだ荒れ狂っていたが、かずこさんの笑顔で、
私の脳内の狂気は静まった。
かずこ83歳と9か月、
ついに、私が娘であることを、忘れた。
かずこさんの脳内の狂気は、ますます激しくなっていく。
だから怒っちゃうんだろうね。
「うるせー!」って気持ち、私は少し分かった気がした。
さて、我が家ののん太も、またやってる。
のんちゃん、なぜベッドを落とすの?!
まさか、あやごと落としてないでしょうね?
って、ちょっと待て!
結局、横のベッドで寝るって、どゆこと?
ねえ、あやさん?
ねえ、あんたはそれでいいのかい?
あや「おばちゃん、うるさい!のんちゃんが起きちゃうでしょ?」
狂ってる・・・