マリアテレジアの独り言

日々の生活の中で見つける・・
  小さな感動をつづります。

聖なる過越の三日間・・・『聖土曜日』・・・『復活の主日・復活の聖なる徹夜祭』・・・『十字架につけられたナザレのイエスは復活された。』

2021-04-03 18:30:00 | 待降節。クリスマス。降誕節。四旬節。聖週間。復活節。
4月3日。土曜日。晴れ時々曇り。


           一昨日から 『主の過越の聖なる三日間』 です。
      今日は、 『主の過越の聖なる三日間』の最終日、 『聖土曜日』 です。


       『聖土曜日』は、 キリストが墓に葬られた後の『大安息日』であり、
             キリストの 『受難と死』 をしのぶ日です。


       『神の国』 の訪れを言葉と行動をもって現されたイエス・キリストは
              主の受難 と 死 と 復活

      ハンス・ホルバイン作品  『墓の中の死せるキリスト』  スイス・バーゼル美術館所蔵

        この作品は、 『墓に横たわるキリスト』の御体、 が実物大で描かれています。
           開いた目や口・・・キリストがを見つめていて、 彼の魂は既にそこにある。
               とフランスの美術評論家ミシェル・オンフレは評しました。



          受難と死を通して、復活の栄光に移られました。
             これが 『主の過越』 です。

           これらは 『典礼歴の一年の中心』 です。
     そしてそれらは、 キリスト者としての私たちの 『信仰のよりどころ』 です。
   それらは、イエス・キリストによって示された私たちへの 『神の愛の神秘』 なのです。


     
       聖墳墓教会内の・・・  『キリストの墓』   2018年巡礼時に

 
            『聖土曜日』:『復活の聖なる徹夜祭』

  この夜は、イスラエルの人々をエジプトから導き出した神のために守る『徹夜祭』でした。
    そして、現在、
  この 『聖土曜日の徹夜祭』 は 『すべての聖なる徹夜祭の母』 と呼び(聖アウグスチヌスの言葉)
       『キリストの復活』 を、 目覚めて、祈りながら、待つ夜なのです。


 四世紀末には、
   エルサレムでは、 すでに、人々は、『復活徹夜祭』 を準備し、
    荘厳な『言葉の典礼』 と 聖人の『洗礼式』によって、盛大に祝われていました。
      又
   エルサレムだけでなく、西方でも東方でも、 広く行われていたようです。


そして。

今日は4月3日。聖土曜日。 


           『復活の聖なる徹夜祭』

           キリストの 『受難と死』 をしのびながら・・・
       『キリストの復活』 を、 目覚めて、祈りながら、 待ちましょう。


   『復活徹夜祭』の典礼は、
     『光の祭儀』  『ことばの典礼』  『洗礼と堅信』  『感謝の典礼』
         の四つの部分で構成されています。

         『火』  『水』  『復活のロウソク』
   『キリストの復活』 と 『新しい命』 を象徴するシンボルが多く使われます。


   『洗礼』は、
        受難と死を通して復活したキリストの 『過越』 にあずかり、
一人ひとりが『古い自分』に死んで、 復活したキリストの『新しい命』に生まれ変わる 『過越』 です。
     すでに信者となった人々も、 『洗礼式』を通して、 自らの洗礼を思い起こし、
          『神の子』 として生きる 『決意』 を新たにします。
 

       なお、
        『キリストの受難と死』 は 『主の過越』の途上の出来事なので、
           『主の過越』 を記念する 『ミサ』 は行われず、
      ミサの中の『交わりの儀』で、
         『主の晩餐の夕べのミサ』の中で聖別された『聖体』を受け、
       キリストとの一致のうちに、 『復活』への希望を新たにするのです。


『今日の福音 イエスの復活』

   『安息日が終わると、
       マグダラのマリア、 ヤコブの母マリア、 サロメは、
        イエスに油を塗りに行くために香料を買った

  そして、
    週の初めの日の朝ごく早く、 日が出るとすぐ墓に行った。 
    彼女たちは、 「だれが墓の入り口からあの石を転がしてくれるでしょうか」
                     と話し合っていた。

     ところが、目を上げて見ると、石は既にわきへ転がしてあった。
          石は非常に大きかったのである。


      墓の中に入ると、
 
    白い長い衣を着た若者  が右手に座っているのが見えたので、 
                           婦人たちはひどく驚いた。

     若者は言った。
     「驚くことはない。 
     あなたがたは十字架につけられたナザレのイエスを捜しているが、
         あの方は復活なさって、 ここにはおられない。

              御覧なさい。お納めした場所である。

 
                                  Por Antonio Brilla作品
       さあ、行って、弟子たちとペトロに告げなさい。
     『あの方は、 あなたがたより先にガリラヤヘ行かれる。
      かねて言われたとおり、 そこでお目にかかれる』
   と。」』
             マルコ福音書 16章1-7節


         『イエスの墓』は、岩を掘った 『横穴式』 のもので、
         入り口は、『転がる石』 でふさがれていたのです。
          
  女性3人は、
徹夜で主の死を偲んで祈った後、 朝一番に、 ご遺体に『香油』を塗るために出かけました。 
       ”重い石を転がせないわね。 どうしましょう。” と心配したようです。
    ところが、
  中には、天使が、 すでに、イエスが安置されていた石に座っていたのです。

    『あなた方は、十字架につけられたナザレのイエスを捜しているが、
         あの方は復活なさって、 ここにはおられない。』

       更には、
        『イエス様は、あなたがたより先にガリラヤヘ行かれる。
          かねて言われたとおり、 そこでお目にかかれる。
      さあ、行って、弟子たちとペトロに、これらのことを告げなさい。』
               と、天使は告げたのです。


  『復活』の希望のうちに、 『十字架の勝利』 が実現したのです。
       『新しい命』  『新しい信仰』  『新しい時代』 の誕生です。


  『イエスの復活』を目のあたりにした、女性たちも、使徒たちも、弟子たちも、
      従来の『考え方』を転換して、 『イエスの教え』 に従い、
         『新しい生き方』 を始めるようになるのです。


    『イエスの復活』は 
『開かれた墓』 が象徴する、 イエスの示す 『新しい道』、 へと私たちをも招くのです。
   イエスの示す『新しい道』 は、 私たち一人一人が歩む『道』を述べているのです。
        『新しい道』に入り、 その生き方に従って歩むのです。


     弟子たちに現われた『復活のイエス』は、 弟子たちに出会って、
   『福音』を告げ知らせ、 信じる者に『洗礼』を授けるよう、 に命じたのです。
      

私たち・キリスト者も、
イエスの『愛』を信じ・・・ 
イエスの『愛』を語り継ぐために・・・
キリスト者 となったのです。
『福音』を告げ知らせる者になれるといいですね。


『今日の祈願』

   『神である父よ、
 あなたは御子キリストを人類の頭として復活させ、
   私たちがキリストのもとに一つに結ばれることをお望みになりました。
 心を合わせて祈るわたしたちを強め、あなたの霊を豊かに注いでください。』


皆様!
御訪問に感謝申し上げます。
『聖なる過越の三日間』、
主イエス・キリストの受難と死と復活、
祈りの三日間を過ごしてまいりました。
豊かな祈りの日々の後・・・私たちも新しく生まれましょう。 お元気で!