こちらの高校では、シーズンによって、行われるスポーツが違う。
一年中同じスポーツを高校で行うことはない。今は、テニスシースン。シングルス上位にランクされる選手は、ほとんどが、幼い頃から、コーチについてレッスンをしてきた子供たちで、決して高校のコーチが育てたものではない。
期間限定の高校チームでは、シングルスから選手が決まり、その後ダブルスチームが組まれる。よって、シングルスNO1の選手が、そのチームのNO1選手ということになる。シニア(最高学年)の選手より、フレッシュマン(一年生)の選手が強いということも、ざらにある。
へっぽこでも、現役テニスプレイヤーの私は、テニスの試合が面白い。また、わが高校のNO1プレイヤーは、全米大会に出るほどの選手なので、プロの試合を、見ているように、すばらしい試合を見せてくれる。それなので、私は試合を観戦によく出かけている。
シングルスはNO1からNO4まであるが、なんと、今期は上位三人がアジア人。オリエンタルエクスプレスと呼ばれている。
息子の試合ではなく(息子はダブルス)、シングルスの試合を見ていると、色々な人から声を掛けられたり、お辞儀されたりする。
よーく、考えてみると、どうも、それぞれの場合、私はそれぞれの子供たちの母親と勘違いされているようだ。え?ぜんぜん違う顔してるでしょう?
こちらに来た当時、私にも金髪の子供たちは、どの子が誰だか、何回紹介されてもわからなかった。同じ顔に見えてしまう。名前も難しくて覚えられないでいる。
きっと、アジア人も同じに見えるのかもしれない。
それに、試合を見ながら、形勢がその子に不利になると、手を合わせて祈ったり、拝んだりしているから、親と間違われても仕方ないかもね。
しかし、同じアジア人でも、ちょっと彫の深いインド人とは決して間違われることはない。・・・・・・・・・・。
まあいっか。こちらに居ると、アジア人の人とは、兄弟のように近親間を覚えることは事実ある。アジア人というくくり方をされるのを、私は嫌いではない。