昨日は、恐ろしいほどの雨だった。
被災された皆様に心より、お見舞いを申し上げます。
私は、前回の大雨で、道路の冠水の中で運転という怖い思いをしたので、仕事は定時で切り上げて、早々に家に帰った。
家に帰っても、大雨なので、テレビを見た。
私はNHKを専ら見てる。録画しているのは、「日本風土記」「ファミリーヒストリー」「仕事の流儀」これだけ。
昨日は、つるの剛士さんのファミリーヒストリー見た。私は、つるの剛士さんという人を知らないので、本当はあまり興味もなかったのだが、なんとなく見たんだよね。
この番組に登場する人はたいてい、名門の家柄だったりするんだけど、つるのさんの場合は、普通のご家庭だったような感じがする。
だけど、全部見終わった後、すごくすごく心に染みるものを感じた。
つるのさんのお父さんは銀行マン。高卒で都銀に入られたから、ご苦労されたようだが、成績も抜群だったようだ。姿勢は、きちんと挨拶をすること。背筋を伸ばしてね。銀行冬の時代、いつも「人の為になることをしろ」がモットーのお父さんは、自ら早期退職に手を挙げる。50歳の時だ。
51歳からは、自動車のメンテナンスや部品を売る会社に再就職する。そこで、彼は、前人未踏の営業成績を作っていく。毎月営業成績一番。51歳のお父さんは、全く違う業種に就職しても、銀行マンだった時と同じように、挨拶から入り、誠実に誠実にお客さんに尽くしていく。
そんな、お父さんの教育方針は、「人のためになれ」。それだけだったとか。勉強しなさいはまるでない。誠実に仕事をして、子供たちがやりたいことにお金を出し、子供たちを応援する。見返りを求めない応援だと、私は思った、感じた。そうはいっても、なかなかできることじゃない。
そして、お父さんは59歳で肺がんにかかり、その生涯を閉じられた。
最後エンディングが圧巻だったのは、あるDVDが紹介される。それは、おとうさんが肺がん治療のために入院されて居る時に、再就職の会社で同僚たちが作った、応援ビデオなんだよね。若い人たち、中年の人たちが、みんなでひとつのビデオを作っていた。
それを、見た時に、私は、なんだかいろんな思いがボロボロとはがれていくような感じを持った。
自分の年齢に偏見を持ったり、思い込みをもっているのは、自分の方かもしれないということ。つるのさんのお父さんのように、誰であれ誠実に自分が接していけば、お互いに年齢を超えた人間関係が築けるのではないか~そんな風に思えた。
くしくも、自分がまたひとつ歳を重ねたお誕生日に、素敵なひとつの価値観を教わったような気がした。