私には理解不能だ:
本4日午前中に7チャンネルの週間ニュース新書に元外務省の田中均氏と琉球国際大学の前泊教授(元琉球新報論説委員長)がゲスト出演して、普天間問題が論議されていた。私にはこの普天間移設問題と沖縄の翁長県知事の政府に反旗を翻す姿勢は理解出来ないのだ。もっと単純に言えば「県知事が防衛省の出先機関である沖縄防衛局に工事差し止めの指示を出せる権限があるのか」ということである。
いや、長年会社員であった者からすれば「一つの県の言わば支店長が本社の決定に逆らって、役員会の命令を覆す権限があるのだろうか」という極めて素朴な疑問だ。私でさえも沖縄県には日本中の米軍基地の大半を抱えている負担があるとか、普天間が危険な基地であるとか、その他の県よりも多くの経済的問題があるくらいは承知している。だが、沖縄県の経済が基地に依存しているとも聞かされているし、本土から多くの基地反対の運動家が渡っているとも承知している。
それはそれとして、私には解らないことは基地反対と辺野古移転に反対という民意と先頃の四件の選挙で自民党の候補を破ったという民意を背負っていると前泊教授は穏やか且つ強硬に言った。だが、だからと言って日本政府とアメリカが何年も前に合意したことを破って良いということを主張する権利というか権威が何処から来るのかが解らないのだ。
私が見ていた限りでは、民主党政権時代に鳩山総理だったか菅総理だったか記憶は定かではないが、苟も一国の首相が県知事に会いに沖縄まで出向いて、県知事が着席している状態で首相が立ったままで挨拶しているのを見て「何が順序が間違っている。あれでは県知事をつけ上がらせるのではないか」と不思議に思っていた記憶がある。
私にはそれ以降、沖縄県知事の地位は総理とは言わないまでも大臣並みに昇格したのかと思っている。果たしてそれで良いのだろうかと秘かに危惧していた。
前泊教授は「安倍内閣になってからは県知事が何度お会いしに(「お目にかかりに」が私はあるべき日本語の表現だと信じているが)行っても門前払いだったと言うが、この辺りが沖縄県の要職にある者の認識というか意識なのかと思わせられた。しかも、今回は菅官房長官が、5日の翁長知事との会談に備えて沖縄入りしたと報じられた。田中氏は「一度会ったからといって問題が解決するものではないだろう」と言っていたが。
話題を変えれば、私の中学の同期だった者が藤沢市役所に勤務して係長だった頃に同期会が開催された。会長は当時大蔵本省の課長補佐だったと記憶する。会長と係長は同級(カタカナ語ではクラスだが)だった。そこで係長に「何故会長に挨拶に行かないのか」と尋ねると「何を言うか。如何に同級で同期でも藤沢市役所の係長が本省の課長補佐に気安く声をかけるような真似が出来る訳がないではないか。身分が違いすぎる」と言われてしまった。
この論理を沖縄に当て嵌めると、翁長知事が菅官房長官に会いに行くのが筋のように思えてならないし、沖縄県知事が防衛局に指示を出せる権限があるものなのかが解らなくなるのだ。多分、私にはその辺りの官庁の組織や権限やマトリックスが解っていないから生じた疑問なのかも知れない。田中均氏は「沖縄の選挙は普天間の移転と基地建設の是非を問うものではなかったはずだ」と指摘したが、前泊教授は当然のように「それが民意だ」と主張した。
安倍内閣には、もうそろそろこの案件に決着を付ける時が来たのではないだろうか。それとも翁長知事は彼の決定は「選挙で示された県民の総意は政府とそのアメリカとの合意に優先する」と示す気でいるのだろうか。私には解らないことだ。
本4日午前中に7チャンネルの週間ニュース新書に元外務省の田中均氏と琉球国際大学の前泊教授(元琉球新報論説委員長)がゲスト出演して、普天間問題が論議されていた。私にはこの普天間移設問題と沖縄の翁長県知事の政府に反旗を翻す姿勢は理解出来ないのだ。もっと単純に言えば「県知事が防衛省の出先機関である沖縄防衛局に工事差し止めの指示を出せる権限があるのか」ということである。
いや、長年会社員であった者からすれば「一つの県の言わば支店長が本社の決定に逆らって、役員会の命令を覆す権限があるのだろうか」という極めて素朴な疑問だ。私でさえも沖縄県には日本中の米軍基地の大半を抱えている負担があるとか、普天間が危険な基地であるとか、その他の県よりも多くの経済的問題があるくらいは承知している。だが、沖縄県の経済が基地に依存しているとも聞かされているし、本土から多くの基地反対の運動家が渡っているとも承知している。
それはそれとして、私には解らないことは基地反対と辺野古移転に反対という民意と先頃の四件の選挙で自民党の候補を破ったという民意を背負っていると前泊教授は穏やか且つ強硬に言った。だが、だからと言って日本政府とアメリカが何年も前に合意したことを破って良いということを主張する権利というか権威が何処から来るのかが解らないのだ。
私が見ていた限りでは、民主党政権時代に鳩山総理だったか菅総理だったか記憶は定かではないが、苟も一国の首相が県知事に会いに沖縄まで出向いて、県知事が着席している状態で首相が立ったままで挨拶しているのを見て「何が順序が間違っている。あれでは県知事をつけ上がらせるのではないか」と不思議に思っていた記憶がある。
私にはそれ以降、沖縄県知事の地位は総理とは言わないまでも大臣並みに昇格したのかと思っている。果たしてそれで良いのだろうかと秘かに危惧していた。
前泊教授は「安倍内閣になってからは県知事が何度お会いしに(「お目にかかりに」が私はあるべき日本語の表現だと信じているが)行っても門前払いだったと言うが、この辺りが沖縄県の要職にある者の認識というか意識なのかと思わせられた。しかも、今回は菅官房長官が、5日の翁長知事との会談に備えて沖縄入りしたと報じられた。田中氏は「一度会ったからといって問題が解決するものではないだろう」と言っていたが。
話題を変えれば、私の中学の同期だった者が藤沢市役所に勤務して係長だった頃に同期会が開催された。会長は当時大蔵本省の課長補佐だったと記憶する。会長と係長は同級(カタカナ語ではクラスだが)だった。そこで係長に「何故会長に挨拶に行かないのか」と尋ねると「何を言うか。如何に同級で同期でも藤沢市役所の係長が本省の課長補佐に気安く声をかけるような真似が出来る訳がないではないか。身分が違いすぎる」と言われてしまった。
この論理を沖縄に当て嵌めると、翁長知事が菅官房長官に会いに行くのが筋のように思えてならないし、沖縄県知事が防衛局に指示を出せる権限があるものなのかが解らなくなるのだ。多分、私にはその辺りの官庁の組織や権限やマトリックスが解っていないから生じた疑問なのかも知れない。田中均氏は「沖縄の選挙は普天間の移転と基地建設の是非を問うものではなかったはずだ」と指摘したが、前泊教授は当然のように「それが民意だ」と主張した。
安倍内閣には、もうそろそろこの案件に決着を付ける時が来たのではないだろうか。それとも翁長知事は彼の決定は「選挙で示された県民の総意は政府とそのアメリカとの合意に優先する」と示す気でいるのだろうか。私には解らないことだ。