新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

4月13日の天気にはウンザリさせられた

2015-04-13 16:35:07 | コラム
何で寒さと雨降りの日を選んで通院せねばならないのか:

3月10日以来なりを潜めていた左肩の「石灰性腱炎」が、昨日(12日で日曜日)から疼き始め、夕方には痛みすら感じだしていた。また日曜日である。ご記憶の向きもあるかと思うが、そもそもこの厄介な病が発症したのが2月13日の金曜日の早朝で8度の熱まで出て、国際医療研究センター(NCGM)の救急外来に『時間外診療』で駆けつけたのだった。

2度目の発症の際も熱が矢張り8度だったが、日曜日の早朝の又もや時間外に万一心臓に関連した発熱だったら一大事とNCGMに時間外診療になると知って駆けつけたのだった。因みに、この場合ではたとえ診察券を持つ患者であっても¥8,000+消費税を申し受けられるのだ。

今回は痛みもさほどではなく、13日の月曜日まで待って掛かりつけの開業のクリニックの先生にブロック注射をして頂きに行けば良いと割り切っていた。だが、天気予報は気温10度と大きく下がり、しかも雨天となっていた。私は「雨男」だの何のというものを信じていないが、不思議と2月11日の退院以降、NCGMであれ開業の医師のクリニックであれ通院となると、現在の体調には最悪である「寒くて雨降りばかり」に出くわすのだ。

さて、一夜明けて本日の朝はこのアパートでは室温が辛うじて20度と低く、ダウンジャケットにマフラーと手袋で出掛ける準備が整った午前10時には既に雨が降っており「またかよ」と本当にウンザリだった。念のために解説しておけば「何も濡れることを厭うのではなく、気温の急な変動が心臓に与える悪影響を怖れている」のだ。簡単に言えば、血管が収縮して血圧が上がるのが危険なのだ。

それだけではない。折角療法士の先生方から外出の範囲を広げても良しと許可された日課の散歩を、雨天と低温を厭わずに強行するだけの度胸というか危険を犯す気力は未だ持ち合わせていないのだ。漸く体力に復活の気配が見えて、注意していないと制限速度を超えた早足で歩いている状態にまでなって来たのに、雨降りがその訓練の機会を奪うのが腹立たしいのだ。

しかし、午前中にはクリニックには1時間に一本のバスを利用して直ぐ近くまでたどり着けたが、帰路は寒空の下に傘を差して恐る恐る15分ほど歩かざるを得なかった。だが、下半身はタイツの上にレッグ・ウオーマーを装着して保温対策を採っていたので、何とか寒さを克服して帰宅出来た。来る15日は週に一度のリハビリテーションの日である。何とか普通の天気であって欲しいものだと切に願っている。

AIIBに思う

2015-04-13 08:04:19 | コラム
それにつけても中国のやりたい放題には:

この度の我が国のAIIB不参加の結論についてはマスコミ、有識者、評論家等々の権威者が「正解であったの何の」と色々と論じているが、私は正解であったかどうかは知らぬが、当面のところは「それで良かったのでは」と感覚的のみに捉えている。兎に角、習近平が着任以降は中国のやりたい放題が目立っている一方で、オバマ大統領が就任以後のアメリカの衰退というか弱体化と言うか優柔不断が際立って、寧ろ中国の専横を支援したかの如きなのが残念なのだ。実は、掲題の後には"disgusted"と続けたい気がする。

私は我が国のマスコミが何かといえば「中国が世界第二の経済大国」と提灯持ちをするのも気に入らないが、中国の大国化を支えている太い柱が自称か他称か真実かどうか知る由もない13億と言われる人口だと思っている。新興国としては生活水準の向上に後押しされた経済発展が、世界の下請け工場から自前の生産設備を大幅に内需を遙かに超える次元まで拡張出来たに過ぎないと思っている。

私は紙パルプ産業の視点からしか語れないが、今や中国は世界最大だったアメリカを遙かに超える年間1億 ton もの生産量を誇っている始末だ。だが、その超近代的設備では何としても輸出に依存せねばならない過剰生産で、世界市場を悪い意味で席巻しつつあるのだ。後発なるが故に、ITC化の波に苛まれている先進国が古く小さく遅い設備を近代化出来ずにいたのと対照的に、先進的生産国に成り上がってしまったのだ。

何度も述べてきたが、アメリカ政府が何かといえば反ダンピング関税で中国産の紙を締め出している事実が示すように、中国は輸出国としての地位を確実なものとしており、不況に悩む悩める我が国の市場でも大きなシェアーを占めている。その超近代的設備から作り出される品質にも優れた製品の価格には先進国は容易に対抗出来ないのが実情だ。中には「いっそのこと国際分業を図れば」という極端な説を為す者も現れていた。

この見方は「後発であればあるほど近代化された最新の生産設備が導入可能である」というものだ。中国はその典型的な例であるが、紙パルプ産業界ではインドネシア、ブラジル、韓国等もその部類に入るだろう。即ち、何れも生産能力が内需を遙かに超える形となっているのだ。インドネシアもその人口が2億を超えた大国だ。

このように中国は先進工業国を生産能力と品質で超えた次元に達して、攻勢に出てきた、イヤ出ざるを得ない段階に入ったのだと私は見ている。そのためには我が国とアメリカの共同のADBやIMFに対抗する金融機関を設けて、自力でアジアというか近場に融資先を開発し続けねばならないと考えた結果がAIIBとなっただけで、飽くまでも「中華思想」を基礎に置き、背景には人口と近代的且つ過剰な設備があるのではと考えているのだが。

私はAIIBの融資基準が不鮮明だとか、曖昧であろうかとか、ガバナンスがどうのという問題よりも、何処の誰が中国の今後とも続くだろう「目的の為には手段を選ばず」という独断専行的な手法を阻止出来るかにかかっていると思う。しかも、彼等の国家予算には軍備費が増え続けているではないか。

おかしな譬えかも知れないが、私は我が国がAIIBに直ちに参加することは「恰も読売が不倶戴天の敵・阪急阪神ホールディングスの傘下にあるタイガースに出資するか選手を供与するようなもの」に見えてくるのだが、如何なものだろう。