中国人の「爆買い」に思う:
「2015年の我が国への入国者数」の統計を紫式部というか源氏物語の研究者で、多くの大学で教鞭を執っておられる博学多識のKS氏にも送って見た。同氏の感想には興味深いものがあったが、その中で彼は「中国人の爆買い」に触れて、
<「爆買」などと揶揄する人もいますが、日本人もそのころは世界中でひんしゅくを買っていたものです。>
と指摘されたが、当に仰せの通りだろう。私も嘗ては外国で同胞が恥も外聞もなく買いまくる話を聞いて恥じ入ったものだった。これは実際に経験した話しで、アメリカの有名ブランド店”Sulka”(確かNYとSFOに店があった今は倒産した歴代大統領御用達の高級洋品店)で水玉模様のネクタイをショーケースの「ここから此処まで」と買っていった、ワシントンDCから紹介された我が国の閣僚がいたと、アメリカ人の店長に聞かされたことがあった。直ぐに誰のことかは察しがついて、恥ずかしい思いをさせられた。
また、1989年だったかW社Japanの創立何十年記念だったかで全員が香港旅行に行った時のことだった。(我が業界はこの当時はこのような余裕があった)ペニンシュラホテルにあった(と記憶する)ルイビトンの店には入るだけで長蛇の列で、それは入場の番号のカードを貰う為の列だった。店内に入るのはそれほど大変なことだったのだ。勿論、並んでいたのは全て我が同胞。買いまくっていた。
私もほ興味半分で並んで運良く良い番号がとれて入店しても、売り場に近寄ることも出来ずに何がいくらで売られているかの偵察も叶わずに退散してしまった。その当時の我が国の海外のブランドを買うことに見せた狂奔振りからすれば、中国人を「爆買い」などと揶揄するのは如何なものかという気さえするほど、嘗ては我が同胞は海外で買いまくっていた。だからこそ、中国人が喜び勇んで買うのも理解出来る気がする。だが、私は彼らの多くは転売目的だと思っているし、そうとも報じている週刊誌もあった。
1992年だったか、NYの”Hermes”の店頭にワゴンにネクタイが山積みされて、記憶では1本が$50くらいだったか。そこに「今此処でこれを買わねば。パリでもこんな値段は出ないぞ」と教えてくれた白人がいた。訊けばフランス人だそうで、大量に纏めて嬉しそうに買っていった。白人だって爆買いはするものなのだ。私は元々このブランドのネクタイを「バイヤスが取れていないものが多く縫製加工も良くないし、デザインが好みではなく、その上結びにくい」と評価せず持っていなかった。だが、この時は余りの安値で1本だけ買っては見たが、結局ほとんど使うことなく今では何処にあるかも不明だ。
話が逸れてしまった。中国やその他の新興国の急速且つ乱暴な経済発展は世界を変えてしまう勢いだし、ICT化の急激な進捗はそこに拍車をかけているようだ。経営者(私は我が国では経営担当者に過ぎない輩が多いと思っているが)も政治家と政治屋も、急速且つ大きく変化する時代を何処まで認識しているか否かは、これから先には一国の命運を左右すると密かに考えている。だが、かく言う私はスマホもタブレットも欲しいとは思わないようなPCだけは使っている時代遅れの高齢者だ。
それにつけても思うことは「中国と韓国の世論ではあれほど日本は嫌いだ」と出ていながら、何であれほど毎年日本を訪れる者が増えているのだろうか」なのだ。
「2015年の我が国への入国者数」の統計を紫式部というか源氏物語の研究者で、多くの大学で教鞭を執っておられる博学多識のKS氏にも送って見た。同氏の感想には興味深いものがあったが、その中で彼は「中国人の爆買い」に触れて、
<「爆買」などと揶揄する人もいますが、日本人もそのころは世界中でひんしゅくを買っていたものです。>
と指摘されたが、当に仰せの通りだろう。私も嘗ては外国で同胞が恥も外聞もなく買いまくる話を聞いて恥じ入ったものだった。これは実際に経験した話しで、アメリカの有名ブランド店”Sulka”(確かNYとSFOに店があった今は倒産した歴代大統領御用達の高級洋品店)で水玉模様のネクタイをショーケースの「ここから此処まで」と買っていった、ワシントンDCから紹介された我が国の閣僚がいたと、アメリカ人の店長に聞かされたことがあった。直ぐに誰のことかは察しがついて、恥ずかしい思いをさせられた。
また、1989年だったかW社Japanの創立何十年記念だったかで全員が香港旅行に行った時のことだった。(我が業界はこの当時はこのような余裕があった)ペニンシュラホテルにあった(と記憶する)ルイビトンの店には入るだけで長蛇の列で、それは入場の番号のカードを貰う為の列だった。店内に入るのはそれほど大変なことだったのだ。勿論、並んでいたのは全て我が同胞。買いまくっていた。
私もほ興味半分で並んで運良く良い番号がとれて入店しても、売り場に近寄ることも出来ずに何がいくらで売られているかの偵察も叶わずに退散してしまった。その当時の我が国の海外のブランドを買うことに見せた狂奔振りからすれば、中国人を「爆買い」などと揶揄するのは如何なものかという気さえするほど、嘗ては我が同胞は海外で買いまくっていた。だからこそ、中国人が喜び勇んで買うのも理解出来る気がする。だが、私は彼らの多くは転売目的だと思っているし、そうとも報じている週刊誌もあった。
1992年だったか、NYの”Hermes”の店頭にワゴンにネクタイが山積みされて、記憶では1本が$50くらいだったか。そこに「今此処でこれを買わねば。パリでもこんな値段は出ないぞ」と教えてくれた白人がいた。訊けばフランス人だそうで、大量に纏めて嬉しそうに買っていった。白人だって爆買いはするものなのだ。私は元々このブランドのネクタイを「バイヤスが取れていないものが多く縫製加工も良くないし、デザインが好みではなく、その上結びにくい」と評価せず持っていなかった。だが、この時は余りの安値で1本だけ買っては見たが、結局ほとんど使うことなく今では何処にあるかも不明だ。
話が逸れてしまった。中国やその他の新興国の急速且つ乱暴な経済発展は世界を変えてしまう勢いだし、ICT化の急激な進捗はそこに拍車をかけているようだ。経営者(私は我が国では経営担当者に過ぎない輩が多いと思っているが)も政治家と政治屋も、急速且つ大きく変化する時代を何処まで認識しているか否かは、これから先には一国の命運を左右すると密かに考えている。だが、かく言う私はスマホもタブレットも欲しいとは思わないようなPCだけは使っている時代遅れの高齢者だ。
それにつけても思うことは「中国と韓国の世論ではあれほど日本は嫌いだ」と出ていながら、何であれほど毎年日本を訪れる者が増えているのだろうか」なのだ。