新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

10月4日 その2 私の中国観

2016-10-04 16:33:07 | コラム
最大限の注意を払って付き合う方が無難でしょう:

その昔、我が国の紙流通の最大手で歴史と伝統に輝くN商店(旧社名ですが)では「叩かねばならぬような石橋を渡ろうとするな」と言って営業担当者を教育したそうです。覚えておいても良い教訓でしょう。先ほどから尾形・佐藤の両氏と中国論を交わしていましたので、私の習い覚えた中国の見方を敢えて紹介します。

>引用開始
私の中国観です:

私は中国に集中していた頃の某商社の中に3年ほど関係する機会を与えられていたので、かの国の横暴振りと「自分たちが法律だ」と言っているかの如き勝手し放題の実情を聞かされていました。賄賂の話しも聞きました。当時は結果的にここでは中国室も解体し、中国語族は各部門に散りました。

その経験も踏まえて言えば、と言うか想像すれば、中国政府の指導者と共産党と雖も他国の法律や国際法などを知らないはずはないと推理しております。現に、アメリカの大手且つ名門のビジネススクールには大量の中国人留学生が来ているそうですから、国際的な文化や政治や事情は学んであるはずと思うのです。それにも拘わらず、世界に通用している礼儀作法も慣習をも無視するのは(例えば先頃の仲裁裁判所の決定等)、最早彼らも行き詰まったのではないかとすら考える時があります。某商社では「中国進出は要注意などという段階ではない」と散々聞かされました。

我が国ではそういう国を相手しているとの認識が甘く、且つ不足しているとしか思えません。あの中国に強いはずの商社でも「国家リスク」まで十分に審査して投資した物件の"Asia Pulp & Paper"では実害が生じています。だが、 APPはインドネシアで破綻しても不死身で、「そんなことが出来るのか」という手段を用いて中国に生産の拠点を移して、今や世界最大級の製紙会社の一角を占めています。この会社の経営の主体はシンガポールに本拠を置く華僑財閥です。

佐藤さんがご存じのように、この会社は森林の不法伐採で咎め立てされましたが、そんなことで怯むような華僑ではありませんでした。私はこういう華僑財閥を3年間も間接的ではあって見てきましたので、「中国人信ずべからず」を門前(門外?)で学んだ次第です。中国には政治と経済の両面で実力があると言うよりも「法を無視すれば、その網の目をくぐり抜ければ、何でも可能になる」を着々と実現してきた国だとすら考えております。
<引用終わる

韓国は我が国に対して陰険な手法で悪さをしても、一例を考えれば(後難を恐れて言えば)最大限でも慰安婦問題で国際的な嫌がらせが出来た程度で止まりでしょうから、国を奪われる危険性はないと思います。だが、中国の危険度はそんな次元ではありません。河添恵子さんの言を借りれば、最終の狙いは「我が国の属国化」です。途方もない相手であり、迂闊に進出したり友好関係などと、お伽噺を語っている場合ではないでしょう。

その国の実態を知ってか知らずにか、爆買いなどに依存して体制を整えた大規模小売業は、一体かの国の何処をどう見ていたのか、大いに疑問に感じております。沖縄県の知事などは、私にはかの国の意向をたいして、国の尊厳等ということなど知らずに喚いているだけの哀れなお使い奴かとしか見えないのですが、間違っているでしょうか。


私は日本代表のサッカーには期待しない

2016-10-04 07:08:18 | コラム
9月6日の対イラク戦に向けて:

今回ほど情けない思いでこの試合が行われるのを待っていることはない。何も期待していなければ、勝ってくれた時の喜びも大きくなるものであるとの、誠に消極的な期待である。

期待しない理由は明白で、これまでに何度も指摘したことで全く伸びしろと言うか成長が期待できないほぼ固定した顔ぶれでここ数年戦い続けてきたことのみならず、前回の試合の後でも酷評したが本田、香川、岡崎のエース級が最早限界に達したとしか思えない不出来だったことだ。彼らに加えて、マスコミが持ち上げたがる清武も全く使われていない状態では、彼らを使う大事な国際試合で何かを期待すること自体が誤りではないか。このような非常に残念至極のことを言わねばならぬこと自体が遺憾である。

私は何も「国が乱れていて良くサッカーなどやっていられるものだと感心するイラクに負けるかも」などと言うつもりはない。だが、あの状態では期待できるのがドイツで何とか一本目扱いをされている(注:私の好みではない)原口以外に海外組では、何時も変わらず真摯に戦っている主将の長谷部くらいのもので、後は些か低次元と評したJリーグからも選ばれた優秀選手たちに期待するしかない状態だ。

その代表の顔ぶれだが、何とかいう監督は当方があれほど役立たずだと酷評してきた「鬼面人を威す」だけのGK・川島をまた加えてしまった。意味が分からない。もしかすると、監督さんが言いたいことは「それほどGKは人材不足なのだと知れ」だったのかも知れない。だが、ここで心ならずも監督さんを擁護すれば「力不足か、成長の余地が残っていない選手たちを育成したのは国内の指導者と、その未熟さを補う為に世界の三流選手をブラジル等から導入している球団経営者の見識不足」にある点だ。監督の責任範囲外なのは明らかではないか。

私は最早滅多にJリーグの試合のテレビ中継を見ない。また偶に見てもその消極的と言うべきか後ろの方に綺麗なパスを回し、後ろ同士で回し合っている有様を見せつけられ、これでもかと責任逃れのパスをして逃げ回り、あまつさえシュートを外し続けるサッカーの何処が面白いのかという状態だ。それをサポーターとかいう集団が懸命に盛り立てているのでは魅力がないという意味だ。あれではラグビーのトップリーグに負けているし、川渕氏肝いりのBリーグにも人気を持って行かれるかと危惧する。

このような状況から如何にして脱出し、Jリーグ発足時の盛況を取り戻す方法を協会も知恵を絞って考えるべきだが、私は問題はそれだけではなく「現在のような意気地無しのサッカーをする若者を育てた下部の指導者たちを根本から叩き直すべきだと思っている。それ以外には、サッカー界にも大谷翔平級の優れた素材というか人材を導入して大事に育てるべきではないか。今や、現場でサッカーを見ていないが、素材という点では野球やラグビーに劣っているように見えるのはひが目か。