新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

10月13日 その2 小池都知事対組織委員会とIOC

2016-10-13 17:34:36 | コラム
小池都知事は何処までやる気なのか:

本日は休養に充ててボンヤリとテレビを眺めていた。すると、多くの局が面白そうに小池都知事対組織委員会というか、ボートとカヌー会場の変更案を採り上げていた。住民税を年金の振り込みから膨大に?ひかれている身からすれば、極力オリンピックへの出費は軽減して貰いたいと思って期待している。言わば「フレー、フレー。小池」なのだ。

昨日から登場した宮城県の村井知事は小池都知事の立候補から連携されていたようだが、組織委員会では閣僚崩れのラグビー経験者の某理事にかなり冷たくあしらわれ、都知事との温度差が大きすぎると表現した上で、必ず長沼への移転を実現させると意気込んでおられた。それはそれで意気壮んで誠に結構なのだが、現状から見れば、元総理を中心に頂く運動選手上がり集団とIOCとJOCを切り崩せるとは思えない感が深い。

小池都知事が自ら名乗りを上げて改革したい案件は極めて多く、また容易に成就できそうにもない事がこれまた多い。私は何時までもオリンピック会場の冗費節約に拘っておられずに何処かで上手に切り上げて、都庁と都議会の改革に集中して貰う方が自然であると同時に、頑迷な元総理と争う事が得策とも思えない気がする。折角あれほど都民からの大きな支持を得られたのだから、そこを有効活用して舛添の後始末だけではなく、より良い東京、住みやすい東京を実現して貰いたいのだ。

決してオリンピックへの3兆円もの出費を是認するわけではないが、相手が悪すぎると懸念するのだ。麻生財務相などは「日本オリンピックではない。東京が招致したのだ」などと言っていたではないか。もしかして東京の住民税が増額でもされたらたまらない。ここまでのやりとりを見ていると、小池さんに分があるとは思えなくなってきたので言いたいのだ。

ジェトロ「世界貿易投資報告」2016年版

2016-10-13 09:11:58 | コラム
JETRO「世界貿易投資報告」2016年版 #2:

10月2日に採り上げたものの続編です。ここでは先ず2015年度の我が国の主たる国別・地域別の輸出入相手を採り上げます。単位は100万ドルとなっています。

*輸出は総額が625,068で対前年比が-10.0%となっていました。内訳ではアメリカが第1位で125,852で対前年比△2.8%、2位は中国の109,266で△14.0%と大きな落ち込み、3位は一纏めにしてEUで66,004の△8.4%、4位はタイで27,999で△11.3%、5位はヴェトナムで12,535の+5.7%、以下マレーシア、インドネシア、フィリピンと続きます。

*輸入の総額は648,343で対前年比では-20.7%と大きな減少でした。中で第1位は中国で160,674で△11.8%、2位は大きく下がってEUの71,265で△8.3%、3位に漸くアメリカが現れて66,638で△7.1%、4位はマレーシアで21,538だったが△26.6%、5位がタイで20,437で△6.6%、以下インドネシア、ヴェトナム、フィリピンとなっていました。

このようにアメリカとは大きな出超で、対中国貿易は大幅な入超だったと確認できます。EUからは入超だったのはやや意外でした。因みに、ASEANで括ると、輸出が95,052の△9.7%で輸入は97,953で△15.9%と、入超でした。

*我が国の主な輸出入の商品を見ると、輸出では輸送機器が最大で151,497で△6.3%であり全体の24.2%、次が一般機械が117,650で△11.3%ながら全体の18.8%を占めていました。電気機器は95,608で△8.1%でシェアーは15.3%でした。輸入の第1位は鉱物性燃料で150,633で△42.6%で全体の23.2%、2位は電気機器の90,266で△8.8%で13.9%、3位が化学品(含む医薬品・医療用品)で74,062で△2.6%で、11.4%だった。食料品は4位で58,461の△9.4%で、全体の9.0%に過ぎなかった。

何れにせよ、対前年比でマイナスを記録しなかったがヴェトナム向けの輸出だけだったのは、我が国の「スロートレード」のみならず全世界の傾向をも遺憾なく指し示していたのです。