新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

YM氏と懇談した

2016-10-16 08:33:03 | コラム
代官山は大賑わいだった:

今年になって初めてだったかも知れなかったが、昨15日に代官山に赴いてYM氏と久しぶりに懇談した。新大久保駅から東急代官山駅には以前は渋谷で東急線に乗り換えていたのだったが、今はあの駅の複雑な乗り換えを嫌って駅前から東急トランセとやら言う代官山循環のバスをシルバーパス利用で使っている。そこから代官山駅の中を抜けて彼のアパートに行くのだが、運悪く土曜日を選んだせいか改札口前は大混雑で、人混みをかき分けてかき分け進んで行ったかの感があった。兎に角代官山の人気は益す一方だそうだ。

従来はアドレスの地下にあるかの有名な美登利寿司のカウンターで軽くちらし寿司でも食べてから蔦屋とスターバックスの2階のお洒落っぽいAnjinで語り合うのがコースだったが、生憎と寿司屋のカウンターが超満員で、止むなく方向を変えてこれまた洒落た和食屋でのランチに変えざるを得ない代官山人気の再確認を強制させられた感があった。この街の我が百人町/大久保との大きく違う点は「ホワイト外人」が非常に多いことだ。

さて、懇談である。先ずはアメリカの景気。彼は今でもアメリカの経済は回復していないと言うか、その途上にあると断じていた。それは、サブプライム問題の痛手に懲りた金融機関が未だに貸し渋りを続けているので、自動車産業とともにアメリカ経済のバロメーターである「住宅着工」(=housing starts)即ち住宅産業が盛り上がらない為だと説明していた。尤もである。

その最中に我がW社は脱紙パルプを完全に果たして、住宅産業に指向し依存する元の林産物メーカーへの回帰を実行した。さて、吉と出るか凶と出るかだが、紙パルプ産業よりも安全であるとの判断を下すのはそう難しいことではなかっただろうと想像できるのは、矢張り遺憾であり残念至極でもある。時の流れには勝てないと痛感している今日この頃だ。

彼もスマートフォンの過剰な普及には嘆いていた。私は子供にまで普及している実態が各家庭の可処分所得大きく食ってしまっていると思い込んでいるが、彼も同様な見解だった。あんな高価なもの(とは言うが現実には知らず6~10万円もすると聞いた気もする程度)を子供に買い与え、毎月多額の出費になるのでその分を稼ぐ為には高校生大学生がアルバイトに励む時代になった。中には親がその費用の2~3割を負担するだけという条件を付けている家庭もあるとか。私は子供たちどころか、良い年齢の大人があの小道具でゲームをするのを見ると、亡国の現象であると思っていると述べた次第。

次は大統領選挙。彼も3Mクラブの仲間であるSM氏が”President to be elected by negative choice”と言ったのを苦笑いで肯定し、恐らく98%の確率でヒラリー・クリントンの大勝利となるだろうが、彼女とて健康等々を始めとして余りに多くの問題を抱えているので、とても歓迎できる大統領とは思えないとの意見を述べていた。2%を残した理由は「その程度でもトランプが勝つ危険性は残っている」という意味で、そこには恵まれざる下層に彼の支持基盤があるからだとも語っていた。

その他にはテレビが映し出した石原慎太郎君のウオーキングなどに見える無残なヨボヨボ振りや、小池都政なども話題に上ったし、昔話も数多く語り合ったが、ここに詳細を取り上げるまでもないだろう。

彼は先日他界した義妹の夫、即ち私の弟とも親しくしていたので、暫く病気の恐ろしさを語り合った。YM氏は健康ではあるが、矢張り80歳の高齢ともなると検査が必要とスタンフォード大学の医学部の教授に忠告されて、さる大病院でドックを受診し来週中に結果が出るところだそうだった。お互いに多くの友人・詩人が亡くなっていく今日この頃、何とか健康に留意というか食生活から何から全てに気を付けて行こうと意見が一致して別れた。