ROKとDPRKの首脳会談に思う:
結果がどう出るかは概ね予測できたので、と言うか多くの所謂「専門家」の方々があちこちで色々と予測を語っておられたので、この私でさえ読むことが出来ただけのことだった。午後6時過ぎだったか、両首脳の共同記者会見(なのかどうか彼らを取りまく人数が画面では非常に少なく見えた)では金正恩は非核化に触れなかったし、如何にも「6月終わりまでには開催されるだろうと言われるトランプ大統領との会談まで引っ張っておくだろう」との専門家の予測通りかと思った。
先日、ジムのサロンでチラと拾い読みした NY Times では「金正恩が撒いた餌に韓国側が飛びついた」との見出しがあって、余り好意的な記事ではなく、DPRKが自ら非核化を認めるまでには至るまいとあった。あの新聞ならば、トランプ大統領が金正恩との会談の開催を真剣に見込んでおられる以上、それくらいは言うだろうと思っていた。
しかし、文在寅大統領にとっては恐らく一生一世の大仕事だっただろうから、その凝りに凝った演出と言うか筋書きは誠に絢爛豪華なもので、大いに印象的だった。専門家の方々のご意見では多くの狙いが籠められていたようだったが、「南北統一」が最大の狙いだったのは間違いないようでも、金正恩が自国の非核化を真っ先に云々するだろうとは到底予測できなかった。もしもそうすれば、これまでに繰り返してきた発射の試験はどうなるか、核実験に費やした費用はどうなるのかとの疑問にぶつかるのだ。
両国間に存在する数多くの問題点と課題、それら以外にDPRKが長年にわたって全世界でなければ少なくとも、アメリカ、中国、ロシア、フィリピンを始めとする東南アジアの諸国を巻き込んだ埋め立て地問題等々、それに最後に述べるから小さな問題と思われてはならない我が国に対する拉致問題等等々がたった一度の首脳会談で解決の糸口が見つかるはずがないと私は思いながら、この言わば歴史的な会談の中継を見たし、専門家の解説を聞いていた。
だが、何処まで金正恩が引っ張っていく気なのか、何処まで経済制裁に耐え続けていく用意があるのか、本気で中国に縋り付くのか、ただ単に挨拶に行っただけなのか、制裁が辛いから何とか落ちらでトランプ大統領に対して援護射撃をとお願いに出たのか等々の読みにくかった事案の行く先が、少しは見えてきたかのような会談だったと思う。だが、あのお二方が会談しただけで世界の情勢が変わって行くのではなく、飽くまでも変わって行く為、変わらせる為の切っ掛けになっただけだと思う。
本番というか、世界情勢に大きな真の変化をもたらすだろう催し物は、本当に開催されるか否かを未だに危ぶむ向きもあるし、トランプ大統領自身が『事によっては席を蹴って立ち去る』と言われる「トランプ大統領対金正恩との会談」であろう。それだけではない、私には未だに昨日金正恩が約束したような事柄を信ずべきか否かなどは解らないのだ。現に文在寅大統領が伝えると安倍総理に約束したと報じられていた「拉致問題」が採り上げられたという話は、関連の報道にはチラとも出なかったではないか。
今や信ずべき事は、安倍総理が囲み取材の際に「我が国が蚊帳の外ということはない」と断言された点だけである。その為に出張されて「トランプ大統領と11時間も語り合ってきた」と強調されたことだ。
結果がどう出るかは概ね予測できたので、と言うか多くの所謂「専門家」の方々があちこちで色々と予測を語っておられたので、この私でさえ読むことが出来ただけのことだった。午後6時過ぎだったか、両首脳の共同記者会見(なのかどうか彼らを取りまく人数が画面では非常に少なく見えた)では金正恩は非核化に触れなかったし、如何にも「6月終わりまでには開催されるだろうと言われるトランプ大統領との会談まで引っ張っておくだろう」との専門家の予測通りかと思った。
先日、ジムのサロンでチラと拾い読みした NY Times では「金正恩が撒いた餌に韓国側が飛びついた」との見出しがあって、余り好意的な記事ではなく、DPRKが自ら非核化を認めるまでには至るまいとあった。あの新聞ならば、トランプ大統領が金正恩との会談の開催を真剣に見込んでおられる以上、それくらいは言うだろうと思っていた。
しかし、文在寅大統領にとっては恐らく一生一世の大仕事だっただろうから、その凝りに凝った演出と言うか筋書きは誠に絢爛豪華なもので、大いに印象的だった。専門家の方々のご意見では多くの狙いが籠められていたようだったが、「南北統一」が最大の狙いだったのは間違いないようでも、金正恩が自国の非核化を真っ先に云々するだろうとは到底予測できなかった。もしもそうすれば、これまでに繰り返してきた発射の試験はどうなるか、核実験に費やした費用はどうなるのかとの疑問にぶつかるのだ。
両国間に存在する数多くの問題点と課題、それら以外にDPRKが長年にわたって全世界でなければ少なくとも、アメリカ、中国、ロシア、フィリピンを始めとする東南アジアの諸国を巻き込んだ埋め立て地問題等々、それに最後に述べるから小さな問題と思われてはならない我が国に対する拉致問題等等々がたった一度の首脳会談で解決の糸口が見つかるはずがないと私は思いながら、この言わば歴史的な会談の中継を見たし、専門家の解説を聞いていた。
だが、何処まで金正恩が引っ張っていく気なのか、何処まで経済制裁に耐え続けていく用意があるのか、本気で中国に縋り付くのか、ただ単に挨拶に行っただけなのか、制裁が辛いから何とか落ちらでトランプ大統領に対して援護射撃をとお願いに出たのか等々の読みにくかった事案の行く先が、少しは見えてきたかのような会談だったと思う。だが、あのお二方が会談しただけで世界の情勢が変わって行くのではなく、飽くまでも変わって行く為、変わらせる為の切っ掛けになっただけだと思う。
本番というか、世界情勢に大きな真の変化をもたらすだろう催し物は、本当に開催されるか否かを未だに危ぶむ向きもあるし、トランプ大統領自身が『事によっては席を蹴って立ち去る』と言われる「トランプ大統領対金正恩との会談」であろう。それだけではない、私には未だに昨日金正恩が約束したような事柄を信ずべきか否かなどは解らないのだ。現に文在寅大統領が伝えると安倍総理に約束したと報じられていた「拉致問題」が採り上げられたという話は、関連の報道にはチラとも出なかったではないか。
今や信ずべき事は、安倍総理が囲み取材の際に「我が国が蚊帳の外ということはない」と断言された点だけである。その為に出張されて「トランプ大統領と11時間も語り合ってきた」と強調されたことだ。