新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

4月11日 その2 私が不安に思うこと

2018-04-11 19:39:06 | コラム
トランプ大統領を何処まで信じるか:

昨日から某財界人OBと某総合商社のOBと語り合う機会があったのだが、この海外の事情というかアメリカという国とアメリカ人を良く知る両者がともに不安視していたのが、この掲題の点である。即ち、安倍総理はトランプ大統領が最も信頼し相談役として有効に利用しているが、果たして真剣に本気でトランプ大統領というアメリカ人に100%の信頼を置いて良いのかという疑問というか問題なのである。

両氏の意見は「もしかすると、我が国とアメリカとの間に深刻な国益が絡む事態に至った時に、両首脳がここ一番という重大な決定を下さねばならぬ事態が発生した時に、トランプ大統領が最後まで我が国に重きを置いて考えるかという意味である。換言すれば「アメリカファースト」を優先されれば、もしかして最後の最後で見放されるかも知れない危険性を安倍総理はご承知で付き合っておられるのかという懸念である。

「そんなことはあり得ない。同盟国ではないか。安倍総理はあれほどトランプ大統領をお支えになってきたではないか」と考えていて良いのかという疑問である。勿論、この懸念は杞憂に終わって欲しいが、アメリカとアメリカ人を知れば知るほど、不安感が湧いてくるのは何故だろうと語り合ったのだった。

「うんざりだ」

2018-04-11 08:04:27 | コラム
二階幹事長が言うことか:

報道によれば、自民党の二階幹事長は朝日新聞のスクープだという愛媛県庁職員の備忘録にある「首相案件」騒動に「うんざりだ」と述べたそうだ。国民の一人として私もうんざりしている。この場合に自民党の幹事長が何に対してうんざりなのか知らないが、何となく他人事のように聞こえた。またまた出てきた文書問題にうんざりなのか、マスメディアと野党連合の安倍内閣打倒運動にうんざりなのか、官邸の不手際に他人事のようにうんざりなのかがハッキリしない。

私は何度か採り上げてきたが、マスメディアと野党連合は何が何でも安倍内閣を打倒して憲法改正を阻もうとしているのであり、その大目的の為には国益も何も眼中になく、ただひたすら邁進しているだけだと見ている。特に目下のところ誤報だの何のと大きな批判を浴びてきた朝日新聞は懸命になって、安倍政権の攻撃材料発掘しては野党に提供しているのだと思っている。

朝日が発掘してくる「疑惑」という材料にはハリルホジッチ前監督ではないが「でっち上げ」や「こじつけ」がある場合が多いが、政府や官邸側から完全に否定しきれる反論が出てこないのもまた問題だと思う。「記憶にない」とか「刑事訴追を受ける危険性があるので」では執拗な野党とマスメディア連合の追及と援護射撃に余念がないマスメデイアを抑え切れていないのは誠に遺憾であると言わざるを得ない。

これも繰り返しのなるが、現在我が国を取り囲む国際情勢はこのような疑惑の文書問題に明け暮れていることを許すような生易しいものではないと思う。それくらいは野党もマスメディアも十分に理解し認識しているだろうと言うなれば希望的に推察している。特に私が密かに個人的に怖れているのは、トランプ大統領を囲む緊迫しつつある対中国の情勢如何では、何時まで我が国えお最重要同盟国として、そのまた総理として擁護し続けるかという点である。

それは、トランプ大統領は「アメリカファースト」と「アメリカを再び偉大に」の旗印の下に選挙公約を現在までのように忠実に実行し続けられていけば、国際的な情勢がどのように変わって行くかが不安に思わせられるからだ。その変化次第では自国の利益と安全を優先されはしないかという懸念である。例えば、緊迫した情勢下で二者択一の決断が必要になった場合に、アメリカ人がどう考えるかという経験上からの切ない不安感だ。悲観論者の私はそうは言うが、杞憂に終わることを期待している。

繰り返しになるが、現在は「首相案件」がどうのというようなことに延々と関わっている事態ではないということではないのか。私が「うんざりしていること」はこちらであって、「お会いした記憶はない答弁」ではない。

安倍総理以下政府と与党を挙げてこの時宜を得ていない野党とマスメディア連合の追及を、正当な理由と説得力ある根拠を以て退けて頂きたいと切に希望して終わる。