新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

体調の不備か単なる高齢化の産物か

2018-06-13 15:00:39 | コラム
体調の不備の谷間の彷徨っている時にトランプ大統領と金正恩委員長の会談が:

11日(月)は早朝から生あくびの連発、首筋を始めとする全身の筋肉痛(凝りかも知れない)で寝ていられずに5時には起床したが。動こうにもそういう気力が出ないほどの苦しみ。折り悪く国際医療研究センター病院(NCGM)で循環器内科の採血と採尿と心電図の日。何時に行っても良いのだが、12日に主治医の診察があるので、何が何でも採血等は終えておかねばならない。そこで7時前に痛み止めを服用する為に、トースト1枚を半分だけ食べて、その後10時過ぎまでボンヤリと過ごした。

そして、気力を振り絞ってNCGMに向かったのだが、内心では「こういう体調が悪い時に検査をすれば如何なる結果が出るのかという点を少しだけ心配だ」とは考えていたが、兎に角行かねばという思いで出掛けたのだ。何よりも辛かったのは両足の太腿を襲ってくる筋肉痛。それにもまして苦しめられたのが、帰宅後に襲われた心窩部の痛み。これは2015年の心不全で入院中にも出たことで、温める以外の治療法がないようだったが、医学的には原因が見つからなかった。

さて、12日(火)である。歴史的とトランプ様も自ら言われ、マスメディアも囃し立てるトランプ大統領と金正恩委員長の会談の日である。だが、そんなことを気にしている暇はないので、9時過ぎに出発してNCGMに向かう。不思議なことに朝から前日の不調が嘘のようで気分爽快で、恰も梅雨の晴れ間のよう。何の苦もなく足取りも軽く駅前のバス停に向かった。予約は10時30分だった。因みに、呼ばれたのが珍しいことで10時37分だった。幸運だった。

NCGMの循環器内科の外来では今年からだったか、診察の前に備え付けの血圧測定器で自分で測ってから主治医に提出する取り決めになっていた。計りましたよ、2度も。ところが2回とも、86/53で心拍数が53と出たのだ。これは低血圧の部類かと思う値で、未だ嘗てこんな数字が出たことがなかった、2006年夏瀕死の状態になった時を除けば。

主治医に計って頂いても値は変わらず、腕を左から右に変えて漸く100/50が出ただけ。先生の決定は「夕食後に出ている血圧を制御する薬を当分の間止めておくように」だった。さて、血液検査の数値である。あれほど体調が悪い時のものでも特に変化がなく、心電図も正常だったのだ。ということは、少なくとも11日からの体調の不備は循環器というか心臓の状態とは無関係だとなるのだ。

これほど問題がないのだったらと、会計を終えてからバスを乗り継いで高田馬場駅前のジムに行くことにした。体調が悪くないのだから、普通にストレッチををやって300メートルほどウオーキングをしてから、何時も通りにシャワーとジェットバスを浴びてから調剤薬局経由で帰宅。精神的にも身体的にも(当世風にカタカナ語にすればフィジカルもメンタルもかな)疲労感は残った。従ってトランプ大統領と金正恩委員長の会談のニュースも聞き流したし、午後10時からのサッカーの中継も見送り。

そこで、13日というか本日の朝。最近で最も悪い状態で、横になって起きてみても耐えられない苦しさ。そこで、矢張り痛み止めに頼りしかないと5時には無理矢理に食パンを一切れ食べてから服用。即効性がないとは承知していたので8時まで待ってから、勇敢にも着替えて正常な状態ならば徒歩10分足らずの掛かりつけのSクリニックまで15分以上もかけて歩いた。8時45分に到着しても今回も先客がいて2着。

S先生には低血圧の件も報告したし、血液検査の数値の表も持参した。矢張り問題はないとの診断で、兎に角心窩部の痛みの原因を超音波で診て下さったが、何の兆候も無しとの診断。そこで、結局は本日もブロック注射をして頂き、痛み止めの薬を頂いて帰宅。新宿区は至る所に緩やかな坂道があるのだが、このクリニックからの帰路はほぼ下り坂。それでも、20分近く歩いて調剤薬局に立ち寄らねばならず、昭和一桁生まれは一所懸命に歩いた。注射の効果が出てきたのは12時頃だったか。それだから今はPCに向かっていられるのだ。

確かに、トランプ大統領と金正恩委員長に関する所謂専門家とジャーナリストたちのご意見は聞いたし、多くの新聞の一面の見出しも見た。産経の「政治ショー」という表現は当たっていないこともないと思うが、私には全般手的にトランプ様の外交に不慣れだという面が出ていた気がしてならない。あれほど事前にTWITTERで何らかのことを言われたり、テレビで採り上げられるような言辞を弄されては、金正恩のような手合いには巧みに悪用されてきもするし、手の内を明かされすぎではないかと思っていた。

私には今回のトランプ大統領が見せられた対DPRKの交渉術は些か真っ正直すぎて、アメリカの練達熟練のビジネスマンたちが見せる相手を自らの論法の組み立ての中に落とし込んでいくような老巧さが見えなかったと思う。それに Contingency planの準備も整っていないのではと疑わせた。一寸、自らの豪腕を見せる事に集中されて駆け引きに乏しかったのではという恨みが残ったと思う。その点ではポンペオ国務長官も同じだった気もするのだ。私は「孔雀の羽の広げっこ」の如きであり「どうだ、俺の方が大きくて綺麗だろう」とやり合っているように見えた。トランプ大統領は案外に正直な方なのかも知れないなどと考えてしまった。

私は既にあの会談で両首脳が達成しようと目論んでいたことというか大命題は一度や二度の会談で済むことではないと思っていたので、昨日お互いに「以後お見知り置きを」となり、出発点についたところで十分かと見ている。テレビ局は騒ぎすぎだ。素直に言えば、今の私にはそれよりも如何にして自分の体調の安定を図るのかの方が焦眉の急だ。